僕は人にアドバイス出来るほどの経験は無いが、登山やハイキングの全くの初心者にひとつ言っておきたいことがある。持ち物やどうやって登山を始めればいいのか?始めてみたいけど何から始めたらいいかわからない人必読!



山に入ってしまえば弱けりゃ死ぬ

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全くの登山初心者で、これから登山を始めたいけど、何をどうすればいいかわからないという人に、僕から伝えたいこと、それは「人間は山に行くと死ぬ」ということだ。

だから山登りとか、とにかく山の中に入ることはオススメできない。やめたほうがいい。街で文明に囲まれて暮らした方が楽に生きることが出来るはずだ。

は?何言ってるのコイツwと思うかもしれない。確かに極端な話かもしれないが、あながち間違ってはいないはずだ。正確に言えば「人間は無防備な状態で山に行くとすぐ死ぬ」ということだ。

登山と一口に言っても、雪山登山や、岩壁を登るクライミング等、ジャンルは多岐に渡るし、そういうことの話でしょ?と思われるかもしれない。そうではない。これはいわゆるハイキング(山歩き)の話であり、高尾山程度の話だ。僕は雪山とかクライミングの経験値はきわめて低いので何も申し上げることはない。

ではどうしたら山で命を落とすのか、考察してみよう。



転倒・滑落すると死ぬ

まず、滑落すると死ぬ。滑落して打ち所が悪ければ即死する。滑落しなくても転倒しても同じだ。即死しなくても足が動かなければ、そのうち凍死する。出血が多量でもほっておけば死ぬ。下界では誰かが救急車を呼んでくれるような状況でも山だと人が来ないし、救急車なんて来ない。

滑落聞くと岩場がある急峻な山をイメージするかもしれなあが、高尾山程度のいわゆる楽なイメージの山だって転べば死ねる場所は存在する。そう考えると靴の重要さがわかるはずだ。



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沢を横切る登山道。右の路肩は切れ落ちている。比較的イージーな奥多摩の雲取山でもごく普通に危険箇所はあり、落ちたら無事では済まない。



身体が濡れて冷えると死ぬ

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雨に濡れると死ぬ。そこに風が吹けば俄然死ぬ。山はただでさえ寒い。一般的に、標高1,000m上がる毎に気温は約6℃下がる。雨で衣類が濡れてしまうと、さらに体温は奪われ低体温症となり、疲労凍死する。怪我のとのコンボだとすぐ死ぬ。

凍死というと冬山とか雪のなかでするものだと思うかもしれないが、夏山でも普通に凍死する。これはマジ。

ジーパンとか綿の服は保水しやすく乾きにくいので、そこで雨具すら無かったら自殺行為だ。



水や食糧がないと死ぬ

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水が無いと死ぬ。これはイメージしやすいと思うが、水が無くて脱水症状になるとヤバい。食べ物が無いと餓死も有り得る。

山は水が豊富だなんて思わない方がいい。山では水の湧いてない場所の方が遥かに多い。むしろ水を求めて谷へ降りたら迷うか谷に滑落して死ぬ。



夜が来ると死ぬ

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山で夜になると死ぬ。別に熊やモノノケに襲われるわけではない。いや、襲われるかもしれないがここではそれは置いておこう。

なぜ夜になると死ぬのかというと、夜になると山では行動不能に陥るからだ。当然山に街灯なんて無いから、山の夜は真っ暗になる。無理に行動しようとすると迷うか、転滑落する。そして怪我をして身体が冷えきったまま、着の身着のまま震えて朝日を待たなければならない。それまで生き延びられるだろうか?



道に迷ったら死ぬ

遭難事故の内訳で多いのは道迷いだ。道に迷ったら正しいルートに復帰しない限り生存は危うい。日本の国土の60~70%は山林なので、山岳地帯で闇雲に歩いても集落や道路に出る可能性はきわめて低い。やがてどこかで滑落して死ぬのがオチである。

地図が読めない、ルートファインディングが出来ない、山頂がどこかわからないなら遭難は確実なんじゃ!そう!コーラを飲んだらゲップが出るのと同じくらい確実じゃ!


