若い頃、特に就職してから僕は思いつくままに山道具を買っていた。しかし今は結婚し子供もいるので、お金の使い方がまるで変わった。そんな今だからこそ思う、山道具を買うことについての話。





山道具を買い漁った時期が僕にもありました

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正直なところ、山道具を沢山買える身分の人は羨ましい。僕も許されるのであれば、アマゾンでうっかりポチッとしたり、登山用品店であれよあれよと大金を使ってみたい。しかし今はそうはいかない。

僕にもポンポンと山道具を買っていた時期があった。大学時代も今よりは買っていた気がするが、お金が限られていたのである程度は吟味していた。

もっと買うようになったのは就職してから。一人暮らしになると可処分所得は増える。彼女もいないしファッションにもお金はかけなかったので、給料はほとんど山関係に消えた。家の中はたちまち山道具で溢れた。

結婚して好き勝手はできなくなった

しかし結婚して状況は変わる。結婚後、当たり前のことだが、家は自分のものだけではなくなり、狭い家だと収納スペースも限られるようになった。さらに子供がいるとそれは更に限られてくる。

手持ちの山道具の収納にはだいぶ難儀した。妻には僕の山道具の多さに何度苦言を呈されたことか(笑)。

結局使っていないものなどほとんどは捨てたりメルカリに出したりした。仕方ない断捨離である。

仮に収納スペースが存分にあったとしても、自由に使えるお金が少なければ結局山道具はなかなか新しく買えない。僕の場合、置く場所が無いのと、お金が無いのダブルパンチなのでますます買うことができなくなっていた。

以前の買い物は失敗の連続だった

こうなると、20代の頃の自由に買っていた時期を羨む気持ちで懐古することもあるが、そこではたと気付くことがある。若い頃、自由に買い物ができていたからといって、必ずしも納得の行く買い物ができていただろうか?

思い返せば思い返すほど、山道具の買い物は失敗の連続だったように思う。

長さが合わないピッケルを買ってしまったり、セール品で色を妥協して勝った冬山ヤッケを結局後輩に譲って、自分はまた数万の物を買ったり。中途半端な情報で店頭で衝動買いしたザックはやっぱり背中に合わなかったり。

このような、無駄な買い物が多々あった。今考えると信じられないほど愚かだと思う。しかし当時はまた買えばいいやくらいに思っていたのでそこまで深くダメージは無かったように思う。

幸か不幸か、現在の僕の状況だと強制的に過去の愚行を繰り返さないようになっている。なぜならお金も収納スペースも少しも無駄にできないからだ。

脳内の「それは本当に必要なのか委員会」

何かを「欲しい!」と強く思った途端、僕の脳内では「それは本当に必要なのか委員会」が開かれるようになった。

そうなると凄く冷静になって、用途を考えたときに今ある物で代用ができるのかどうか、今ある物は買い替えが必要なくらい劣化しているのかどうか、ということを考えざるを得ない。つまりめちゃくちゃ吟味するようになった。

すると大抵は「いらない」という結論に至る。それでも欲しい場合、もしくは本当に必要と判断した場合は買うこともあるが、そうなることは多くない。

基本的に登山用品は物持ちが良いものが多いので破損することは稀だし、色々な状況を考えて作られているので、ウェアにしてもシューズにしても「これでないといけない!」なんていうものは限られてくる。テントにしても今持っているものよりも十数グラム軽くなるからといって、少し設営が楽になるからといって、数万円をポンとだしていいものだろうか?その価値が僕の山行にあるだろうか?そんなものを買う前に、体重を十数グラム落とすことを検討した方がいいし、既存のテントの設営の練習をもっとやったほうが実践的だ。

それでも、どうしても欲しいものは買う

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突き詰めていくと、欲しい理由のほとんどは「より新しくよりかっこいいものが欲しい」からなのであって、必要だからではない場合が多い。

たしかに「新しくて、かっこいいもの」はテンションが上がる。それは大事なことだし、テンションを上げるためにに買うこともある。でも気の持ちようなら自分の心がけでも変えられないこともないはずだ。たとえば、新しいシューズを山で試すのではなく、新しくトレーニングを行い、それによって自分が鍛えられたかどうかを確かめるために山に試しに行く…ということでもテンションは上がるのではないだろうか?

そうやって十分な篩にかけてから買ったものは本当に買って良かったと思えるものばかりになる。どれも壊れるまで使い尽くして修理を繰り返してでも使い続けたいと思うようなものばかりだし、そう思えるのは幸せなことだ。あと、過去に買ったアイテムの良さも再発見できたりもする。

こんなふうに思うことによって、今日もSNSに流れている「My new gear」報告に対する強い羨望を鎮めている(笑)。



おわり
2021年10月20日

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