Lowe alpine(ロウアルパイン)ECLIPSE25(イクリプス)というザックの特長は、走れるほどの重心安定性と、このサイズでは珍しい背面長調節機能、内部アクセスが容易性、の三つです。




Point 1:重心安定性

20180921041437_IMG_0502
形状は「雨蓋式」のように見えますが、「パネルローダー」です。パネルローダーとはファスナーで開閉するタイプのものです。

実は僕はパネルローダーのザックは持っていなかったので、日帰り用で買っちゃいました。

幅が狭く見えますが、コンプレッションの具合によってはもっとダルマのようにもう少し横幅が広がります。



20180921041510_IMG_0503
横から。7割りくらいモノを詰めてます。

25リットルという容量は日帰りするなら十分なサイズであり、軽量化を極めれば夏山テント泊まで出来るサイズだと思っています。軽量化のコツは、ザックの容量をまず先に決めてしまうことですからね。そうすれば余計な装備は自ずと削れていきます。

パネルローダーのザックは雨蓋式と比べると開閉が楽ですが、一般的にパッキングは難しいです。雨蓋式は円柱の袋状ですので上からモノを詰めていくだけでパッキングが完成しますが、パネルローダーは上から詰めるだけだとどうしても重心が下がりがちです。

このECLIPSE25はコンプレッションがしっかりしています。コンプレッション次第でサックの形状を変えられるので、好みの重心にしやすいのです。

また形状も雨蓋式に近いものになっていますので上までパッキングがしやすくなっています。



Point 2:背面長が調節可能

20180921041700_IMG_0507
背面には緩衝素材とメッシュが配置され、空気の通りが良くなっています。低山日帰りは汗をたくさんかくのでこの背面の空気の通りは重要なポイントです。

ショルダーハーネスにはホイッスルが付いてます。



20180921041747_IMG_0508
このザックの大きな特長のひとつは背面長が調節可能なことです。この容量でパネルローダータイプで背面長が調節できるザックはあまりありません。



Pount 3:内部アクセス性と収納力

20180921041606_IMG_0505
ポケットですが、まず上に一つ。ここにはヘッドライトなどの緊急性の高いものや、良く使うものを入れると良いでしょう。



20180921041629_IMG_0506
開けると中にも内ポケットが。ここには貴重品なんかを入れると良いかもしれません。

もちろんハイドレーション対応。



20180921041547_IMG_0504
表側にはメッシュの大きなポケットも装備。もはや今時のザックには標準装備ですね。

ギアループも付いてます。大きなサイドポケットもあります。トレッキングポール(ストック)ループも付いてます。



20180921041929_IMG_0509
ウェストベルトにはポケットが付いてます。スマートフォンや、ちょっとした行動食が入るサイズです。



20180921042003_IMG_0510
ざっくりパッキングをしてみました。

このザックのもうひとつの大きな特長は片側のファスナーが根元までガバッと開くところです。これは緊急時に荷物をすぐに取り出せることのみならず、パッキングの際にも非常に便利です。



20180921042222_IMG_0511
視認性の良い色のレインカバー付属です。これももはや今時のザックには標準装備ですね。ちょっと前はレインカバーは買い足していたものです。



実際に使ってみた感想

20180921033622_IMG_0501
コンプレッションをしっかり締めると、ザックの中でモノが動く感覚が無いです。ちょっと山で走ってみても苦にならないレベルです。実際下山で走ってみたところ、とても快適でした。

トレイルラン用ザックとまでは言えなくても、ファストパッキングスピードハイクには適していると思います。

また、後面のメッシュポケットが使いやすいです。雨蓋タイプのザックの後面ポケットは雨蓋とそれに付随するストラップが邪魔で、一度雨蓋を開けてからじゃないと使いにくいのですが、それが無いのでスムーズにモノの出し入れが出来ます。

不満を二つあげるとしたら、一つはウェストベルトのポケットにデジカメが入らなかったということです。このスペースは行動食(飴やパワージェル)くらいしか入れられません。

もう一つの不満は?サイドポケットがまっすぐ上を向いているので、背負ったままボトルを取り出さないことです。斜めに付いていれば…と思いました。

不満は多少あるものの、総合的には使いやすかったので、これからも僕の日帰り登山では活躍すると思います。