「山でナイフはいらないじゃないか?」という意見について色々考察してみる。
登山と言えば、アウトドア。アウトドアと言えばナイフ。とお考えの人も世の中には少なからずいると思う。しかし、何故ナイフなのだろうか?皆さん山でナイフ使ってますか?
そう、僕が考える登山でのナイフの用途ベスト1は自炊での包丁的な利用だ。野菜切ったり肉切ったりするにのに必要だろう。沢登りで釣った魚をさばくときや、山菜を採るときなどにも活用される。
闇雲に「とりあえず山にはナイフ」ではなく、用途とリスクを考え、それに応じてナイフを持つか否かを選ぶことが大事だと思う。
登山でナイフをどう使っていますか?
ジョア@KSG2999
山でナイフはいらない…
2019/06/04 11:12:09
登山と言えば、アウトドア。アウトドアと言えばナイフ。とお考えの人も世の中には少なからずいると思う。しかし、何故ナイフなのだろうか?皆さん山でナイフ使ってますか?
登山にナイフを持っていく理由
ジョア@KSG2999
登山でナイフを使うときってクライミング用途は別として、他の出番って自炊で野菜切るときや釣った魚をさばくときだと思うのでマルチツールのナイフっていらなくね?という所感。でもプライヤーやハサミ、ドライバーはあると便利なことも多々あるのでマルチツールを否定はしない。
2019/06/04 12:38:26
そう、僕が考える登山でのナイフの用途ベスト1は自炊での包丁的な利用だ。野菜切ったり肉切ったりするにのに必要だろう。沢登りで釣った魚をさばくときや、山菜を採るときなどにも活用される。
特別な状況でナイフが必要な状況としては、また、クライミング時で緊急時にロープやスリング、ザックのベルトなどを切るときだ。雪山登山をする際にもテント内で雪崩に巻き込まれた際に圧迫から自己脱出するためにナイフを用いることもある。
さらに例外的状況として、エマージェンシー(緊急)時のサバイバル用途がある。焚き火の火種をつくったり、火花を飛ばしたり、木を削ってペグを作ったり、山菜を採ったり、または寝床を作るのに木を切ったり、削ったり。緊急時のナイフの用途は無限だ。
しかしそう言った用途で使うには前提としてサバイバルテクニックの知識が必要だ。
それに、山では何が起こるかわからないと言えども、日帰りのイージーなハイキングかつ、リスクをしっかり分析できているならナイフは少し大袈裟な気もする。
ナイフは野外活動において有効なシーンは多々あるが、果たして登山者の中で、ナイフ本来の用途を理解してる人はどれくらいいるのだろうか。それらを理解していない限り、ナイフを山に持っていくことの正当性が無いように思えてくる。
かつて昭和時代の山岳会で言われていたような「ナイフは首からぶら下げておけ」という言い伝えの本来の目的は、令和の時代では忘れ去られ、「ナイフを持つ」という結果だけが残っているのではないだろうか。
山でナイフを所持することの正当性
ジョア@KSG2999
ナイフ、大抵の登山者は用途を理解せずに「とりあえず山はナイフっしょ」というノリで持っていそう。本格的自炊をしてない限り、職質で「山でどういう風に使うんだ?」って言われたら答えられずに御用になるのでは?
2019/06/04 14:26:37
登山でのナイフの所持を否定するつもりは無い。有効に使える手立てはあるし、ナイフが無いと生存が厳しくなる状況もありうるので、エマージェンシーギアとしては超優等生だ。
しかし、現代の整備されきった登山道を歩き、山小屋の恩恵に与っている登山者に本当に必要なアイテムだろうか?しかも昨今の登山者はカジュアルに、ファッション感覚でナイフを持ち歩く人も多いのではないだろうか?という疑問がある。
結局、用途が自分のなかで明確でないままナイフを持っていてもただの銃刀法違反や軽犯罪法違反で御用となるリスクがあるだけだ。
銃刀法では刃渡り6㎝という規定があるが、実は6㎝以下でも如何なる刃物を不要に持ち出すと軽犯罪法に引っ掛かる。つまりどんな小さなマルチツールのナイフだろうが、正当な理由がないとアウトなのだ。
山の帰りに不幸にもお巡りさんにナイフを持っていることが見つかり、「これ何に使うの?」と聞かれて、
登山者「もしものときに…」
お巡り「もしもってなに?護身用?」
登山者「いや、えっと…サバイバルとか?」
くらいの返答しかできなくて、山での用途が理路整然と言えないのであれば、下手をすれば犯罪者扱いになってしまう。そういう人には持ち歩く必然性はないのではあるまいか。
ナイフを持っていかないという選択肢はあり?