それでも山に行きたいという人へ

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人間は山ですぐ死ねるということごおわかりいただけただろうか?

怪我をして、身体が濡れて、飲食物が無くて、そんな状態で一夜を過ごせばその辺の低山だって余裕で死ねるのだ。脅しじゃないよ?

しかし人間の好奇心は死への恐怖を凌駕するので、それでも山歩きをしたい人もいると思う。そんな初心者へのアドバイスはシンプルだ。「死ぬ可能性」を少しでも減らしながら山に行くしかない。



「死ぬ可能性」を減らすには?【計画編】

まずは転倒したり滑落したりしないために、基礎体力をつけよう。手っ取り早いのはジョギングだ。たったの1~2㎞連続で走れない人は論外。体力云々以前に当日および常日頃のの健康状態も万全にしておこう。山での病死もよくある話。

道迷いをしないために、コースタイム入りの地図を用意し、事前に読み込もう。スマホだけだと電池切れたらアウト。Googleマップなんて山では全く使えない。

夜に行動することは絶対に避けたいので、朝日が昇ったらなるべく早く出発して日の入の2~3時間前には安全な場所に到着できるように計画しよう。この程度の計算が出来ない人は死ぬ可能性が高まる。

勘の良い人はわかると思うが、一人で山に行くと死ぬ可能性がグッと上がる。単独登山が叩かれる所以である。動けなくなっても助けを呼べないし、助かるものも助からないことも…。

あと、登山届けを出していないと、滑落して崖の下で動けずに待ってても永遠に助けは来ない。怖いね~。



「死ぬ可能性」を減らすには?【持ち物編】

当然だが、バテないために水や食糧も持っていく必要がある。バテた先にあるのは死だ。脱水症状、熱中症予防のための水分、ミネラル補給をしつつ、行動中にバテないために多糖類の携行食、行動食を持っていこう。山にはコンビニは無いよ。

雨具はマストだ。濡れたら死ぬかもしれないので。もちろん晴れの予報でも雨具は必要。どんなスーパーコンピューターでも山の天気予報を100%言い切れるはずが無い。1%でも雨が降る可能性があるなら持っていかないと死ぬことがある。

絶対に避けたいが、行動計画がグダグダのアマアマで、歩いてるうちに日が暮れてしまった場合に備えて、ヘッドランプを持っていこう。

万が一怪我をした場合に備えてファーストエイドキットも持っていこう。素人に本格的な措置は難しいだろうけど、最低限止血が出来ることが望ましい。

山をなめているとヘマを重ねて、最悪の場合、どうにもこうにも動けなくなってその場で緊急非難的に一夜を明かさなくてはならないこともあるだろう(ビバークという)。そんなときはエマージェンシーブランケットとか、ツェルト(簡易テント)があれば生存確率がグッと上がる。だがこれは登山届けを出していて、緊急連絡人が警察に救助要請しているのが前提だ。野ざらしで山の気温と雨にさらされたら直に死ぬのはもちろんだが、ツェルトにくるまっていても、なるべく早く救助されないと死ぬ。

もちろんその他防寒着とか要るものはあるが、とりあえずすぐに命に関わるのはこれくらいだろうか。



「死ぬ可能性」から逆算して準備を

山では人間はすぐ死ぬが、人間もバカでは無いので死亡確率を減らす術はいくつか用意している。知識と危険の予測を以てして、人類は山歩きという趣味を可能にしている。

山を登ってみたいけど何から準備していいかわからない…という人は是非「死ぬ可能性」から逆算して、準備をして欲しい。そうすれば自ずと必要なモノが見えてくる。

いきなり入門本なんかを見ても「これ本当にいるのかな?どんなときに使うのかな?」と思うかもしれないが、「死ぬ可能性」から逆算すれば必要かどうかはわかるはずだ。

靴底の薄いスニーカーだと疲れる&滑る…安い雨具だと浸水する…ジーパンだと水分が乾かない…そういう事柄の行き着く先は死なのだ。

明日から山歩きを趣味としたい人は是非参考にしていただきたい。もちろん死への恐怖より好奇心が勝った場合に限るが…(笑)。



おわり
2019年9月11日

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