近年、雲取山日帰り登山(鴨沢ルート)での滑落事故多発につき、不十分な経験での日帰り登山は控えるように呼び掛けられている。特に途中の山小屋の七ツ石小屋ではブログ等で注意換気をしている。不用意な雲取山日帰り登山はマネしないこと!
登山日程
2019年9月7日
メンバー
じょあ(筆者)単独
登山口までのアプローチ
マイカーで来た。マイカーと言えば日帰り登山!日帰り登山と言えばマイカーっしょ!?そのうち甲斐駒ヶ岳黒戸尾根日帰りとかやりてぇなぁ。あれぞマイカー登山の象徴だと思っている(笑)。
てなわけで、ようやくマイカー登山らしいマイカー登山(?)ができた。車は鴨沢の丹波山村営駐車場(小袖)に停めた。ここに止めればバス停からと比べて30分ほどショートカットできる。ちなみに、ナビに従って青梅方面から来て手前の道を登ろうとすると曲がれなくて詰むので、交番を過ぎた道を曲がろう。そして小学校跡地を経由して進むのが正解。
登山形態
単独登山。往復(ピストン)。ピークハント。トレラン風。目指すは日帰りを超える「午前中帰り」だ。
ルート
小袖の駐車場06:52→堂所07:49→七ツ石小屋分岐08:12→ブナ坂08:33→奥多摩小屋08:54→雲取山山頂09:28→奥多摩小屋10:10→小袖の駐車場11:40
最後雑ですみませんw 日帰りを目指すならコースタイムの6掛けくらいで計算し、各ポイントに自分で時間制限を課したほうがいい。
コースタイムの計算はヤマケイオンラインのヤマタイムが便利。
コースタイムの計算はヤマケイオンラインのヤマタイムが便利。
水場情報
装備
いかんせん容量が少ないのでエマージェンシーとファーストエイドは入れたものの、ツェルト無しだし、雨具もゴアウインドストッパーシェルで代用という不良っぷり。「山をなめるな」という山をなめるなおじさんの声が聞こえてきそうだw 正直言うと雨具はメンテに出してて手元に無かったんじゃ…。
記録
天気は晴れ。本当は4時前に出るつもりがモチベーションの問題で早朝4時半頃家を出た。
6時40分過ぎに小袖の駐車場に着くと、もうほぼ満車でびっくり。みんな好きね。僕も本当は6時くらいには着きたかったのだが…。
何せ13時~14時くらいには帰ると妻と約束をしているのだ。遅れることは許されない。
要所要所にある「平将門の迷走」案内。休憩スペースに適していたり、現在地の目安になる。
小袖の駐車場から少し車道を登るとすぐに登山道。鴨沢からだとここまで30分くらいかかる。
廃屋。このあたりトラバースで道が狭く、地味に滑落注意。
東京のサル。わりと序盤に登場。他にも何匹かいた。
こちらも休民家跡地。石垣と鍋が往時を偲ばせる。
堂所。ビバーク適地。石や丸太はあまりないので座って休むには不向き。
時間短縮のため、七ツ石山は巻かせていただく。実は無雪期の雲取は初めてで、木々の緑に心打たれる。
遠く南アルプスを望む。当然白く雪を抱いておらず、黒っぽく見える。これも新鮮。
ブナ坂で七ツ石山からの石尾根と合流する。広いので休憩には最高のロケーション。
ここからは富士山と南アルプスを横目に見ながらのハイトレイルとなる。山を走ることを志してから改めてここに来ると、かなり気持ちいい場所であることに気付く。超気持ちいい。
富士山を背景にアサギマダラが舞う。
閉鎖されてしまった奥多摩小屋。奥多摩ハイカーの憩いの地だったらしい(僕は泊まったことがないw)
奥多摩小屋から先の道はガレたジグザグの登りがある。落石注意。落としたら恥ずかしがらずに「ラク!」と叫ぼう。
小雲取山への登りもなかなかキツい。これを過ぎればあとは雲取山へのビクトリーロード。きついのでトレッキングポールを出してみた…。
小雲取山を登りきると富士の展望が良い。
小雲取山を越えるともう雲取山がすぐそこに迫る。赤い屋根の頂上避難小屋が目印だ。
雲取山頂上避難小屋。僕の好きな避難小屋のひとつ。とてもきれい。
避難小屋のトイレが新しくなっていた。と言っても僕の記憶は数年前なのでもう新しいわけではないかもしれない。しかしトイレまでしっかり整備されている避難小屋は貴重だ。
避難小屋からちょっと進むと頂上である。この時間だと、七ツ石小屋からの人や、トレイルランニングの人がいた。
東京方面の雲海が上昇気流で持ち上がってきている。
帰路は登ってきた道をそのまま戻る。堂所あたりで膝の痛みが強くなり、走って降りることはできなくなり、トレッキングポールの出番。大腿筋の酷使が原因とみられる。やはりストレッチ、テーピング実施しよう…。鹿と目が合う。
総括
雲取山日帰りは普通なら7時間~8時間程度はかかる行程だ。初心者の方はまずは普通に途中の小屋に泊まりの計画で登るべき。
行程の真ん中らへんには七ツ石小屋(テント可)、頂上には避難小屋、頂上を過ぎて秩父側にしばらく降りると雲取山荘(テント可)がある。
僕の場合、冬の雲取山は何度も行っており、コースの長さの感覚、道の様子はわかっていたのと、最近は走り込みを強化していたのでチャレンジしてみた次第だ。
今回は日帰りを超えた午前中帰りに挑戦。コースタイムの6掛けより早いタイム行動し、各ポイントで制限時間を設け、確実に時間内で達成できるように計画した。
雲取山日帰りをチャレンジするならば、十分に鍛え、雲取山と雲取山以外の山の経験を積んでから万全の状態で挑んで欲しい。
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