前回の投稿で紹介した究極の風防(ウインドスクリーン)=「ウインドシールドアルティメイト」の効果をテストしがてら、ガスストーブと比べたらどんなもんなのか?ということも検証しちゃいました。
各ストーブの沸騰までの時間を計測
アルコールストーブの風防の効果をテストしつつ、ガスストーブとの比較も行いました。
今回比較したのは以下の3つです。
- 自作アルコールストーブ(ウィルキンソン4号)
- EPIgas QUOストーブ
- BRS チタンストーブ
アルコールストーブには自作の新作風防「ウインドシールドアルティメイト」を使用しました。
風防を装備したアルコールストーブとガスストーブを比較した場合、沸騰時間までどれくらいの差があるのかを計測。
1. 自作アルコールストーブストーブ(ウィルキンソン4号)
写真一番左の自作のアルストです。クッカーにスタッキングできるよう、高さ38㎜の小型タイプで、トルネードジェット式です。単体で9g、ゴトクと風防を合わせると総重量72gとなります。
2. EPIgas QUOストーブ
一般的な市販のコンパクトストーブ。出力は2,600kcalで、直噴型です。重さは96g(実測値)。
3. BRS チタンストーブ
中華製のチタン製ストーブで重量はなんと26g(実測値)です。出力は不明。以前書いたレビュー記事はこちら。
実験の条件等
共通条件
- 気温7℃
- 風速7m
- 水温10℃
- 水量400ml
- クッカーは深型チタン製クッカーを使用
その他の条件
- アルコールストーブは風防を使用、ガスストーブ両者は風防無しとします。
- アルコールストーブの燃料は市販の燃料用アルコールで量は30mlとしました。
- ガスはガス不足による出力低下を避けるため、EPIgas500パワープラスが9割入ったものを使用しました。
- 沸騰の判定は、水面がグツグツと大きく揺れ始めたときを沸騰の瞬間と見なしました。
実験の結果
自作アルコールストーブ
沸騰までの時間:約5分15秒
燃料が無くなるまで:約6分14秒
時折おもりを置かないと紙が飛ぶくらいの風が吹いていましたが、見事に完全沸騰しました。あと燃焼音がほとんど無いので、静かなること林の如し。
ちなみに燃料20mlでやったら4分30秒で燃料切れでした…。
QUOストーブ
沸騰までの時間:約3分27秒
風防無しですが安定感のある炎で一番早く沸騰。当然と言えば当然の結果でした。ただ、ガス特有の燃焼音がうるさいです。
チタンストーブ
沸騰までの時間:約4分53秒
意外に時間がかかりました。
炎がリフティングしまくるので、風でボボッと揺れて安定しません。しかも燃焼音は爆音です。不安になるくらいの勢いで炎が吹き出します…。
小型なのは良いですが、その分燃焼効率が悪いみたいですね。
アルコールストーブ大健闘!超小型ストーブはイマイチ?
アルコールストーブは風が少しでも吹くと炎が揺れて使い物にならないんですが、風防のお陰で見事に屋外でも沸騰まで到達しました。しかも5分ちょっとという好タイムです。
アルコールストーブと日本製ストーブであるQUOストーブを比べたら1分50秒ほどの開きがありますが、中国製超軽量チタンストーブと比べると、20秒くらいしか変わらないという結果でした。
この比較を見て、アルコールストーブが遅いと考えるのか早いと考えるのかは人それぞれですが、僕としてはアルコールストーブはかなり健闘したと思います。
もちろんガスストーブのほうがパワーがあるので実用性には長けていることが証明されましたが、同時にアルコールストーブも十分実用性はあることも証明できたと思います。
自作のアルコールストーブ…所詮は自己満足の世界と思われがちですが、実用してみるのも楽しいものです!
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