ツエルト(ツェルト)とは簡易テントのことです。元々はドイツ語で「テント」の意味ですが、日本では簡易的な非自立型テント、シェルターのことを差します。
このツエルトの一番のメリットは圧倒的に軽くてコンパクトなことだと思います。でもその分快適さや利便性に欠けると思っている方が多いと思います。確かにテントに比べれば、居住性に劣るし、設営も大変かもしれません。しかし思っていたほど居住性は悪くないのです。
これまでに登山で2回3泊、キャンプ(野宿)で1回1泊、計4泊をツェルトで過ごしてみた結果を踏まえてツエルトの有用性について語ります。僕が愛用しているツエルトはファイントラック(fanetrack)のツエルト2ロングです。こいつをレビューします。
確かに面倒なことは事実だと思います。ポールでなくとも樹木などがあれば両端を張り綱で張って設営したりすることが可能ですが、それにしても面倒です。
しかし、その面倒さもまた楽しいのです。テントなんて誰でも張れますが、ツエルトのようにちょっと練習しないと難しい道具を扱ってこそ、登山と山道具の楽しみが広がります(笑)。それに、この面倒臭さは「軽量」というメリットを打ち消すほどの問題では無いと僕は思っています。
ツエルト2ロングの張り方も他のツエルトと大差はありません。取説をよく読んで家で何度か練習しましょう。
写真は実際に夏の八ヶ岳のオーレン小屋で使用しているものです。
左右にある「サイドリフター」を使用することで、居住空間はさらに広がり、一人用テント並みの広さになります。このサイドリフター、ただ左右に引っ張るための張り綱を通せるってだけなんですが、あると無いとでは全然違います。
居住性ならツエルト2ロングが圧倒的におすすめです。まさに「幕」って感じです。
また、ペグが無くても床面を開放し、左右にスカートのようにして出して、その上に石などを置くと本体を固定することができます。ペグを忘れてしまったときはそれで乗り切りました。
サイドリフター用張り綱もさらに別途必要で、取説には1m×2本必要とありますが、僕は120cmをエイトノットでツエルトに縛り付けて、先端はボーラインノットが出来るようにしています。
ですので、あらかじめ雨が降ることが分かっているならば積極的なツエルト泊はおすすめできません。また、それが森林限界を超えたテント場(テントサイト・キャンプサイト)ならなおさらです。樹林帯のように樹木があるテント場なら、木を利用してある程度強固にツエルトを設営できると思いますが、北アルプスなど完全に森林限界を超えた砂礫帯のテント場ですと、ポールに頼るのみなので風には弱くなります。
自立式のシェルターならこちらがおすすめ
ポールをクロスさせたドーム型テントのような軽量シェルターです。
ツェルトや自立式シェルターまでは行かなくても軽量で自立式のテント(ソロ)が欲しい人は
ツエルト2ロングを使用して、その他気になる点としては結露です。防水性を高めた生地の分、開口部を閉めてしまうと気密性があがって結露します。その濡れた状態で撤収するとベシャベシャで気持ち悪いですが、薄いので広げて日に当てると数分で乾きます。八ヶ岳で使用した際はバスを待っている間に日よけタープ代わりに広げていたらあっという間に乾きました。
しかもツエルト2ロングならば居住性もテント並みに良く、広々使えます。
しかし先に挙げたとおり、使用が厳しいシチュエーションもありますので、そこら辺を見極めて、ツエルトのメリットとデメリットを天秤にかけると良いと思います。僕の場合、実際にツエルト2ロングを使ってみると意外にメリットのほうが大きいことを知りましたので、今後も積極的にツエルトをテント代わりにしていくスタイルにしようかな…と思っています。
このツエルトの一番のメリットは圧倒的に軽くてコンパクトなことだと思います。でもその分快適さや利便性に欠けると思っている方が多いと思います。確かにテントに比べれば、居住性に劣るし、設営も大変かもしれません。しかし思っていたほど居住性は悪くないのです。
これまでに登山で2回3泊、キャンプ(野宿)で1回1泊、計4泊をツェルトで過ごしてみた結果を踏まえてツエルトの有用性について語ります。僕が愛用しているツエルトはファイントラック(fanetrack)のツエルト2ロングです。こいつをレビューします。
ツエルトは設営が大変?
