そんなミトングローブがアクシーズクインから出ているのだ。その名もフィンガースルーミトン。まさに僕の理想形だった。


ほんの一瞬素手を出したいとき

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冬山登山ではグローブは重要だ。指先はとても冷えやすいので保温に妥協はできない。だけどあまりにもモコモコになると、指先の細かい操作性が損なわれていく。

厳冬期の雪山ではインナーグローブに防水透湿のオーバーグローブなどを重ねてレイヤリングするのが一般的だ。稜線で素手を晒すのは危険なので靴紐やアイゼンの調節もインナーグローブだけで出来るようにしたい。しかし素手をどうしても出したいとき、それはスマートフォンの操作のときだ。

地図アプリの普及によって山の中でもスマホを見たりすることも多くなった。電波もよく入るのでSNSに投稿したりすることもある。山でもついつい触りたくなるスマホ。

スマホ対応のグローブもあるが、僕の場合、画面保護フィルムを貼ったら素手じゃないと反応しなくなってしまった。ならばタッチペンという選択肢もあるが、使いにくさに難があるし、紛失の恐れも…。

だから厳冬期の稜線ほどじゃない山で、シングルでグローブを使っている場合、ついついグローブを外してしまいたくなる。でもそうしていると知らない間にかじかんでしまう。かじかみすぎて指に力が入らず、些細な操作も難儀したこともある。

つまり、ほんの一瞬、でも頻繁に、指先だけグローブから出したいのである。こんな困りごとを解決するグローブがある。




アクシーズクイン・フィンガースルーミトン

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よく指が出るタイプのグローブは生地が一層の生地で出来ているものが多く、手の甲からシェルで覆うタイプのミトンがほとんどだ。トレラン用など、素早い温度調節だったり、カメラ操作用だったりする。これだと低温下だと少し心細い。

フィンガースルーミトンは僕の理想系だった。見た目は普通に冬用ミトン。もちろん厳冬期のアルパイン領域では適さないが、日本の中級山岳ならば十分。表の防水防風シェル生地と中のフリース生地から構成されており、トレラン用と比べるとワンランクあったかい。もちろんインナーグローブのレイヤリングも可能なゆとりがある。

なんと言っても一番の特徴は指のサイドが止水ジッパーとなっており、そこからダイレクトに指が出せるところだ。とても思い切った構造をしている。

これにより指が1本から5本まで自在に出せる。場合によってはここからカイロを入れればミトン内部を急速暖房することも可能だ。また、暑くなってきたらベンチレーションになる。いちいち外さなくていいので、失くしてしまうリスクが減る。



雪山登山で実際に使用

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気温高めの雪山で使用(気温10℃前後、2300m)。

風が吹くとグローブがないとかじかむレベルなので、まさにちょうど良い環境。



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スマホでカメラ撮影をする際や、その他の細々した作業の際に一瞬指を出してはまたすぐに元に戻せるので便利。



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ジッパー部分から冷気が入るのでは?という懸念があったけど、内側のフラップと止水ジッパーのおかげで隙間からの寒さは全く感じず。

着用サイズはS。メンズでも手が小さめの人はSでよさそう。インナーグローブを重ねるなら大きめ推奨。

その他のディティールについてはYouTubeに投稿しているので、よろしければご覧ください。




おわり
2020年2月16日

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