僕はちょっとした膝(ひざ)痛持ちです。先日、“ゼロドロップシューズ”であるアルトラ ローンピーク3.5を履いて奥多摩の石尾根を下ったときに感じたことを書いてみます。



ALTRA(アルトラ)“LONE PEAK”(ローンピーク)

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今回、ハイキング用ゼロドロップシューズの代名詞的存在、アルトラのローンピーク3.5を履いて、奥多摩の鷹ノ巣山を登り、石尾根を降りてみました。そこでの膝へのダメージを検証してみます。

前もALTRA(アルトラ)のローンピーク3.5についてレビューを書きましたが、場所が八ヶ岳の岩場が多い道であったり、ストックの併用もあったため、十分な検証が出来ませんでしたように思います。

その後もちょいちょい日帰り登山をしてますが、今回はストック無しで、そこそこロングコースを歩いたので、実感したことを書きます。



長い尾根を下ってみた

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膝の痛みが出るのは下りです。

鷹ノ巣山からの下りは石尾根という尾根を歩きました。石尾根は東京都最高峰雲取山から奥多摩駅まで延びる長大な尾根です。石尾根という名前ですが岩場や石はほぼ無く、平坦な登山道が長く続きます。

歩いたペースですが、走るというほどでもありませんが、そこそこのスピードで歩いてみました。今までの僕なら、膝の痛みが出るだろうと予測しつつ、あえてローンピークを履いて挑んでみました。

案の定、尾根を3分の2ほど歩くと、痛みが出てきました。しかし、どうも以前のものとは違いました。

歩いていて痛みを感じるときとそうでないときがあったのです。

特に平坦な道は走っても痛みがありませんでした。歩いているうちに、足の裏を真っ直ぐ鉛直方向に着地すれば痛みはほとんど無いことに気づきました。つまりフォアフットでの着地です。



非ゼロドロップシューズとの比較

以前僕は、高尾山~陣馬山を歩いたとき、陣馬山の下りでどうしようも無いほどの膝の痛みに襲われました。

そのときは平坦な道も歩くのが精一杯で、斜面だと歩き方をどう工夫しても痛みが増すばかりでした。そのとき履いていたのは従来のトレイルランニングシューズ(モントレイル “マウンテンマゾヒストGTX”)です。

それに比べて、今回ゼロドロップシューズであるローンピークを履いて歩いたら、着地の際に前や後ろにつんのめったりしない限り、痛みが無かったのです。痛みが増していくこともありませんでした。もちろん、林道に出たあとも大丈夫で、痛かったことすら忘れてしまいました。



膝痛緩和のメカニズムを実感

帰宅後、足首やふくらはぎ、太ももの筋肉や腱が異常に疲れていることに気づきました。久々の登山ということもありますが、普段の登山では使っていない部位が疲れていたような感じでした。

これはすなわち、今まで膝に来ていた衝撃を各筋肉が分散して受け止めているというとの現れでした。

つまり、「ゼロドロップシューズ」はクッションなどで膝への衝撃を緩和するのではなく、歩き方そのものを変えて膝への衝撃を筋肉や腱でも吸収するようになるのです。

筋肉を鍛える必要はありますが、前みたいに膝に激痛が走り歩けなくなるようなことは無くなりそうです。

僕の結論は「ゼロドロップシューズ」による歩走行方法は膝痛を根底から緩和する効果がある…です。今後も積極的に使っていき、その度にレビューしていきたいと思います。


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2019年2月9日追記:ローンピーク4.0日本上陸

先日、ローンピークの最新バージョン、ローンピーク4.0が日本にも正規入荷しましたね。

3.5と比べてアウトソールのパターンはより深くなり、アッパーはよりしなやかになっているそうです。

ゼロドロップローカットハイキングシューズの代名詞的存在はさらなる進化を遂げたようです。