2012年のゴールデンウィークにマレーシアはボルネオ島のキナバル山(標高4095.2m)に登ってきました。その記録です。



登山日程

全行程:2012年5月2日~5月5日
5月2日:関西空港→クアラルンプール空港→コタキナバル空港→現地ホテル
5月3日:ホテル→登山開始→ラバンラタ小屋→グンティンラガタン小屋
5月4日:グンティンラガタン小屋→キナバル山頂往復→現地ホテル
5月5日:サピ島(無人島)観光→コタキナバル空港→クアラルンプール空港→関西空港


メンバー

Uさん、ぞのさん、ジョージ、ジョア(私です)
全員です。


登山口までのアプローチ

登山口っていうか、今回は西遊旅行のツアーパッケージを利用。やはりおカネの力で時間と手間を買う感じなので楽である。


登山形態

ピストン登山、山中1泊2日(小屋泊)。キナバルは入山者数が管理されているので、ガイドを付けることと、途中の小屋で泊まることが登山の条件になっている。


ルート

DAY1:06時30分 ホテル発→09時30分 キナバル国立公園本部→ガイド遅刻により1時間半ロス→10時20分 ゲート(登山開始)→12時00 三つめの小屋→15時00分 ワラス小屋→15時18分 ラバンラタ小屋→15時29分 グンティンラガタン小屋

DAY2:01時30分起床→02時00分 朝食→03時00分発→06時45分 ローズピーク(キナバル山頂)→06時53分 日の出→08時07分 グンティンラガタン小屋→08時40分 二度目の朝食→09時15分発→12時13分 ゲート着(昼食)→15時31分 ホテル着 

DAY3:山ではなく観光


水場情報

あまり覚えてないけど、多分ペットボトルを持って行った。あとはもらえたりする。水に困った記憶は無い。


装備

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至って普通の夏山装備で行ける。道は岩場も結構あるので靴は登山靴が望ましい。小屋泊、飯付きなのでほとんど何もいらない。30リットルくらいのザックでも良いんじゃないかと思う。僕は全行程分の着替え含めて荷物一式背負ってきたが…。


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しかもガイドさんが余分な荷物を担いでくれるという。僕は自分で背負ったけども…。


ルート詳細:DAY1(晴ときどき曇り)

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海沿いのホテルから対面二車線の山道をクルマで走ること2時間。9時過ぎにキナバル国立公園の本部に到着。途中、日本語ガイドさんが「先週脱獄犯が二人出て、検問しているんだよ。だけど森に入っちゃったら探すの難しいね~」とか言っていた。え、それ、やばくないすか。

それはさておき、ここで登るための手続きとかやった気がする。そしてここで現地ガイドさんと合流のはずが、一向に来ない…。日本語ガイドさん電話してもらうと…。

「今起きた」

寝坊で遅刻をかまされてしまった!我々の登山はどうなる!?


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待っている間にも次々とパーティが出発していくんだが…。どうしてくれるんだ?


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ルート概念図とか眺めたりして時間をつぶす。別にこれがわかってなくてもガイドについていけば間違いないので頭に叩き込む必要が無いだが、等のガイドが来ないのだ…。


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雲間から山頂か見える。こうしてみると随分遠いような気がする。


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ようやくガイド到着。ゲートへ移動する。ゲートの標高は1,860mなので、最終的に2,200m程標高を稼ぐことになる。この日の小屋は3,200mくらいなので、1,200m弱のアップだ。それでもなかなかの標高差である。

我々のガイドへの信頼度は地に落ちている。しかし余分な荷物を持ってくれるという。しかしなんなんだ?そのロープで荷物を連結させる方法…。


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こんな感じの熱帯チックな樹林帯を最初は歩く。ちょっと日本の多雨な樹林に似ている。


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必ず見かける、食虫植物「ウツボカズラ」である。英語で言うと「ピッチャープラント」というらしい。ガイドが解説してくれた。

なるほどテメーは昨日ピッチャーで酒でも飲んで寝坊しちまったのか?


