いざというときあなたの身体を守るかもしれない、アルミ蒸着シート、通称「銀紙」の話。



緊急時の体温保温に…

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手のひらサイズの銀紙。

当然ここで言う銀紙とは、折り紙の中に金紙と共に一緒に入っている銀紙のことではないし、アルミホイルのことでもない。

それと同じかそれよりも儚い耐久性のアルミ蒸着シートのことである。

一般的にはサバイバルシート(ブランケットとか、エマージェンシーシート(ブランケット)などと呼ばれて製品として売られている。


このシートの効果は体温の保温である。

単純な話、銀の面を内側にして身体に巻くことで身体から放出される熱を反射して逃がさないという理屈だ。

ただ通気性、透湿性は全く無く、蒸れる。しかも極薄シートなのですぐ破れる。緊急時の一時しのぎの使い捨てみたいなものだ。

ただ、本当に緊急時に持っているか否かによって生存確率は変わってくるらしい。

「らしい」と言ったのは、僕はこの銀紙(サバイバルシート)にくるまって一晩のビバークを経験したことが無いからだ。幸いなことにそのような窮地に陥ったことが、まだ無い。なので本当に実感として効果ありなのかと聞かれたら答えることが出来ないが、商品として昔から販売されているので多分効果はあるのだろう。

リスクヘッジをそれなりに考えている登山者ならこいつを一枚、エマージェンシーキットの中に入れているはずだ。特に日帰り登山や、荷物を最低限にしたトレイルランニング風登山のときには必携だと思う。



銀紙の上位互換:テントマット

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オールウェザーブランケットなら耐久性抜群。

ちなみに、テントなどを持ってきているときはテント内に敷くテントマット(銀マット)を持っていくので、この銀紙は無くても構わない。

性能は銀紙<銀マットなのだ。

この銀マット、銀紙の親分みたいなもので色々な厚みのものがあるのだが、個人的に最強のヤツがグラバーのオールウェザーブランケットだ。



これは言わばサバイバルシートの大親分。見た目も値段も嵩張るけど耐久性抜群でタープにもなるのでオススメ。NASA開発の素材を使用している。これは偏見だが、日本人はなぜかNASAに弱い(と思う)。それだけで強そうに見えてしまう(実際強い)。

話は逸れてしまったが、つまり登山において身体の保温は正に死活問題ってことだ。テントマットとまで行かなくても、最低限のサバイバルシートくらいは御守り代わりに持っておこう。値段も数百円と大したことないので。



シュラフを「ホイル焼き」

最後にもうひとつ、この銀紙の使い道を紹介。用途としては保温なのだが、ビバークではなくて、冬山のテント泊で積極的に使っていこうというもの。

例えば寝るときにシュラフだけでは今一つ寒いとき、シュラフの上から下半身にホイル焼きのように巻いてみるといくらか暖かい気がする。

こうすることで、シュラフのランクを一つ下げて、装備の軽量・コンパクト化が出来るようになるかもしれない…。

ただし、寝ている間に銀紙は破れる場合があるので要注意。



おわり
2019年8月4日

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