とは言え…ちゃんとポリスメンに対して「山での遭難時にこんな風に役に立つんです」と説明さえ出来れば、アウトドアシーンは唯一ナイフを持ち歩く正当性がある場なのである。
しかしながら…正直僕のやっているハイキング程度では食事関係以外の用途でナイフを使ったことがほぼ無い。強いて言えば足のマメをつぶしたりくらいだろうか(それも安全ピンで十分だが)。
それでも「何かあるかもしれない」という気持ちと、「持っていることがかっこいい」という気持ちだけでマルチツールのナイフを今まで所持してきた。
しかし、残念なことにマルチツールの小さなナイフではサバイバル用途ではさほど役立たない可能性がある。
しかし、残念なことにマルチツールの小さなナイフではサバイバル用途ではさほど役立たない可能性がある。
つまり、緊急時を考えなければハサミだけで十分なのだ。職務質問でややこしくされる心配もない。その代わり、ハサミとプライヤーは役に立ちそうなので、エマージェンシー用のマルチツールもナイフは無しでプライヤー、ハサミメインのものにシフトしていきたいと考えている。
ハサミ、これは利用頻度が高い。食品の袋を開けるところから、包帯やテーピング、衣類のカットなど、細かい作業には欠かせない。これをナイフでやるのは逆に難しい。
プライヤーはいるのだろうか?と思う人もいるだろうが、僕はあったほうがいい気がする。過去に一度、缶詰を開ける際にミスって詰んでしまったことがあり、プライヤーがあればすんなり開けられたのではと思っている。また、それ以外にも
- テントポール、クッカー、ストーブなど金属製ギア類の変形を直す応急的修理
- 熱い調理器具の鍋つかみ
- 怪我など何らかの原因で手に力が入らなくなってしまったときの力作業、つかむ作業
などにも有効と考えられる。
つまり、何が言いたいかと言うと、レザーマン(leatherman)のスタイルPSが欲しいのだ。
プライヤーがメインの構造で、ナイフが無い代わりに折り畳みのハサミが付いている。あとはヤスリとドライバー、ピンセット、栓抜き(カラビナ兼用)である。
そうは言ってもナイフは万能で、少しでもリスクが潜在すると思う山行には別途ナイフがあるといいだろう。ロープ、スリング等のカットが出来るよう、波刃(セレーション)ナイフが望ましい。また、自炊用としてオピネル#8のようなグリップ感が良いナイフもおすすめ。まあ僕はオピネル持ってないんですけどね(笑)。
闇雲に「とりあえず山にはナイフ」ではなく、用途とリスクを考え、それに応じてナイフを持つか否かを選ぶことが大事だと思う。
コメント
コメント一覧 (16)
実際、咄嗟にナイフ取り出す時間があるかと言われれば微妙ですが…
コメントありがとうございます。
うーん、真面目に答えると、熊に襲われたときナイフで応戦してもほぼ退けることは無理でしょうから、僕はナイフは武器には全くならないと思っています。
ヒグマはもちろん、ツキノワでも速さと力の差で人間がナイフ程度を持っただけでは到底歯が立ちません。
ましてやおっしゃる通り、腰などよほど手元にナイフが無い限り取り出すことすら叶いません。
完全に覆い被されたとき、幸運にもナイフを手に握ったままであったなら、破れかぶれで攻撃することは、しないよりかは有効とは思いますが、その状況自体現実的ではありません。ナイフを落としてしまったり、うまく刺せないうちに噛み付かれたり、爪で一撃を食らってしまうでしょう。
熊対策ではなるべく襲われないよう、相手を刺激せず、ゆっくり後退りが基本ですね…。
私も昔山の縦走時に大小のナイフを持っていったものです。
でも結局台所から包丁小さめのまな板持参になりました。
熊を考えて鉈を持っていった事も有りますが、重たいだけでした。
事前防止がベストですので、遭遇しないよう工夫することにしました。
山と言っても日常行為を山中でするだけです。
日常品を小型にするのがベストかなと考える次第です。
コメントありがとうございます。
焚き火をするキャンプや沢登りではナイフは活躍すると思います。
共感いただきありがとうございます。
よほどバリエーション登山やサバイバル風味が強い登山をやらない限りは調理に使えるナイフがあれば十分ですよね。山で起こり得ることを知れば、自ずと装備ってシンプルになっていく気がします。
上野駅や新宿駅辺りで夜行に乗る(帰ってきた?)登山者には結構な割合で
腰やデッカいリュックに、いわゆる登山ナイフを括りつけた状態で闊歩している光景をよく見ました。
あの頃でもおそらく違法なんでしょうけど、
当時は駅員も警察も、誰も咎めたりしてない様子でしたね。
コメントありがとうございます。
今ではアウトな光景ですね(笑)
未踏の地をサバイバルするわけでもないのに、風習でナイフを持っていた時代ですね~
熊スプレーは無風か風上じゃないと使えないし遭遇防止対策も結局は熊の気分次第。
ナイフは藪払いにも使えて意外と便利。
日帰り予定でも道迷いや滑落、急病等遭難のリスクは常に有るしツェルトやヘッドライト、ファイアスターター等と同様の必須装備だと考えてる。
逆に小型のナイフは殆ど役に立たないので持って行かない。
コメントありがとうございます。
確かに小型ナイフは役に立たない場合が多いと思います。参考になります。
引火してテント炎上の際、ナイフでテントを引き裂いての脱出ということでしょうか?
詳しい方のご意見には頭が下がります。
正当な理由があろうがなかろうが。
私は2011年の福一立入り禁止域付近あるいは加藤の乱の後の秋葉原でもポケットナイフを持って職質所持品検査受けてもどうってことなかった。
ご忠告ありがたいですが、存じ上げてますよー。
軽犯罪法ではナイフに限らず野球バットや凶器になりうるもの全般が取り締まりたいしょうですからね。そういったものを所持している正当な理由を客観的に証明できることが大事だと思いますー
ただし現地まではザックの中に保護ケースに入れてすぐに取り出せないようにしてるし、登山道でも腰からぶら下げたりはしませんね
基本は正規の登山道以外をさまよう時のみです。その際も大きめの熊鈴をつけて藪や笹の中でも自分の所在をアピールしてます。