銀マットという登山道具をご存知だろうか。ご存知でない人も、よく知っているけどあまり深く考えてない人にも是非読んでいただきたい。※老害記事注意

「銀マ」とは「銀マット」の略称で、厚さ2ミリあるかないかのアルミがラミネートされたレジャーシートみたいなマットのことである。スリーピングマットではない。
銀マが無いと地面がテント生地一枚のみで隔たっているため、地面からの浸水や結露を直に感じて気になる。まあこれはグラウンドシートを敷いておけばいいんだが、敷いてない場合は銀マが無いと気持ち悪い。僕はグラウンドシート敷かない派なので…。もちろん雪上テントや冬山での断熱効果も見込まれる。むしろ雪上テントでは使わない方がおかしい気がする。
今では僕はチープなペラい銀マは卒業してオールウェザーブランケットなる高級な銀マを使っている。これは大変おすすめ。丈夫で高級感があり、雪山テント泊でも活躍する。その名の通りブランケットにもなるし、タープにもシートにもなる万能選手だ。

銀マットとは

「銀マ」とは「銀マット」の略称で、厚さ2ミリあるかないかのアルミがラミネートされたレジャーシートみたいなマットのことである。スリーピングマットではない。
銀マ敷いてないやんけ
Twitterにて、とある登山系インフルエンサー的なアカウントの方が投稿したテントの内部を見て、僕は思った。「銀マ敷いてないやんけ」と。いや待てよ。最近の登山者、いや僕の周り以外の人って意外と銀マ敷かないのかな?という疑問がふと湧いてきた。
僕は大学のサークルで山を習い、そこでは銀マを敷かずに荷物を入れたり、人が入ることは禁忌とされていた。テント設営即銀マである。そういうところで育ったので、テントが立つと何も考えずにまず銀マを敷くというのか、一貫したルーティーンになっていた。
それがもし世の中の常識と違うのであればかなりの衝撃である。地方から東京に出てきた若者がずっと標準語だと思っていた言葉を「あのさぁ、それ、方言だから…」と東京者に指摘されるくらいショックなことだ。全国CMだと思っていたのに実はローカルCMだったくらいショックだ。
7割弱が敷くという結果に!よかった!銀マは異端ではなかった!しかしながら3割も敷かない人がいるのも少し驚きだ。
だが、この結果について、「こんなに敷いている人がいるとは思えない」というご意見を目撃。「スリーピングマット(銀がラミネートされたロールマットやクローズドセルマット)と銀マを混同しているのでは?」というご指摘。あと、「山岳部上がりは敷きたがる」とのこと。
た、たしかに、そうかもしれない。そこでもう一度Twitterで聞いてみた。
6割が学生以外でも敷くとのことで前回のアンケートと大きくは変わらず。しかし聞き方がまずかったかもしれない。これでは山岳会勢も敷くというだけで、学生、山岳会以外の意見が欲しかった…。しかしこれ以上聞くのもしつこいのでやめておく。
「銀マ」と言ってパッと想像できていない方もいたようだ。たしかに使わなければ名前すら認知されないよなぁ。
なんで銀マが使われたり使われなかったりするのだろうか。
僕が思うに、銀マは安価な寝具だからだ。多くの学生はエアーマットやサーマレストなどの高価なマットは持っていない。正確には入部時から持っているということは稀で、とりあえず銀マットを買えと言われる。その上にシュラフで寝るのだ。
ここでの銀マの主たる効能は断熱と保温である。薄いウレタンだかポリエチレンか何かの層が断熱層となり、銀のラミネートが体温を反射しテント内を温める。暑いときは銀マは銀を裏返しに使うとも言われる。貧乏な学生にとっては銀マはささやかではあるが、安眠のためのマストアイテムなのだ。
僕は大学のサークルで山を習い、そこでは銀マを敷かずに荷物を入れたり、人が入ることは禁忌とされていた。テント設営即銀マである。そういうところで育ったので、テントが立つと何も考えずにまず銀マを敷くというのか、一貫したルーティーンになっていた。
それがもし世の中の常識と違うのであればかなりの衝撃である。地方から東京に出てきた若者がずっと標準語だと思っていた言葉を「あのさぁ、それ、方言だから…」と東京者に指摘されるくらいショックなことだ。全国CMだと思っていたのに実はローカルCMだったくらいショックだ。
銀マ敷くのは山岳部上がりだけなのか?
ということで、Twitterアンケートをしてみたところ…テントを設営したらまず銀マットを
— じょあ (@KSG2999) August 30, 2021
7割弱が敷くという結果に!よかった!銀マは異端ではなかった!しかしながら3割も敷かない人がいるのも少し驚きだ。
だが、この結果について、「こんなに敷いている人がいるとは思えない」というご意見を目撃。「スリーピングマット(銀がラミネートされたロールマットやクローズドセルマット)と銀マを混同しているのでは?」というご指摘。あと、「山岳部上がりは敷きたがる」とのこと。
た、たしかに、そうかもしれない。そこでもう一度Twitterで聞いてみた。
テント内に銀マ敷くのは学生登山文化限定なの…?
— じょあ (@KSG2999) August 31, 2021
6割が学生以外でも敷くとのことで前回のアンケートと大きくは変わらず。しかし聞き方がまずかったかもしれない。これでは山岳会勢も敷くというだけで、学生、山岳会以外の意見が欲しかった…。しかしこれ以上聞くのもしつこいのでやめておく。
「銀マ」と言ってパッと想像できていない方もいたようだ。たしかに使わなければ名前すら認知されないよなぁ。
