子檀嶺岳…あなたは読めるだろうか?
正解は「こまゆみだけ」…なんとも不思議な名前の山である。標高は1,223mと高くは無いが、お椀のような特徴的な山容にも心惹かれる。そういう山には思わず登りたくなる。整備された道と山頂の眺望は初心者にも経験者にもおすすめ。
長野県上田市内より国道143号線で青木村当郷地区へ。
当郷管社コース登山口の駐車場(10台程度)まで。
ここが一番奥の駐車場。ここからスタート。
少し進むと野性動物進入防止柵がある。
さらに少し進むと登山道への分岐がある。
すぐに竹林が現れる。登山道にあるのは珍しい気がする。地面に落ちた竹の葉は滑りやすそうなので注意が必要だ。
やがて松林となる。
天気は曇りで、結構暗い。
蜘蛛の巣が多くブチ切れそうになりながら進む。走る余裕は無い。
たまに地層の露頭があり、面白い。
地層かと思っていたが、もしかしたら戦国時代の山城の遺構かもしれない。
強清水(こわしみず)と呼ばれる湧水ポイント。
水は持ってきていたが、様子を見に行ってみると…。
トラロープの下のくぼみから水が滴っているが…。
おそらく大雨などで谷が崩れて埋まってしまったのだろう。これではまともに水を汲むことは難しい。
ここは頼りにせず、水は下から担いだ方が無難だ。
さらに進むと作業林道に合流していき、道幅が広くなる。
蜘蛛の巣も無い。
伐採場である。道が明るく広いので走りやすくて気持ちいい。
なだらかな作業林道を過ぎると登山道に戻ることになる。
ここらへんに鳥居があるが、倒壊している。
僕が朝一番で登っているので、道のいたるところに蜘蛛の巣が張っている。
一番乗りで登るのは楽しいが、蜘蛛の巣が次々に足や顔にまとわりつくのは非常にストレスがたまる。対策として蜘蛛の巣を破壊するため、木の枝をずっと振り回しながら進んできた。
林道より上部はブナの天然林だ。
つづら折りの急登をすすむ。ここが子檀嶺岳の特徴的なお椀のような、プリンのような形の斜辺だろう。
つづら折りが小刻みになってきたら山頂は近い。
稜線(といってもほんの短いが)に出る。左は行き止まり。
ここら辺にイワカガミ自生の看板あり。花はみかけなかったが、イワカガミはもっと高山に生えているイメージがあり、少し意外。
稜線を少し進んで少し登るとすぐに山頂だ。
大きな焚き火跡がある。年末年始に子どもが登る行事があるらしく、そのときはここで火をくべるらしい。
山頂の祠は3つ。かなり古い落書き、昭和20~30年代のものがあり、この人は生きているんだろうかとか、その頃からこの山は変わらずあったんだなあと感慨深くなる。
この日の展望は完全に虚無。
晴れていればお隣の夫神岳、その向こうに独鈷山、さらに蓼科、八ヶ岳、美ヶ原の展望があるはずなので、心の眼で見る…。
山頂の展望は虚無だったが、自作のアルコールストーブでコーヒーを飲んだりして、30分くらいのんびりした。
下山をし始めてすぐに登りの単独男性とすれ違ったが、他に人には会わず。
下山はもう蜘蛛の巣の心配が無いので快調にランニング。自分自身がマウンテンバイクになった気分でブレーキを効かせながらも重力に身を任せてどんどん降りていく。松林あたりまで降りてきたら日差しが出てきており、山頂晴れてたら悔しいなと、後ろ髪を引かれる思いで駐車場まで駆け降りた。
結局、子檀嶺(こまゆみ)の名前の由来は青木村役場HPにもウィキペディアにも書いてなかったが、地元では愛されいる山のようだ。標高からして決して派手な山ではないが、信州百名山だけあって、道も整備されており、ちょっとしたハイキングには十分な山だと思う。
長野県は市街地、登山口の標高がそもそも400~500mくらいあるので、低山といっても1,000m以上の山に標高差500m前後で登れてしまう。都内で1,000mを越える山と言えば奥多摩のほうまで行く必要があり、アプローチに時間がかかる。長野は1,000m級の山はその辺にゴロゴロしている上に市街地からもクルマで数十分で登山口に着くし、登っても1時間程度に山頂に至る。実に手ごろだ。
長野の低山は展望も良い。関東近郊の低山だと富士山が見えれば御の字という感じだが、長野はそもそも周囲に北アルプスをはじめとする秀峰たちがひしめいている。だから1,000m前後の低山に登るだけでアルプスや、八ヶ岳、浅間山などの大パノラマを堪能できる。北アルプスそのものに登るのも楽しいが、少し離れた場所から北アルプスを眺めるのも僕は大好きなのだ。
これからもこのブログでは少しずつ長野県内の低山を紹介していこうと思う。
おわり
2019年7月6日
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正解は「こまゆみだけ」…なんとも不思議な名前の山である。標高は1,223mと高くは無いが、お椀のような特徴的な山容にも心惹かれる。そういう山には思わず登りたくなる。整備された道と山頂の眺望は初心者にも経験者にもおすすめ。
登山日程
2019年6月23日メンバー
ジョア(僕)単独登山口までのアプローチ
マイカー利用。長野県上田市内より国道143号線で青木村当郷地区へ。
当郷管社コース登山口の駐車場(10台程度)まで。
登山形態
子育て中特有の単独朝飯前登山、ピストン(往復)ルート
