先日、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う緊急事態宣言解除を受けて、山岳四団体から山岳スポーツ再開に向けてのガイドラインが出された。

それとは関係なく、僕はここで新しい登山様式を提案したい。(※クソ記事注意)


ずばり「サバイバル登山」

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なんだよ、新しくねーじゃんと言われればそうなのだが、やったことがある人は実際少ないだろう。というか、僕もやったことはない。(やりたいとも思わないが…)

サバイバル登山とはK2サミッターであり登山家であり、文筆家である服部文祥氏が提案する登山スタイルで、食料を現地調達し、装備を極限まで減らした登山のことだ。

食料調達のために、通常の登山道にはほとんど入らず、沢や藪を縦横に歩いて、獣や魚、カエルなどを捕獲し、食して、「山に対してフェア」であるという姿勢を貫く。※もちろん猟の許可が無いと猟はできないよ。詳しくは氏の著作を読んで。




なぜ「サバイバル登山」が新型コロナ対策にいいのか

サバイバル登山のいいところ、それは人に会わないところだ。それに尽きる。

人との接触が無いのだから、ウイルス感染しようが無いし、感染させることもない。サバイバル登山の舞台は、もう三密どころではない、ただの密林。服部氏レベルだと何週間も山に篭るので、飛沫どころか、もはや人間の言語すら発さない日々が続くだろう。

さすがに心がひもじくなると、稜線の避難小屋なんかに寄ってしまうこともあるそうだが、これはNG。人跡には近寄らず、接触を8割減、いや10割減しよう。



サバイバル登山の救助問題

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「テクノロジーフリーで山へ」が信条のサバイバル登山では当然スマートフォンなどの野暮な電子機器は持っていかない。電波もどうせ入らないのだから必要は無い。したがって救助要請もできない。そもそも山に対してフェアであるならば、救助要請などアンフェアの極みなのでやってはいけないのかもしれない。そう、救助要請など「ズル」なのだ。

そうなると、よく言われている「地域医療や救助隊への感染リスクが〜」なんていう問題はそもそも無くなる。サバイバル登山でミスったらその骸は山に還るのみだ。



サバイバル登山をする「資格」

かつて服部氏がテレビ番組の「情熱大陸」に出演したことがあり、そのとき初めてカメラがサバイバル登山の現場に入った。僕の中では「神回」となっているこの映像を撮影したのは今や有名な山岳カメラマン、アルパインクライマーである平出和也氏である。平出氏といえば、2017年にシスパーレ新ルート登頂でピオレドールを受賞、NHKを始め各メディアでも取り上げられて一躍時の人となった、「超」がつくほどのエリート登山家である。この情熱大陸の放映はもはや十数年前ではあるが、当時から実力のあるクライマーでありカメラマンである平出氏ならば、サバイバル登山に耐えうるとして、服部氏が同行を指名したとか、してないとか。

話が逸れたが、このとき服部氏は滑落していて、これがこの回のクライマックスなのだが、実際は結構危ない目に遭っており、洒落にならない。肋骨を折る大怪我をした服部氏曰く「平出君がいなかったら危なかった」である。まあカメラが入っていて服部氏も油断してしまったのであろう。

何が言いたいかと言うと、サバイバル登山に救助要請は有り得ないということ。そのかわり、やるからには平出和也さん並みの登山能力を持ってないといけないということだ。厳しいなあ。

是非ともこの夏以降は心身共に極限まで鍛えてサバイバル登山にチャレンジだ!(?)



おわり
2020年5月28日

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