学生が銀マを使う理由
僕が思うに、銀マは安価な寝具だからだ。多くの学生はエアーマットやサーマレストなどの高価なマットは持っていない。正確には入部時から持っているということは稀で、とりあえず銀マットを買えと言われる。その上にシュラフで寝るのだ。
ここでの銀マの主たる効能は断熱と保温である。薄いウレタンだかポリエチレンか何かの層が断熱層となり、銀のラミネートが体温を反射しテント内を温める。暑いときは銀マは銀を裏返しに使うとも言われる。貧乏な学生にとっては銀マはささやかではあるが、安眠のためのマストアイテムなのだ。
社会人が銀マを使わない理由
しかし銀マの性能はスリーピングマットの性能に比べればクソである。例えるならゴザとベッドほど差がある。社会人になって山を始めた人はお金があるのでチンケな銀マに金を払う必要はなく、いきなりスリーピングマットを手に入れるはずだ。ベッドがあるなら床は土足でいいじゃないという欧米的発想だ。何も地べたになる必要はない。
では山岳部出身者がお金を得たり、社会人になったら銀マとの関係を清算し、スリーピングマット一筋になるかというとそうでもないらしい。僕の後輩もいい社会人だが皆銀マ愛用者だし、敷かないと気持ち悪いと言っている。
では山岳部出身者がお金を得たり、社会人になったら銀マとの関係を清算し、スリーピングマット一筋になるかというとそうでもないらしい。僕の後輩もいい社会人だが皆銀マ愛用者だし、敷かないと気持ち悪いと言っている。
銀マの圧倒的メリット
使う理由は単に銀マに愛着が湧き、敷くのが当たり前になっているだけということも言えるが、理由はそれだけではない。銀マが無いと地面がテント生地一枚のみで隔たっているため、地面からの浸水や結露を直に感じて気になる。まあこれはグラウンドシートを敷いておけばいいんだが、敷いてない場合は銀マが無いと気持ち悪い。僕はグラウンドシート敷かない派なので…。もちろん雪上テントや冬山での断熱効果も見込まれる。むしろ雪上テントでは使わない方がおかしい気がする。
あとはテント内で何かをこぼしたときテントが直接汚れずに済む。銀マならば拭き取り楽々である。
他にもレジャーシートのように休憩中に地面に敷いたり、銀側を外にして日除けにしたり、銀側を内側にして身体を包めばエマージェンシーブランケットのように緊急時の保温になったりもする。すごいよ銀マ。
他にもレジャーシートのように休憩中に地面に敷いたり、銀側を外にして日除けにしたり、銀側を内側にして身体を包めばエマージェンシーブランケットのように緊急時の保温になったりもする。すごいよ銀マ。
銀マはチープな旅の必須アイテム
銀マは何も山だけで使用するものではない。駅で寝たり、その辺で寝たりするときに広げればたちまちインスタントな寝床が完成してしまう。山岳部のみならずそういったチープな旅を楽しむ学生にとっても必須アイテムと言えよう。
社会人山岳会が銀マを使用する理由はおそらく上記に加えて、昔はスリーピングマットなんて無かったから銀マ使用を踏襲しているというのが実情だろう。もしくは学生上がりが多く、文化をかなり共有しているのだろう。
社会人山岳会が銀マを使用する理由はおそらく上記に加えて、昔はスリーピングマットなんて無かったから銀マ使用を踏襲しているというのが実情だろう。もしくは学生上がりが多く、文化をかなり共有しているのだろう。
しかし山岳部を題材にした漫画『山を渡る』内で駅寝において銀マを使用してなかったのは遺憾である(笑)
銀マのススメ
いかがだろうか。ここまで銀マの超万能力に共感してもらえただろうか…。上記の銀マのメリットは使ってみないとなかなかわからない。でも一度使うと無いと落ち着かない。銀マが無いとまるで畳に土足で上がるような気分になる。是非未使用の方はおすすめしたい。今では僕はチープなペラい銀マは卒業してオールウェザーブランケットなる高級な銀マを使っている。これは大変おすすめ。丈夫で高級感があり、雪山テント泊でも活躍する。その名の通りブランケットにもなるし、タープにもシートにもなる万能選手だ。

Grabber(グラバー) オールウエザーブランケット OD(オリーブドラブ) 22144
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2021年9月1日
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コメント
コメント一覧 (4)
卒業して10年以上経ちますが未だこの二つは現役です!(穴が空いたりへたったりしてますが…)
冬山だと中で火器を使ったりするので銀マットがあると少し安心しますね
コメントありがとうございます!
銀ロールもありますね。使っている団体とそうでないと団体に分かれている印象はありますが。
銀面(こう呼んでいました)は必ず敷く派です。
暴風雨の一夜が明けたあと、銀マットをめくると、そこは大量の水溜まりでした。
換気口は閉めていましたが、それでも大量に吹き込んだようです。ちなみに夜中にかなりのテントが潰れていました。
銀マットを敷いていなかったら大変なことになっていたと思います。
一時、エマージェンシーシートで代用したこともあるのですが、最近の超軽量テントのグランドシートは極薄で痛みが激しそうだったので銀マットに戻しました。
コメントありがとうございます!
わかります!テントが浸水したとき、直にシュラフを濡らさなくていいですよね。なんだかんだ銀マットは優秀ですよね。