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2018年3月17日~18日で谷川岳西黒尾根~茂倉岳(しげくらだけ)~土樽駅までテント泊縦走しました。最近は暖かい日が続いてましたが、稜線はまだまだ寒く、上越国境の山々が圧巻でした。


登山日程

2018年3月17日(土)~18日(日)

メンバー

男3人

交通手段

公共交通
往路:JR水上駅まで普通電車、水上駅から谷川岳ロープウェイ乗り場までバス
関越交通株式会社の路線バスはこちら

復路:土樽駅から普通電車

登山形態

山中1泊 縦走

ルート

一日目:谷川岳ロープウェイ乗り場(9時00分発)~西黒尾根取り付き(9時55分)~谷川岳トマの耳(14時35分着)~谷川岳オキの耳(14時57分着)~茂倉岳(16時42分)~幕営地点(17時頃着)
二日目:幕営地(6時50分発)~茂倉新道~矢場の頭(8時35分着)~茂倉新道取り付き点(10時44分着)~土樽駅(11時20分着)

装備

冬山装備一式(ピッケル、アイゼン、ストック等)
ワカンは持っていかず。ロープ、ハーネス無し。
団体装備:コッヘル(中1個)、ガス(エクスペディション1缶)、テント(シングルウォール エスパース4人用 内張無し)
スノースコップ(1個)
食糧計画:マッシュポテト

アプローチ詳細

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写真は水上駅でおりたところ

3月17日 高崎駅集合。水上駅行きの上越線に乗りました。本数が少なく、登山客や旅行客でまあまあ混雑してます。列車は早めに入線しているので確実に座りたかったら発車時刻より早く乗り込むといいでしょう。

水上駅から8時29分発の谷川岳ロープウェイ行きのバスに乗車しました。このバスは上毛高原駅から出ているので、水上駅に着いた時点で満席です。乗車時間はそんなに長くないですが、満員バスは覚悟しましょう。
谷川岳ロープウェイ乗り場についたら施設内エントランスをお借りして登山装備を整え、登山届記入しました。
ロープウェイ乗り場からさらに車道を登り、西黒尾根の取り付きを目指します。

水場情報

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谷川岳ロープウェイ乗り場でトイレの水を汲みましたが、西黒尾根取り付きまでの間の登山指導センター近辺で汲めます。わざわざトイレ水を汲む必要はありませんでした…。

ルート詳細

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谷川岳ロープウェイ乗り場を出て車道を上に登っていくと谷川岳登山指導センターがあります。その先にとゲートがあるので端から侵入します。ゲートから先の車道は雪で埋まっています。登山指導センターを背に、直登、さらにまた車道(雪で埋まってますが)に出ますので、さらに登山センターを背にして直登というのがルートのようです。トレースがあります。

我々は最初取り付き点を発見できず車道を進みすぎてしまったため、余計に時間をとられました。トレースがないと分かりにくいかもしれませんが、やや谷状の地形を登山センターを背にして登るとそのうちピンクテープ(数は少ないです)が出てきて、尾根に出ます。



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西黒尾根の樹林帯はほぼ問題ない道が続きます。白毛門を背にして登っていきます。
送電鉄塔まで出れば、あとは忠実に尾根をたどるだけです。



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ザンゲ岩のあたり、鎖場があり、岩の隙間の雪が凍結しているので注意が必要です。我々はここの手前からアイゼン、ピッケル装備にしました。



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雪庇に注意しながら雪壁となった斜面をひたすら登っていくとケルンと谷川岳肩の小屋が見えます。ここまでくるとトマの耳山頂はすぐそこです。

ケルン周辺は風が強かったので休憩を取るなら西黒尾根上がおすすめです。
トマの耳を経てオキの耳を目指します。



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上越国境の山々を横目に眺めながら、これから目指す一ノ倉岳、茂倉岳に続く稜線を進みます。この時点で時間がかなり押してきていたので、少し歩を早めながら進みます。

すると向こうから来た単独登山者の方から「茂倉岳避難小屋は完全に雪に埋まってましたよ」と言われ、我々の士気は一気に下がってしまいました。
というのも、ほぼ8割くらいの気持ちで避難小屋をあてにしていたからです。「少し埋まっていてもスコップで掘ればいいや」くらいに思っていたのです。
我々もバカではないので当然テントも持っておりましたが、避難小屋とテントを比べたら居住性の差は歴然なので、それを想像すると我々の足取りはよりいっそう重いものとなったのです…。
それでも1%の可能性を信じて避難小屋を目指します。「もしかしたらさっきの人は避難小屋を見過ごしただけなのかもしれない」と…。

