登山とキャンプ、親和性が高そうなふたつ。僕はTwitterでもキャンプ界隈の方からフォローされることもあるのだけど、実はキャンプは苦手…というカミングアウト。
登山をしていると貼られるレッテル
最近キャンプブームだ。登山を趣味としている人でキャンプも嗜む人も多いだろう(その逆も然り)。ところがどっこい、僕はキャンプはあまり得意ではない。キャンプに得意も不得意もあるのか?というツッコミもあるが、まあとりあえず聞いていただきたい。
僕の経験からすると、アウトドア初心者に対して「登山をしている」と話すと、それだけでキャンプの達人のレッテルを貼られることが多いように思う。そういう風潮は世間であると思う。
世間のイメージでは、アウトドアの達人=キャンプの達人=BBQの達人となってしまうらしく、これが困る。
僕個人にとって、山登りとキャンプは全然違う。もちろん共通項も多いんだけど、僕は多分違う角度からふたつを見ちゃっている…。
登山道具はキャンプでは使いにくい…
山のテントは風の強い稜線で張ることがあるので軽量、堅牢性が重視され、居住性は二の次
登山とキャンプ、共に自然を楽しむという目的は一致していると思う。でも僕の中では登山は登頂が目的であり、キャンプは自然の中での居住そのものもを楽しむというのが目的だと認識している。
すると道具がまず変わってくる。テントやタープ、ガスストーブといった道具は、登山とキャンプで名称こそ同じではあるが、重量やコンパクト性が変わってくる。
かのアルパインクライマー平出和也さんはこう語っている。
「バックパックの容量というのは、ある種の覚悟だと思うんです。僕は、人間も野生動物も生き延びることができない環境に登りにいくわけで、そのなかで最大限の努力をして、いろんなものを駆使して、登って帰ってくるのです。必要なものをバックパックひとつにまとめていかなければなりません。」
出典元:イワタニ・プリムス株式会社
それくらい、山では荷物は限られる。一方、キャンプでは居住性重視で登山装備と比べると贅沢で快適な装備が多く、普通に日常生活で使えそうな家財のようなものもある。特にテントの居住性は雲泥の差である。
なので、山の装備をキャンプに持っていってもとてもストイックな印象になってしまい、恥ずかしい思いをしてしまうw
コミュニケーション問題
もうこれは山とキャンプ以前の話だが、僕はコミュニケーション能力が自他共に認めるほど乏しい。
前述の通り、キャンプは居住することそのものを楽しむため、当然ながらコミュニケーションを楽しむことになる。それはテントやタープの設営、調理やその後就寝に至るまで続く。
まあ、普通の人にとってはそれが楽しいということになるのだが、僕はすぐに「あう…あ…」となってしまうのでちょっと厳しいw
以前、僕は妻と義理妹夫婦たちと一泊のキャンプに出掛けたが、自身のコミュ力の無さと登山の知識の空回りによってメタメタの滅多撃ちになったことがあるのだw
登山はコミュ力が無くても大丈夫!?
もちろん登山でもコミュニケーション能力は必要だと思う。社会的常識としても必要だ。
でも登山はコミュニケーションが簡素でも成り立ってしまう場合がある。誰かと登山に出掛けても「疲れた」「休憩」「飯」「寝る」だけ喋ってあとは景色見て「最高…」と言い合うだけで意思疎通がとれることも少なくない。
あと登山中である。登りながらずっとおしゃべりを続ける人はそんなに多くないと思うのだが、どうだろうか?コミュ力が乏しい僕だからそう思うのかもしれないが、いくら親しい仲で山行を共にしても絶対に無言の時間が訪れる。
だから山ではコミュニケーション能力が乏しくても何とかなるw…と思う。
キャンプのレベルは料理のレベル
また、キャンプの良し悪しのレベルは料理の出来に左右してしまうところも登山と違うところだ。もちろん山の上でも料理が得意な人はいる。いわゆる山飯というやつ。でもこれは登山におけるオプション的な楽しみであって、登山そのものの楽しみを根本から変えるものではない。
しかしキャンプとなると食事に手を抜く人はほとんどいないだろう。なぜなら食がキャンプというアクティビティの中心となりやすいだからだ。多くの人は肉をうまく焼く方法を研究し、