2020年1月11日に更新した「登山は中高年のものから、若者のものへと変わったのか?」という記事が長すぎるので全6回に分割し、一部編集しました。
前回
全く新しい山雑誌PEAKSの出現
2010年前後で若者が増えてきた理由として絶対に避けられないのが、雑誌PEAKSの創刊だ。2009年に創刊したPEAKSだったが、登山用品店に置いてあったそれをサークルの溜まり場に誰かが持ち出し、なんだこのチャラい登山雑誌は?と思った記憶がある。同時、僕のような『山と溪谷』や『岳人』のような伝統誌こそが正義と思っていた保守的でひねくれた学生には響かなかった。
それもそのはずで、PEAKSがターゲットにしたのは30代なのだ。いわゆるアラサー世代。学生時代から登山をやってたわけではなく、ネットなどで検索しながら独学で登山を始める層を狙っていた。これについては元初代PEAKS副編集長の森山憲一さんのブログに詳しく、そして熱い文章で記されているので、興味のある方は是非ご一読いただきたい。
ランドネの山ガール革命
同時に生まれたのがランドネというPEAKSの姉妹誌である。こちらのほうが登山業界的には革命をもたらした様な気がする。ランドネはまさに山ガールのための雑誌だった。
そう、山ガールなのだ。山に若者が増えた理由として、山ガールの流行は絶対にあると思うのだ。じゃあその山ガールはどこから来たのだろうか?僕は2010年前後が山ガールブームのピークだと思っていて、それらはPEAKS、ランドネ、GO OUTなど、アウトドア系雑誌の創刊時期と重なる。
山の新しい「ファッション」山スカート
僕は山ガールはファッションに端を発していると考える。特にランドネは女子向けで非常にファッション性が高く、山で女性がオシャレをするという今までではあまり考えにくかった事を一般化した。
その象徴的なアイテムが山スカートであり、その仕掛け人が四角友理さんであった。男だらけの汚い世界という印象がある登山業界に四角さんのような方が現れ、若い女性が山に行きやすくなった。
次回もアウトドアファッションについて更に考察していく。
次回
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