10年以上使い込んだGORE-TEX®の雨具、とうに撥水性などなく、防水スプレーをしてもすぐに元通り…。まさか、そんな雨具でも新品状態以上の状態に変身させることができるとは…。


使い古した雨具を復活させよう

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きっかけはあるメールだった。それは「株式会社そらのした」という会社が行うサービス「ドロップルーフ」の無料モニターになってくれないか…というお話だった。「ドロップルーフ」…元建築防水の業界で働いていた身としては防水施工会社みたいな名前やな…と思った…。

そして「株式会社そらのした」…たしか登山用品のレンタルを行っている会社だというくらいは知っていた僕、なんとなくその「ドロップルーフ」というサービスも一度ホームページを見た記憶もあるような…。とにかく知らない会社ではなかったので、せっかくだし、雨具を復活できるのであればやってもらうと思い、お話を伺うこととに。



ドロップルーフとは?

「ドロップルーフ-drop roof-」とは、簡単に言うと、レインウェア(雨具)をはじめとしてハードシェルやテント等、撥水性を必要とするアウトドアギアをクリーニング&リペアを行い、撥水コーティングを施すサービスだ。なにげにリペアまでしてくれるのが有り難い

ざっくり特長を言うと
  • 撥水コーティングを超えた「弾水コーティング®」
  • 効果が長期間持続
  • 透湿性を損なわない
  • ウェアメンテナンスのプロがやってる
という感じだ。詳しくは公式サイトを見てね。

しかし、いくら良いものとは言え、市販の撥水回復洗剤とか防水スプレーとどれくらい違うの?コスパ良いの?というのが正直な気持ち。だが、そんな疑念は実物を見て消し飛んだ…。



ドロップルーフ施工前

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まずは施工前の写真を。10年以上使っているマムートの雨具。現在はレインウェアで採用されていることが稀なGORE-TEX®Pro shell 採用のモデル。しかし、一目でわかるヘロヘロ具合。



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縫い目の防水の役割を果たすシームテープもベロベロに剥がれている。



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自分で直した部分もあるが、中途半端。



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撥水性はこの通り。防水スプレーはかけていない。シャワーを数秒間あてて多少は弾くが、すぐに水の膜が表地に現れる。

水の膜が表地に出来てしまうと透湿性が損なわれて、GORE-TEX®と言えども蒸れてしまう。

そしてこんなものが本当に超撥水性を手に入れるのか疑問に思いながら、発送。



発送後、見積、補修箇所確認

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まずは見積もりが送られてきた。補修箇所の数の確認や、それに伴う弊害の可能性などの説明がある。同意した場合のみ施工スタートとなる。

気になるお見積り金額は
  • レインウェアのジャケット&パンツで4,200円
  • その他修理費が4,300円
この時点では、「うーん、少しお高い気もするが、新品雨具の4分の1の値段で古い雨具を完全復活出来るなら安いかもしれない」程度に思った僕でした。



クリーニング&リペアで新品同様に!

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夏場は繁忙期ということで1ヶ月くらいかかって戻ってきた。本当はもう少し短いと思われる。

クリーニング店から戻ってきたのと同じで、まるで新品のような綺麗さである。



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施工後のジャケット全景。まず全体のシルエットが違う。張りがあり、シワがない。登山用品店に置いてある新品のようだ。表面はゴワゴワせず、しなやかでしっとりとしている



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施工前のジャケット全景。このヘナヘナと見比べれば一目瞭然。



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見積項目の修理にあたるシームテープ張り替え。中途半端に自分で補修した部分は綺麗なシームテープが貼り直されていた。さすがプロの仕事。



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穴空き部分もきっちりリペア済み!



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感激したのは、劣化してぶっ壊れたジッパーヘッドが新品に取り換えられていたことだ。ちゃんとマムート純正のジッパーヘッド!!



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パンツの袖口の細かい穴なんかも補修されている。すごい丁寧な仕事で本当に感心する。



驚異の撥水性に思わず笑ってしまった

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さあいよいよテストである。また数秒間シャワーをかけてみようではないか!

シャ~っとな。



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ん???

今確かにシャワーををかけたはずだが…?

水が…水が付着しない…だと…!?

何を言っているのかわからないかもしれないが、僕も何が起きたのかわからなかった…。防水スプレーとか市販撥水剤なんかじゃあ断じて無い、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。



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よーくみると水滴がついてる。もちろん弾いており、当然膜は出来ていない。

正直、撥水の概念が覆った。もっとこう、すごいプルプルの水滴がついて、それが流れ落ちて、弾いている~って感じになると思っていた。

だが実際は水滴どころか水は一切寄せ付けられていない。当てた水が消えるという表現を使いたくなるほどだ。ドロップどころではない

動画でも撮影したが、水を弾き落としすぎてて、トリックみたいに見える(笑)。


ちなみにスタッフバッグもコーティングされていました(笑)。



結論:ドロップルーフはお値段以上のパフォーマンス!

いやはや、正直ここまで弾くとは思わなかった。たとえるなら、死にかけのサイヤ人が死の淵から蘇っただけではなく、スーパーサイヤ人になってしまったかのようである。

とにかく、もともとより強くなっている。だから「撥水を取り戻す」というのは間違いで、「新品時よりも強力なコーティングを施す」というのが正しいだろう。

しかも、各シームテープ補修ジッパーヘッドの交換など、地味に嬉しい。もうほぼ完ぺきに新しくなったので、新品雨具買い換えの物欲など失せてしまった(笑)。

ただ、表地と裏地の剥離部分はどうしようもないので直らない。それは物理的に仕方ないだろう。でもそれ以外の物理的に直せるところは完ぺきだ。

正直言って、値段以上の価値はあると思うし、人にも是非おすすめしたいと思う。

次回「フィールドテスト編」はこちら
 



おわり
2019年9月14日

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