アルコールストーブの威力を最大限に発揮させるため、僕の自作史上究極の風防(ウインドスクリーン)を作りました!



以前に作った風防

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以前に自作した風防(ウインドスクリーン)=「アルスト風防1号」です。ステンレス板を折り曲げてゴトクに嵌め込んだだけの代物ですが…。

この風防、コンパクトでシンプルなんですが、致命的な問題点があります。

この風防は鍋(クッカー)に火が当たる部分が水平方向から見えており、火がはみ出しているのがわかると思います。

いうことははみ出した炎が横風の影響を受けてしまうのです。これが大きな問題点でした。



究極の風防の条件とは

では究極の風防の条件とは何か…。それは、
  1. 風の影響を受けない
  2. 煙突効果がある
  3. 軽量コンパクト
であると僕は思います。

1に関して、風の影響を受けないようにするには、真横(水平方向)から見て炎と鍋底が見えてはいけないということです。



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水平方向から見て、クッカーの鍋底と風防に隙間がある従来の風防では風が炎に当たって、直接の風の影響を受け、炎がなびいてしまいます。



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横風の影響を受けなくするには、鍋底のレベルより上まで風防に覆わないといけません。なので、鍋の径より風防の径が大きくないとダメです。

2の煙突効果について、下からの空気を上に排出する形状で必要があります。そうすることで炎をより効率的に燃焼させて火力がアップします。

3については、当然ですね。シンプルで軽くてコンパクトになる構造が求めれます。



最高に風を防ぐと思われる風防を作った

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で、作ったのがこちら。名付けて「ウインドシールド アルティメイト」!!

メイン素材はステンレス板(厚さ0.1㎜)です。総重量は33g、高さは約11㎝、直径も約11㎝です。



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以前作ったゴトクと組み合わせて使います。

ゴトクを風防に固定するタイプだと、山などで平坦地で調理できない場合、水平に立てることができません。三脚タイプのゴトクを使えば一点の脚の下に石などを敷けば、水平に出来ます。なのでゴトクは三脚タイプにこだわっています。

下部の穴(煙突効果用)は穴開けパンチで開けてます。



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ゴトクの脚がセットできるように下部3ヶ所にスリットがあります。



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クッカーを乗せるとこんな感じです。少し歪んで見えますが、ゴトクには真っ直ぐ乗っているので気にしません。



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今回一番工夫したのが、ステンレス板を繋ぎ合わせるネジです。


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裏側が蝶ナットになっており、緩めてスライドさせると径が小さくなるようになっています(特許出願したい)。



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クッカーよりも大きな径の風防なのに、サイズを小さくすればクッカー内に収納できます。コンパクト!

ここにゴトクと燃料ボトル、アルスト本体を全部入れれば、完璧なスタッキングシステムですね!



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ん…?あれ…?…入りませんね…。

…………。



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…はい、背の低いアルスト(ウィルキンソン4号機 9g)を作りました。これで入ります(無理矢理感)。

燃焼テストは次回の記事で!!