超軽量のレインジャケット&パンツを導入したら、軽量化パッキングがめちゃくちゃ捗った。
上下合わせても防水透湿メンブレンを使用したレインウェアとしては、おそらく世界最軽量クラスだろう。
トレランのためのレインウェア
雨具(レインウェア)に求められる性能は、雨水で身体を濡らさないこと(=体を冷やさないこと)だったり、風から身を守ることだったりするわけで、別に特別軽くなくてもかまわない。でも…所謂トレランや、ファストでスピーディなハイキングにおいては軽量化したいところ。そもそもトレラン用のザックにドデカイ雨具を入れると他にモノが入らんのだ…。
こちらをご覧いただきたい。
左のお手玉みたいなのが超軽量コンパクト雨具で、右の上履き入れみたいなのが、僕の昔からの使っている雨具である。ちょっとさすがにこれは差があり過ぎるだろwww
モンベル「バーサライトジャケット&パンツ」
この超軽量コンパクト雨具はmont-bell(モンベル)のバーサライトジャケットとバーサライトパンツだ。トレラン界隈ではもはや定番と言えるモデル。ジャケットの平均重量なんと134g!
ただしポケットは一切なく、かなり軽量化に振った形状となっている。
ウエストの絞りが紐になっているのがありがたい。
ちなみに…これはSサイズで信州トレイルマウンテンというお店で破格の5,900円で購入した。Sサイズなのでくるぶしが出るが、どうせ足元は濡れるし、どうせ軽量雨具なので小さいことは気にしない。
上下合わせても防水透湿メンブレンを使用したレインウェアとしては、おそらく世界最軽量クラスだろう。
メンブレン(ゴア ウインドストッパー)について
ちなみにメンブレンはGORE-TEX®(ゴアテックス)ではなく、GORE WIND STOPER (ゴアウインドストッパー)というメンブレン。
ウインドシェルで使われるメンブレンではあるが、ウインドシェルとの違いは縫い目のシームテープ処理をしてあるところだ。そういうわけでGORE WIND STOPER®with water resistance (ゴアウインドスッパーウィズウォーターレジスタンス)という名前がついてる。
ゴアウインドストッパーは、ゴアテックスと違い完全防水を謳っておらず、GORE-TEX®INFINIUM PRODUCTS (ゴアテックスインフィニアム)というカテゴリーに属し、GUARANTEED TO KEEP YOU DRYのフレーズはつかない。
そのウインドスッパーを使った上で縫い目にシームテープを貼って「with water resistance 」。つまり耐水性を持たせている…というなんともよくわからないプロダクトなのだ。
僕の解釈では、ゴアテックスほどではないけど防水透湿性はかなりあるので、大雨や雪以外なら雨具として必要十分というようなニュアンス。
メンブレンと生地の構成はおそらく2レイヤーか2.5レイヤー。裏地は最低限のコーティングか凹凸加工のみと思われる。表地もとても薄い生地のため、岩や藪や木の枝にひっかけたら即裂ける。
しかし、これで多くのトレラン大会のレギュレーション(必携品)にある「ゴアテックスかそれに準じた雨具の上下」はクリア出来るので、トレランはもちろん、多少の覚悟をした上での軽量化登山にはちょうど良いだろう。
どれだけ軽くてコンパクトになるのか?
先にお見せした写真のようにビジュアル的にもかなり軽くなっているが、重量を実際に見てみよう。
こちらがもともと使っていた雨具上下。実測重量611g。GORE-TEX®プロシェルの3レイヤーを使った雨具としてはスペックが高いものであるが、軽いとは言えない。
こいつならトレランパッキングもこの通り。5リットルのザックも余裕。軽いだけでなく大変コンパクトなので、他のギアも入れやすく、ザックがパツパツになることもない。
今までモンベルだと人と被りやすいので、やや敬遠していたが、バーサライトジャケット&パンツは他メーカー品と比べてもコスパがずば抜けているため、とうとう買ってしまった。人と被っても良いのであれば、トレイルランナーや軽量ハイカーは必携。
ただし、通常装備を背負った縦走などにはオオスメできない。とくに長期山行ならば装備は軽さよりも耐久性や使い勝手に重きをおくべきだ。山の装備、とくに雨具は命に関わる装備なので、それなりの覚悟と計画を持って軽量化するのが賢明だろう。
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