話題のワークマン製、衝撃の580円メリノウールソックスのファーストインプレッション!
左:ワークマン。右:スマートウールPhDアウトドアライト。スマートウールのほうは1年くらい履いているので毛玉はあるが、素人目にはほとんど違いがわからない。ワークマンのほうが少し伸縮性が高い気がする。
二つを裏返してみた。ほとんど変わらない。両方ともつま先、かかとにパイルが入っているのがわかる。しかし、ワークマンのほうが若干パイル面積が小さい。この辺も安さの秘訣か?
とにかくゲロ安い!
580円ですよ。メリノウールが。意味がわからない。正直本当にメリノウールなのか怪しいレベル。ワークマンは何を考えているのか!
ワークマンといえば吉幾三のCMソングでお馴染みの作業着屋さんだ。肉体労働者の強い味方である同社製品は「山でも使えるし、安い!」とコアな山ヤから密かな評価を得ていた。それに気づいてしまったワークマンはアウトドア用途を視野に入れた製品の販売も始めている。
メリノウールといえばアウトドアマンには御用達のメリノ種という羊の毛である。メリノ種は羊毛の最高峰であり、繊維が細いのが特長。ウール元々の調温性や抗菌防臭性に加え、チクチクしにくいという着心地の良さがある。
それに加え、天然素材着こなしてるアウトドアマンの俺かっこいいだろ?ってアピールできるぞ(笑)。
なぜワークマンのメリノは安いのか?
で、そのメリノウール、それはそれは高価なのだ。長袖のインナー長袖シャツで10,000~15,000円くらいする。トレッキングソックスで3,000円くらい。ハイキングソックスくらいで2,000円くらい。吐き気がするほど高いな…。
で…ワークマンのソックスは580円…。
厚さとサイズ的にはハイキングやトレイルランニング用に適していると思われる。普通なら2,000円はしそうな代物だ。
素材表示を見ると、ウールのほかにナイロン、ポリウレタンを使用している。これを見て「なんだ!ウール以外も使っているじゃないか!詐欺だ!」と思われる方もいるかもしれないが、あのスマートウール(有名メリノウールウェアブランド)でもソックスのウール含有率は6割くらいで、あとは化繊だ。ウールソックスには化繊が使われるものなのだ。
しかし!ワークマンはウール含有率が書いていない!怪しい!!まさかかなり低いんじゃないのかと勘ぐってしまう。
とりあえず買って、他社と比べてみた
品質に色々疑いはあるが、安いので勢いで購入。カラーリングも良い。そしてさわり心地も悪くない。安物のウールみたいにチクチク、ゴワゴワしない。メリノウールって感じだ。
履き心地も他社のメリノウールソックスと遜色が無いというか、正直違いがわからん(笑)。目隠ししてAとBどちらがワークマンでしょう?と言われてもわかんないレベル。
左:ワークマン。右:スマートウールPhDアウトドアライト。スマートウールのほうは1年くらい履いているので毛玉はあるが、素人目にはほとんど違いがわからない。ワークマンのほうが少し伸縮性が高い気がする。
二つを裏返してみた。ほとんど変わらない。両方ともつま先、かかとにパイルが入っているのがわかる。しかし、ワークマンのほうが若干パイル面積が小さい。この辺も安さの秘訣か?
とりあえず一日履いてみた
と言っても野外ではなく、タウンユースで。9月の少し涼しい日に仕事に行く日に使ってみた。仕事中は結構歩くので多少は参考になるだろう。
歩いてみて思ったことは柔らかいパイルの心地よさである。僕は夏はハリソンのパイル無しショートソックスを頻繁に履いていたが、やはりパイルがあるとフカフカして気持ちい。それでいて肌に触れる感じが柔らかいのはまさにメリノウール…な気がする。
僕は中部山岳レベル(2,500~3,000m級)の縦走でもスマートウールのトレッキングモデルを愛用しているのだが、あの暑すぎない程度に暖かい感覚と似ている…気がする。
一日を終えてそれなりにヘタったが、全く臭くないのはメリノの消臭効果だろうか。
一度度洗濯(普通の洗剤)をしてみたが、縮みはなく、パイルも復活してくれた。
他社メリノがダメなわけではないが…
今回の検証は長期の使用と洗濯を経ていないので、正直言って全くもって不十分だ。
長期の使用感はあと1ヶ月後くらいにまたレポートするとして、とりあえず一日履いてみた感じはかなり良かった。
しかし、縫製等の不安要素もある。安い製品は品質も悪いということについては僕も色々見ているから知っている。やはり適正な価格のものは、安心感を買っている部分が大きい。
そういう意味で他社の高価なメリノウールは絶対的に高品質なメリノを使っているし、縫製もとことんこだわっていると信じることができる。だがら本当にシビアな山では僕はニュージーランド産のエクストラファインメリノを使いたいと思っていたが、ワークマンにから直接安すぎる真相を聞いてみて、ワークマンも十分高品質なことを知った。
↓次回記事:安すぎる真相をワークマンの中の人に直接聞いた ↓
ただし、厚みがローカットシューズ向きなので本格的な山岳縦走には不向きだ。しかしタウンユースや簡単なハイキングくらいであればワークマンでも品質的には十分良いんじゃないかと思う。
そしていくら高い靴下であろうが、靴下は消耗品であるのは否めない。コスパ最強のワークマン製をヘビーローテーションで使うのもいいのかもしれない。
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