自立型のテントやシェルターと比べるとツエルトは「非自立式」と呼ばれるシェルターなので、設営は大変です。ポールを立てて、張り綱で適当なテンションをかけて、自立させてやらないといけません。確かに面倒なことは事実だと思います。ポールでなくとも樹木などがあれば両端を張り綱で張って設営したりすることが可能ですが、それにしても面倒です。
しかし、その面倒さもまた楽しいのです。テントなんて誰でも張れますが、ツエルトのようにちょっと練習しないと難しい道具を扱ってこそ、登山と山道具の楽しみが広がります(笑)。それに、この面倒臭さは「軽量」というメリットを打ち消すほどの問題では無いと僕は思っています。
ツエルト2ロングの張り方も他のツエルトと大差はありません。取説をよく読んで家で何度か練習しましょう。
ツエルトは居住性がよくない?
これさ僕も昔は思っていましたが、ファイントラックのツエルト2ロングならば居住性はかなり良好です。広さは広々奥行き220cmもありますし、ダイニ―マテープを用いた独自のテンションスリングシステムにより、ピンと張ることが出来るので、見た目のかっこよさも居住性も、従来のツエルトよりはるかに良くなっています。写真は実際に夏の八ヶ岳のオーレン小屋で使用しているものです。
左右にある「サイドリフター」を使用することで、居住空間はさらに広がり、一人用テント並みの広さになります。このサイドリフター、ただ左右に引っ張るための張り綱を通せるってだけなんですが、あると無いとでは全然違います。
居住性ならツエルト2ロングが圧倒的におすすめです。まさに「幕」って感じです。
使い方変幻自在
ツエルトは形状が非常にフレキシブルです。そのまま被ってビバークしたり、雪洞の蓋にしたり、タ―プにしたりすることもできます。ツエルト2ロングは床面が開放できる仕様です。床が中央で観音開きになっており、タ―プにしやすくなっています。床面を作りたいときは閉じて接続用のひもを結びます。写真は北アルプス湯俣温泉晴嵐荘にて。また、ペグが無くても床面を開放し、左右にスカートのようにして出して、その上に石などを置くと本体を固定することができます。ペグを忘れてしまったときはそれで乗り切りました。
ちなみにこのツエルト2ロング、ポールはもちろん、張り綱(ガイライン)も別売りです。僕はヘリテイジのテント用ガイラインセットを使っていますが、ファイントラックからガイラインセットも発売されてます。
サイドリフター用張り綱もさらに別途必要で、取説には1m×2本必要とありますが、僕は120cmをエイトノットでツエルトに縛り付けて、先端はボーラインノットが出来るようにしています。
ツエルトをお勧めしないシチュエーション
ツエルトの敵は雨と風だと思っています。非自立式ですので風に弱く、シングルウォールで縫い目の目止め(シーリング)をしていないので雨が降ってきたら浸水のおそれもあります。ですので、あらかじめ雨が降ることが分かっているならば積極的なツエルト泊はおすすめできません。また、それが森林限界を超えたテント場(テントサイト・キャンプサイト)ならなおさらです。樹林帯のように樹木があるテント場なら、木を利用してある程度強固にツエルトを設営できると思いますが、北アルプスなど完全に森林限界を超えた砂礫帯のテント場ですと、ポールに頼るのみなので風には弱くなります。
自立式のシェルターならこちらがおすすめ
ポールをクロスさせたドーム型テントのような軽量シェルターです。
ツェルトや自立式シェルターまでは行かなくても軽量で自立式のテント(ソロ)が欲しい人は
ツエルト2ロングを使用して、その他気になる点としては結露です。防水性を高めた生地の分、開口部を閉めてしまうと気密性があがって結露します。その濡れた状態で撤収するとベシャベシャで気持ち悪いですが、薄いので広げて日に当てると数分で乾きます。八ヶ岳で使用した際はバスを待っている間に日よけタープ代わりに広げていたらあっという間に乾きました。
結論:状況次第では積極活用したいツエルト
デメリットはあるものの、ツエルトを利用すれば圧倒的に荷物が軽くなります。テント泊一泊ならザック重量10キロを超えるところ、ツエルト泊なら10キロ以下も可能です。ツエルト2ロングなら張り綱込みで実測値385gです。UL(ウルトラライト)志向の人にはかなり魅力的です。
しかもツエルト2ロングならば居住性もテント並みに良く、広々使えます。
しかし先に挙げたとおり、使用が厳しいシチュエーションもありますので、そこら辺を見極めて、ツエルトのメリットとデメリットを天秤にかけると良いと思います。僕の場合、実際にツエルト2ロングを使ってみると意外にメリットのほうが大きいことを知りましたので、今後も積極的にツエルトをテント代わりにしていくスタイルにしようかな…と思っています。
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