先日の雪山登山(根子岳・四阿山縦走)での「絶対にマネをしてはいけないポイント」その2。

本編の記録はこちら



雪山でアルコールストーブを使ってみる

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雄大な雪のアルプスを眺めながら、雪上でアルコールストーブを使ってみたかったのだ。

他に意味なんてない。完全に自己満。

かっこいいだろう…。




点火しないんですが……

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さあセットOK、いざ点火と思い、ファイヤースターターで火花をバチバチに飛ばす。

ところがどっこい、点火しねえ。あれ、風が強いかな?と思い風防を立ててやってみるも、なかなかダメ。最終的に怒涛のマグネシウムスラッシュの嵐により、なんとか点火。なぜこうも点火しないのか…。

そう、僕は勘違いしていた。ガスは寒さに弱い、じゃあアルコールは液体燃料だから寒さに強いと。全然んなことなかったのだ。



燃料用アルコールの引火点は約11℃

だそうです。え、引火点って何?って?簡単に言うと火をつけて燃えるために必要な温度。つまりアルコールが11℃以下だとどう頑張って火を近づけても燃えないってわけ。

ただでさえ気温で冷えたアルコールが雪の中に設営されて完全に冷やされてたので、かなり温度が下がってしまったようだ。

ちなみに液体燃料でもガソリンの引火点は約マイナス40℃なので最強。同じようなもんだと思っていた灯油の引火点はなんと約50℃かなり高い。なのでだいぶ温めないと引火しない。いかにガソリンが燃えたくてウズウズしているかがわかる。うーん、液体燃料でもこうも違うものなのか。

つまり、あれだな、アルコールストーブは冬山に向いてないってことだな。



沈むアルコールストーブ

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何とか点火されたものの、燃焼の熱でどんどん下の雪を溶かして自ら雪に沈んでいくアルスト。ちょ、おまw

幸いなことに完全に逝ってしまう前に沸騰した。雪に直置きするとアルコールが冷えるだけでなく、自らの熱で雪に沈む…。最低限何か下に敷くべきだ。

てなわけで冬山ではダメダメなアルコールストーブ…。風防とゴトクのセットもめんどいし、燃料こぼさないように気を使うし、冬山ではデメリットだらけ。うーん、時代はガス(笑)



おわり
2020年2月19日

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