オキの耳から按部まで下り、一ノ倉岳を登り返すとなだからな稜線づたいに茂倉岳まで歩きます。もはや道標は雪の中に埋まっているので山頂がどこだがよくわかりませんが、一番高いところが山頂なのでしょう。
茂倉岳に向かっていくと風もだんだん弱くなってきました。しかし日もかなり傾いていました。

やがて茂倉岳を降りはじめて避難小屋が有るであろう場所を探しますが、ああ無情…一面の雪原にたまに灌木が顔を覗かせているのみで、避難小屋の「ひ」の字も見当たりませんでした…。ここまで埋もれているものかと、完全に春の谷川岳をなめてました。完全にあきらめた我々はテントの設営場所を探します。



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風はどこも弱そうでしたので、尾根上の平らで見晴らしのいい場所をテント場にしました。雪もクラストしておらず、風は弱い場所でした。3人がかりで雪を掘り、整地をして念のため雪壁も作りました。



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テントの設営が完了したら、ちょうど息を飲むほどの美しい夕日が苗場山の上あたりに落ちていくところでした。



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夜は快晴無風で星の美しい新月の夜でした。
土樽駅の方を見ると高速道路とスキー場の灯りが綺麗でした。



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夕飯はマッシュポテトであります。スーパーにたまに売っている「カルビーポテト 男爵いものマッシュポテト」です。一箱2袋入りで一袋50g、お湯をかけると出来上がりが250gとなっています。1食一袋あたり184kcal。軽量、そこそこ高カロリー、早いと三拍子揃っています。
今回はそこにアマノフーズのフリーズドライの「小さめどんぶり牛とじ丼」(99kcal )と、同じくアマノフーズ「ガーリックスープ」(26kcal )を混ぜました。牛肉コロッケの中身みたいになりましたが、ジャンキーな感じの味で食欲をそそります。トータルカロリーは309kcalです。高カロリーとも言えませんが、まずまずの満足感。

写真はありませんが、同行者が持参したホットワインとフォアグラの缶詰めも食し、リッチなひとときとなりました。


翌日の朝御飯も同じマッシュポテトにフリーズドライのトマトスープ、ガーリックスープを混ぜるつもりが、マッシュポテトの数が足りず一袋を3人でシェアすることになってしまいました。本来は一人一袋ですが、なぜか計算を間違えておりました…。しかたないのでお湯を多目にしてジャガイモスープ風にして食べます。これはこれで、うまいです…。



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茂倉岳新道は細めの尾根で、ガリガリの斜面をトラバースで進む箇所がけっこうあります。
昨日から左足の靴擦れを発症しており、なかなかきつかったです。アイゼンワークに不馴れな人は少し怖いかもしれませんね。



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茂倉新道からは、万太郎山をはじめとして、仙ノ倉山、平標山など、上越国境の盟主たちの大パノラマがひろがります。標高は北アルプスより1000m近く低いはずなのに、その迫力は北アルプス以上に感じられます。



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樹林帯に入ると木の根が多い細尾根となります。木の根の間に雪が溜まったりして少し歩きにくいです。やがて尾根が広くなれば茂倉新道の駐車場はすぐそこです。



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雪原と化した駐車場から先は土樽駅まで30分くらいかかりました。駐車場からの林道は除雪されていないので20分くらいは雪上歩行が続きます。



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土樽駅から水上駅までの電車は二時間に一本程度なので注意です。

水上駅で一度下車し、駅から歩いて5分程度のところにある旅館「松葉屋」さんが日帰り入浴やっていますのでお邪魔しました(800円)。登山客やスキー客にも寛容な良いお宿です。温泉後は缶ビールを飲み、生命がからだの隅々まで行き渡る幸せを噛み締めました…。
水上温泉 旅人宿 松葉屋

総括

3月になって温暖になり、日向の融雪は進んでいますが、風が強い稜線はまだまだ雪があるのが谷川岳です。日差しは春の訪れを感じさせるものの、風が吹くとやはり冬山であることを思い知らされます。
冬と春の良いとこ取りのシーズンという感じでしょうか。
避難小屋は頭くらいは出てるだろうと思ってましたが、跡形もなく埋もれているのは想定外でした。雪解けはまだ少しだけ先のようです。
今回のルートはほぼ鉄道の駅から駅に縦走できるので公共交通利用者には良いルートです。むしろ公共交通でないと行くのが難しいルートですね。
気になる花粉ですが、まあまあ鼻水でましたね(笑)寒いところは花粉少ない説が揺らいでいます(笑)

おわり

2018年3月19日



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