画像は青木村役場ホームページより
ルートは一番スタンダードっぽくて短そうな当郷管社コースにした。
GPS地図アプリ「ジオグラフィカ」によると標高差は約560m。
GPS地図アプリ「ジオグラフィカ」によると標高差は約560m。
05時18分登山口駐車場発→05時42分強清水→05時55分伐採作業林道分岐→06時19分山頂→07時20分登山口駐車場
水場情報
ルート上に強清水があるが、倒木などで崩壊気味で、ちょろちょろと染み出る程度。ここからたっぷりの水を補給するのは骨が折れるので頼りにしないほうが良い(後述)。主な装備
- シューズ:アルトラ ローンピーク3.5
- ザック:パーゴワークス ラッシュ20
- 火器:自作アルコールストーブとチタンマグのセット
- エマージェンシーキット
- ウインドシェル
- 行動食:一本満足バー等
- 服装:Tシャツ・短パン
ルート詳細(曇り)
ここが一番奥の駐車場。ここからスタート。
少し進むと野性動物進入防止柵がある。
さらに少し進むと登山道への分岐がある。
すぐに竹林が現れる。登山道にあるのは珍しい気がする。地面に落ちた竹の葉は滑りやすそうなので注意が必要だ。
やがて松林となる。
天気は曇りで、結構暗い。
蜘蛛の巣が多くブチ切れそうになりながら進む。走る余裕は無い。
たまに地層の露頭があり、面白い。
地層かと思っていたが、もしかしたら戦国時代の山城の遺構かもしれない。
強清水(こわしみず)と呼ばれる湧水ポイント。
水は持ってきていたが、様子を見に行ってみると…。
トラロープの下のくぼみから水が滴っているが…。
おそらく大雨などで谷が崩れて埋まってしまったのだろう。これではまともに水を汲むことは難しい。
ここは頼りにせず、水は下から担いだ方が無難だ。
さらに進むと作業林道に合流していき、道幅が広くなる。
蜘蛛の巣も無い。
伐採場である。道が明るく広いので走りやすくて気持ちいい。
なだらかな作業林道を過ぎると登山道に戻ることになる。
ここらへんに鳥居があるが、倒壊している。
僕が朝一番で登っているので、道のいたるところに蜘蛛の巣が張っている。
一番乗りで登るのは楽しいが、蜘蛛の巣が次々に足や顔にまとわりつくのは非常にストレスがたまる。対策として蜘蛛の巣を破壊するため、木の枝をずっと振り回しながら進んできた。
林道より上部はブナの天然林だ。
つづら折りの急登をすすむ。ここが子檀嶺岳の特徴的なお椀のような、プリンのような形の斜辺だろう。
つづら折りが小刻みになってきたら山頂は近い。
稜線(といってもほんの短いが)に出る。左は行き止まり。
ここら辺にイワカガミ自生の看板あり。花はみかけなかったが、イワカガミはもっと高山に生えているイメージがあり、少し意外。
稜線を少し進んで少し登るとすぐに山頂だ。
大きな焚き火跡がある。年末年始に子どもが登る行事があるらしく、そのときはここで火をくべるらしい。
山頂の祠は3つ。かなり古い落書き、昭和20~30年代のものがあり、この人は生きているんだろうかとか、その頃からこの山は変わらずあったんだなあと感慨深くなる。
この日の展望は完全に虚無。
晴れていればお隣の夫神岳、その向こうに独鈷山、さらに蓼科、八ヶ岳、美ヶ原の展望があるはずなので、心の眼で見る…。
山頂の展望は虚無だったが、自作のアルコールストーブでコーヒーを飲んだりして、30分くらいのんびりした。
下山をし始めてすぐに登りの単独男性とすれ違ったが、他に人には会わず。
下山はもう蜘蛛の巣の心配が無いので快調にランニング。自分自身がマウンテンバイクになった気分でブレーキを効かせながらも重力に身を任せてどんどん降りていく。松林あたりまで降りてきたら日差しが出てきており、山頂晴れてたら悔しいなと、後ろ髪を引かれる思いで駐車場まで駆け降りた。
結局、子檀嶺(こまゆみ)の名前の由来は青木村役場HPにもウィキペディアにも書いてなかったが、地元では愛されいる山のようだ。標高からして決して派手な山ではないが、信州百名山だけあって、道も整備されており、ちょっとしたハイキングには十分な山だと思う。
長野県の低山のススメ
ここでちょっと長野県の低山のオススメするポイントを挙げてみよう。長野県は市街地、登山口の標高がそもそも400~500mくらいあるので、低山といっても1,000m以上の山に標高差500m前後で登れてしまう。都内で1,000mを越える山と言えば奥多摩のほうまで行く必要があり、アプローチに時間がかかる。長野は1,000m級の山はその辺にゴロゴロしている上に市街地からもクルマで数十分で登山口に着くし、登っても1時間程度に山頂に至る。実に手ごろだ。
長野の低山は展望も良い。関東近郊の低山だと富士山が見えれば御の字という感じだが、長野はそもそも周囲に北アルプスをはじめとする秀峰たちがひしめいている。だから1,000m前後の低山に登るだけでアルプスや、八ヶ岳、浅間山などの大パノラマを堪能できる。北アルプスそのものに登るのも楽しいが、少し離れた場所から北アルプスを眺めるのも僕は大好きなのだ。
これからもこのブログでは少しずつ長野県内の低山を紹介していこうと思う。
おわり
2019年7月6日
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