当ブログでは登山と結婚や育児について度々触れてきたが、初めて真面目に僕の考えを書いてみる。



趣味と育児

登山を趣味としている人間が子供を持ったときに直面する事柄について、今回は真面目に書いていきたいと思う。これまで幾度となく登山と家庭、子育てなどについての記事を書いてきたが、冗談も混じりつつ、つい面白おかしくまとめていた。ある程度極端な話を書いたほうが読み手も面白いかなと思いつつ…(笑)。

特に、前回書いた『女性が山男を結婚相手選ぶべき理由。』という記事、こちらについても、タイトルからして極端に書いてしまった感は否めない。Twitterなどで皆様のリアクションを見て、誤解されるのもちょっと嫌だと思い、自分で一度真面目に持論を書いてみようと筆を執った次第である。

と、前置きが長くなったが、これは登山に限らず、趣味全般に言えることだと思うので、登山趣味以外の読者の方も、各々の趣味に置き換えていただければと思う。

ちなみにこれは僕の経験を基にした持論である。あくまで僕(夫)の目線からになること、妻は非登山者であることをご了承願いたい。また、登山と子育てについても持論を述べると言っても僕自身はまだ新米の父親のため、浅い経験から得た知見のみとなることもご容赦願いたい。



家庭(子供と奥さん)ファーストであれ

登山と育児について、僕がまず思うのは、子供が生まれたのに、前と変わらず山に行くという親(夫)がいるということへの驚きだ。子供が生まれたら山は控えるべきだ。だから僕はそういう人にこう問いただしたい「あなたの登山は子供や奥さんよりも大事なのでしょうか?」

もちろん山へ行きたい気持ちはあると思う。僕もそうだったので。山は麻薬のようなものだ。行かないと非常にフラストレーションが溜まるという気持ちも、わからなくはない。じゃあ山に行かないという選択肢を取る=山を我慢することなのかというと、それは少し違うと思う。

山へ行きたい気持ちを我慢するということは、自分の行動の優先順位の一番に山があるということだ。優先順位の一番に山があって、育児は二番目にも関わらず、無理矢理、二番目のものを優先させるということが「我慢」だと僕は思っている。つまり「山を我慢」では根本的な解決にはならない。そのようなマインドだと、育児をしているにもかかわらず、態度や言葉の節々から本音が読み取られ、家庭内が険悪になるだけだ。

ではどうするべきなのか。それは簡単だ。自分の行動の優先順位の一番目に育児を持ってくれば良いのだ。もっと言えば、強制ではなく、男性は自らそうならないといけないと思う。常に家庭(子供と奥さん)ファーストになるのだ。そうなれない男性は、もう一度我が身の周りを見回し、奥さんの声に耳を傾け、子供を持つという意味を考えてみるべきだ。

ちなみに、子供が生まれたら山は控えるべきと言ったが、正確に言えば、奥さんの妊娠が発覚した時点で山行回数は激減させるべきだ。

妊娠期間中は、一見健康そうに見えようとも、母子ともに一定のリスクを抱えている。よく芸能人が妊娠したとき、報道で「すでに安定期に入り」などと言っているが、妊娠期間中に安定した時期などは存在しないのが、医学的には常識だ。そんな時期に山に行って、何泊も連絡が取れずに、何かあってもすぐに駆け付けられないというのはかなりマズい。また夫のそういう行為自体が母体にとって大きなストレスとなるかもしれない。



「山男」は結婚不適合者か 

育児の大変さは人それぞれ、各家庭それぞれだとは思うが、意思疏通も出来ない赤ん坊と24時間付きっきりでいる母親には大変なストレスがかかるものだ。そこで、夫の協力を必要としない奥さんはほとんどいないと思う。

僕は、人間の母親はたった一人で子育てをするようには出来ていないように思う。平成より前の時代は二世帯以上で暮らすことが多く、子育ては地域住民含めてみんなでやるというのがあった。しかし現代は核家族化が進み、地域コミュニティも皆無になりつつある。つまり今の世の中、母親はまず夫に頼るしか無いのだ。そこを考えたら男性は自ずとわかってくるはずだ。「山へ行っている場合では無いな」と。

それでも「俺は山へ遊びに行きたい」という山ジャンキーは、子供を育てるのにはあまりにも不向きな性質だと思う。というよりも、あまりにも社会性に乏しく、社会不適合と言うべきかもしれない。

これが本来の「山男」だとしてたら、「山男」とはあまりにも結婚不適合者であり、「山男に惚れるなよ」の歌詞は事実であることになる。そういった意味では「山男」とは結婚すべきでは無いと思ってしまう。



趣味と子育ての狭間で

そうは言っても山は「趣味」だ。優先順位は下がっても、全くやりたくなくなったわけではないのだ。僕も然りだ。

それならどこかで機会を見つければ良いわけである。例えば朝早く出て昼頃帰るとか、奥さんが子供と実家にいる間に登るとか…。

まず奥さんと子供にとってストレスや危険が無い環境を提供してから、自分は山に行く…ということが重要。あくまで優先順位は子供と奥さんということをブレさせてはいけない。

ただし、そういう環境というものはなかなかあるものでは無いのが実情だ。子供が生まれて間もない頃(生後半年)は長距離移動するのも逆に大変だし、その頃の子供と奥さんにとってストレスや危険の無い環境を作るのに一番良いのは夫がそばにいることなのだから。(そもそも夫がそばにいることがストレスなのは論外)

というわけで、山に行きたいとぼんやり思っていてもなかなか行けるものでは無いので、積極的に山に行こうなどとは思わないことだ(笑)。動きたいなら、せいぜいランニングやクライミングジムで1時間汗を流す程度にするのがベターな気がする。

もし仮に山に行く時間が生まれたら、それは「儲け物」というくらいの気持ちでいるのが良いのではないだろうか。



山人生に一段落を打ってから子供を持つべき

まだ結婚していない人で、まだまだ行きたい山がある人は、当分独身を謳歌されることをおすすめする。

結婚してすぐに子供が生まれるわけではないが、子供が生まれたら独身時代の延長の遊びなんて出来ない。本当にやりたいことがあるのなら、ある程度のところまでやって、結婚して子供が生まれたら一段落出来るようにしておいたほうが、スムーズに子育てモードに入れるだろう。日本百名山目指してる途中で結婚して子供が生まれてしまったら、最悪、達成まで数年お預けになるかもしれない。

ちなみに僕は夏の槍ヶ岳北鎌尾根を単独で登って、「これで一段落かなぁ」と思い、結婚をした。夏の北鎌程度で一段落?と思われる人もいるかもしれないが、山人生の中の一段落の位置は人それぞれなので、自分の実力やモチベーションを見極めて、決めればいいとと思う。

再度言うが、これらは僕の経験から得た持論である。人それぞれであり、異論はあるだろうから、それを否定はしない。ただ、僕の意見に少なからず共感する人はいるだろうとは思っている。



おわり
2019年4月12日


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