※この記事はワークマン公認アンバサダーとして製品提供のみを受けた記事です。 お金はもらってません。
※製品提供を受けた中で筆者が本当に山で使えると判断したものだけを厳選し取り上げています。



2020年春夏新商品 数量限定 アクティブシェルジャケット

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このジャケットは数量限定品なのでオンラインストアでは取り扱いのない製品正直、初めてお店で見た時はあまり見る時間がなかったせいもあり、そこまでビビッと来なかった。

ちょっとどうでもいい前置き話をすると、実はこの製品のレビューをする前に別の製品(シューズ)のレビュー依頼が来ていたのだ。でもググってみるとそのシューズ既にめちゃくちゃ評価が高くて、ランニング系YouTuberとかがすごいレビューしてるのだ。これは素人の僕が書くこと無いと判断して、お断りをした。せっかくのオファーをお断りするだけでは生意気なので、ちょっと気になったこの「アクティブシェルジャケット」をいただくことになったのだ。とは言え、ビビッと来てない製品だったので果たしてちゃんとレビュー出来るのか、微妙だった。

しかしモニター品が届き、改めて見ると、あれ?こんなに良い感じだったか?と思った。軽いじゃん…。ビビッと来てしまった。


夢の100g切りである。今時アウトドアブランドなら100g台前半は珍しくはないが、100g切りはかなり軽い部類と言える。山道具好きとしては、とにかくこれだけで嬉しい。実際のパフォーマンスに大きな影響があるかどうかは別として…(笑)。

ワークマンのウィンドシェルと言えば以前にこんな記事を書いている。
このとき、「耐久撥水ウィンドシェルジャケット」こそがワークマン史上最高だとしたが、早くもワークマン史上最高の座が取って変わりそうである(笑)。「耐久撥水ウィンドシェルジャケット」との比較をしつつ、今回の「アクティブシェルジャケット」をレビューしていこう。例によって山には行ってないので、下界で着てみて走ってみてのレビューではあるが…よろしくお付き合いください。



20デニールリップストップナイロンの軽さ

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身長175cm、Mサイズ着用。見よ、このインナーの色が透けるほどの生地の薄さを。

全体のシルエットは並みである。特別立体裁断で優れているとか、そういうアー○テリクスやパ○ゴニアのような計算尽くされた感じではない。でも不可というわけでもない。どことなくモ○ベル感がある。



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このジャケットの特筆すべき点は何度も言っている通り、軽さである。生地は多くの軽量山岳テントと同じ20デニールリップストップナイロンを採用とのこと。ディティールを見ると、ジッパーヘッドを小型化していたり、ポケットは収納スタッフバッグを兼ねる1か所のみと軽量化の努力がうかがえる。



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また、ジッパー裏側のフラップも省かれている。「耐久撥水ウィンドシェル」ではフラップはついていたが、これが無いからといって風が強く吹き込むわけでもないだろうし、レインウェアでもないので雨を防ぐ必要もない。思わず「こういうのでいいんだよ、こういうので」と言ってしまいたくなる作りだ。



ヘルメットも被れるフード

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省くところは省きつつも、しっかりと襟は高くなっており、ドローコードで絞れれば首元への風雨の吹き込みをしっかり防いでくれるので大変ありがたい。「耐久撥水ウィンドシェル」は首襟が低めだったのでフードを被ったときに顎の下に隙間ができるくらいだったのが良くない点だったが、「アクティブシェル」では見事にクリアしてくれている。

ただ、ご覧の通りフードのツバ(ひさし)がほとんどないのが不満だ。フードをあともう少し前に伸ばしてくれれば完璧だった。とは言えレインウェアではないのでそこまでシビアにならなくても別にいいんだが。



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フードついでに、ヘルメットを被ってみた。やはり、前が少し足りない…。でも十分被れるし、首も問題なく動かせるので許容範囲。これなら沢登りでも使えそうだ。



生地の撥水性(テフロン加工)

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袖口はゴム編みのリブ。個人的にはもっとスッキリしたゴムが露出したタイプのリブのほうが好み。生地が重なる部分が多いため、やや保水しそうなのが懸念事項。



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ところが、袖口構造としては保水しそうなのだが、生地自体の撥水性はかなり高いので、容易には水は溜まらないと思われる。



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それもそのはず、生地には天下のデュポン社のテフロン(いわゆるフッ素加工)加工を施しており、耐久性、耐摩耗性、耐候性に優れる。

「耐久撥水ウィンドシェル」は文字通り耐久撥水ではあるが、撥水層が厚い分、生地にゴワゴワ感があった。撥水層がゴワゴワ、生地が柔らかいと撥水層が生地に追従しないので裏面の撥水コーティングにヒビのような剥がれが生じる。しかしこのテフロン加工ならば柔らかいので生地のしなやかさにコーティングが追従するのでヒビのように剥がれる心配は無いと思われる。もちろん、着心地が柔らかくてとてもよい。



斬新かつ合理的なベンチレーション

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あえて再度強調しなくてもいいとも思うが、これはレインウェアじゃなくてウィンドシェル(ウィンドブレーカー)なので完全防水ではない。ちょっとした雨を凌ぐために撥水加工はしてあるが、縫い目をシーリングしているわけでもなく、基本的には防寒着であり、行動着だ。

行動着ならば蒸れが気になるが、生地は透湿性が高め。さらに高める工夫として、斬新なベンチレーションが腋の下から体のサイドに配置されている。微細な穴などの小細工ではないパンチング穴による透湿性。

ちなみにパンチ穴のベンチレーションはゴアのハードシェルの裏地にもあったりするので、防水性と見た目が気にならなければ合理的な方法。「耐久撥水ウィンドシェル」ではベンチレーションが背中についており、正直言ってザックを背負うと塞がってしまうので身体の脇につけてくれよと思っていたので、これはめちゃくちゃ登山者ニーズに応えている。



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実際この初夏の陽気で平地を1kmくらい走ったがすぐに蒸れるようなことはなかった。流石に1kmくらいで汗だくになる前に脱いだが…。もっと涼しい山や、春秋には行動着として最適だろう。



登山者に嬉しい軽量コンパクト性

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最後にもう一度このコンパクト性を見てほしい。重さも実測値で99g(Mサイズ)なので1gでも軽くしたいULハイカーや、トレイルランナー、ファストパッカーには嬉しい。

普通の登山でも休憩時にサッと雨蓋から取り出して、羽織って汗冷えを防ぐのに丁度いいだろう。まさにアウトドアシーンでマルチに使えるのが軽量ウィンドシェルだ。

ここまでやって、税込2,900円。ワークマンにしては高いという意見もあるだろう。3倍くらいの値段を出せば有名アウトドアブランドのものが買えるかもしれない。高いと思うか安いと思うかは貴方次第だ。



おわり
2020年6月11日

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