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このようなトイレ付のあずまやがいくつもある。だいたい200~300m感覚だろうか。トイレには困ることは無い。水洗トイレなのだが、排水システムは謎である。


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水洗トイレ。ゴミ箱まである。いたれりつくせりにすることで、山が必要以上に汚れることを防いでいる。


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リスもいた。人の食い物を狙っている様子だった。


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これが当日与えられた初日の昼飯である。うん、良く言えばシンプル、悪く言えば餌って感じ!!※卵はゆで卵です。


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徐々に木々が低くなってくる。熱帯なので森林限界の標高が高い。3,000m以上でも樹林帯だ。


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ガスが出てきた。雨具は必携だ。


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山頂方面が見えてきた。このあたりから酸素の薄さを感じる。身体が重い。


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ラバンラタ小屋。キナバルには二つの山小屋があり、ラバンラタとグンティンラガタンである。僕らはグンティンラガタンに泊まったが、ラバンラタの方が大きく、食事はこちらの食堂を利用する。


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グンティンラガタン小屋。ラバンラタから数分登らないといけないので食事のときは結構だるい。


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グンティンラガタン小屋にも食堂はあるが、使われてない様子。部屋は1部屋に二段ベッドが2つある感じで、バックパッカーホテルのようでもある。


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トイレは水洗便所。排水システムは…謎である。


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小屋から山頂方面を望む。だいたいここが森林限界のようだ。山体が巨大なスラブになっていて、滝が流れている。


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夕食はバイキング。というか毎食バイキング。好きなだけ食べれるから良いと思う。日本の山小屋だと結構残している人もいるから、バイキングのほうが食糧廃棄が少なくて良いと思うんだが…。


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最高に最高な山ごはんだ。ミーゴレン(やきそば)がうまい!


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暮れゆくキナバル山麓。


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遠くに海が見える。海から4,000m級の山が見える場所は世界でも珍しいんだって。
はやくもメンバーのぞのさんの体調がすぐれなくなっており、頭痛が出ている。
高山病の症状がでないことを祈りながら18時ごろ就寝。


ルート詳細:DAY2(晴)

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夜明け前のバイキング。戻ってきてからでも食える。


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かなり渋滞である。富士山のよう。おかげでゆっくりペースで進めるので高山病対策にはなりそう。それでもメンバーのジョージが高山病でかなり厳しい表情をしていた。


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シャッター速度遅めで撮影。へ電の列が続く。もはやガイドは先に行って行方不明(笑)。


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山頂付近は溶岩からなる奇岩で埋め尽くされている。


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日本人らしく鯉のぼりを持参したのだ。そして御来光である。


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最高峰ローズピーク(LOW'S PEAK)


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下山開始。


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ロープがあるが、これはルートの目印くらいに考えた方がいいだろう。


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ドンキーイヤーズピーク。この象徴的な奇岩は2015年に起こったボルネオ島地震によって崩れてしまった…。


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行きの写真は無かったが、こういう道を登って、降りることになる。見かけほど急じゃないし、ぶっといロープが張り巡らされているので安心。


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小屋に戻って、またメシをいただく。白人の山ガールは様になる。


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下山はもと来た道を降りるのみ。登頂すると最後にこういうかっこいい登頂証明書をもらえる。


番外編:DAY3(晴)

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3日目はこんなところで遊んだ。サピ島という無人島。無人島といっても人がいっぱいレジャーで来るので無人ではないが(笑)。シュノーケリングは一人160RM(リンギット)のオプショナルツアーだった。(2012年当時)


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マレーオオトカゲ先輩(野生)。でかい。


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いや、トカゲ多すぎるだろ…。これ全部野生。一応柵があるけど結構接近してきて人間のBBQのおこぼれを狙ってくる。


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こんなこともしてしまった。こちらのパラセーリングは一人90RM(2012年当時)


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これはこれで結構おもしろかった。本当は昆虫採集ツアー(インセクトハンティングツアーというのが実際にある)に行きたかったが、ジャングル片道2時間らしいので止めた…。

このあともちょいちょいくだらない観光地に連れてかれたけど、スルー。


総括

とても楽しい山旅だった。社会人になるとゴールデンウィークかお盆くらいしか海外行けない環境だったが、ちょっと無理してでも行って正解だった。おかげで4,000m峰サミッターになることができた。登山をやらない人から「今まで一番高いところってどこ登った?富士山」などと聞かれたときに「えーと4,000mくらいですかね~」って答えると大抵驚かれるし、スゴイやつだと思われる(笑)。

旅行会社への連絡、予約だが、前年の12月くらいから動き始めた。小屋の予約の関係があるので日本の長期休暇で行く場合は早めに動いた方が良いと思う。

懸念される高山病だが、僕は大丈夫だった。数日前に木曽駒で高所順応をしたせいか、それとも日ごろから八ヶ岳などに足を運んでいたせいか…。とにかく体調は万全にしておくに越したことは無いと思う。食べる酸素なども効果的かもしれない。





登山装備は夏の富士山装備くらいで良いだろう。小屋が充実しているので、困ることはなさそう。二日目は富士山のように御来光登山となるのでヘッドライトや予備電池を忘れずに!

キナバルだけではもったいないので、ボルネオの自然に触れらるツアーに行くのも良し。本当はラフレシアとかオランウータンとか見るツアーにも行きたかった…。



おわり
2019年4月25日

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