マムートの30リットルザック「リチウム30」はリーズナブルなのに、幅広い登山で活躍できて見た目もカッコいい「優等生」だ。
30リットルという容量は小さすぎず大きすぎず活躍の幅が広い。日帰り登山でも小屋泊登山でも普通の旅行でも使えるので、登山をあまりしない人でも1個くらい持っておいて損はないと思う。
僕は気づいたら手持ちのザックが大型ザックとトレランザックばかりになっており、今後のライフスタイルに合わせてリチウム30を選んだ。一言でいうと非常にバランスに優れたオールラウンダーなザックなので、以下優秀な点をまとめてみた。なおテストは3月中旬の四阿山(標高2,354m)で行った。
ちなみにマムートと言えばアンバサダーに岡田准一さんが就任したことでも有名。
リチウム30のシルエットは上部から下部に向かって先細りする形状になっていて、上に重心が来るようになっている。これによりトレランザックのように荷物の揺れが軽減される。単純に寸胴や下膨れの形よりかっこいい。
また、雨蓋(トップリッド)がその名の通り綺麗に蓋をするような形状のため、パッキング時のシルエットがシャープに仕上がる。
背負ったときザックと背中の間に空気の通り道がある構造になっており背中にこもる熱気を逃す。同じような構造はドイター社のエアコンタクトシステムが有名だが、いまやほとんどのメーカーが採用しているマストの機能。
ヒップベルト(ウエストベルト)はハーネス使用を想定して取り外しが可能。ちゃんとクライミングでも使用することを考慮しているところが頼もしい。
他社30リットルのザックと同様にフロントポケットがついている。リチウムのいいところはこのポケットがストレッチメッシュじゃなくてナイロンになっている点だ。全面メッシュだとアイゼンやスノーシューなどのギア類を入れたときに強度面で不安がある。
フロントポケットのサイドがコンプレッションベルトと一体になっている。バックルをリリースすれば大きめのスノーギアも現場でスピーディに出し入れできるのが嬉しい。サイドのストレッチメッシュがマチの役割を果たしている。
トップリッド(雨蓋)が一本締めであることも、フロントポケットの扱いの良さを向上させている。一本締めなのでワカンなどを入れても干渉せずにしっかり固定できる。外付けしてもとても安定感がある。
ヒップベルト(ウエストベルト)には便利なファスナー付きメッシュポーチ(左)と
メッシュポケット(右)がある。メッシュポケットにはゴミなどを入れるのに最適。
左のファスナー付きポーチにはスマートフォンを縦に入れるためのインナーポケットが入っている。スマホを入れるとインナーポケットが縦に伸びるが、使わない場合は内側に折りたためる。
ストックもこのように外付けできるし、ピッケルも外付けできる。ザック下部にはピッケルのピックを通すスリーブもついている。
雨蓋も狭そうに見えて意外と十分に収納できる。
本製品はワンサイズだが、175cmの僕が背負うとこのくらいのサイズ感となる。大きすぎず小さすぎないサイズだ。4〜5時間山でテストしたが背負い心地も良好。
オレンジのレインカバーが最下部に内蔵されている。一昔前はレインカバーは別売りが当たり前であったが昨今は附属しているのが当たり前になっている。
僕は一つのザックで色々済ませたい人なので、友人とののんびりハイキングや、子供連れの日帰り登山や、一人で行くプチバリエーションコースやスピードハイクに使うつもりである。
リチウム30は決して奇をてらったギミックなどは無い。だが、そのシンプルで基本に忠実でありながらもマムートらしい現代風デザインを僕は気に入っている。
おわり
2023年3月23日
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リチウムは優秀な30リットルザック
30リットルという容量は小さすぎず大きすぎず活躍の幅が広い。日帰り登山でも小屋泊登山でも普通の旅行でも使えるので、登山をあまりしない人でも1個くらい持っておいて損はないと思う。
僕は気づいたら手持ちのザックが大型ザックとトレランザックばかりになっており、今後のライフスタイルに合わせてリチウム30を選んだ。一言でいうと非常にバランスに優れたオールラウンダーなザックなので、以下優秀な点をまとめてみた。なおテストは3月中旬の四阿山(標高2,354m)で行った。
ちなみにマムートと言えばアンバサダーに岡田准一さんが就任したことでも有名。
シャープで高重心なシルエット
リチウム30のシルエットは上部から下部に向かって先細りする形状になっていて、上に重心が来るようになっている。これによりトレランザックのように荷物の揺れが軽減される。単純に寸胴や下膨れの形よりかっこいい。
また、雨蓋(トップリッド)がその名の通り綺麗に蓋をするような形状のため、パッキング時のシルエットがシャープに仕上がる。
背面の通気構造
背負ったときザックと背中の間に空気の通り道がある構造になっており背中にこもる熱気を逃す。同じような構造はドイター社のエアコンタクトシステムが有名だが、いまやほとんどのメーカーが採用しているマストの機能。
ヒップベルト(ウエストベルト)脱着可
ヒップベルト(ウエストベルト)はハーネス使用を想定して取り外しが可能。ちゃんとクライミングでも使用することを考慮しているところが頼もしい。
タフなフロントポケット
他社30リットルのザックと同様にフロントポケットがついている。リチウムのいいところはこのポケットがストレッチメッシュじゃなくてナイロンになっている点だ。全面メッシュだとアイゼンやスノーシューなどのギア類を入れたときに強度面で不安がある。
フロントポケットのサイドがコンプレッションベルトと一体になっている。バックルをリリースすれば大きめのスノーギアも現場でスピーディに出し入れできるのが嬉しい。サイドのストレッチメッシュがマチの役割を果たしている。
トップリッド(雨蓋)が一本締めであることも、フロントポケットの扱いの良さを向上させている。一本締めなのでワカンなどを入れても干渉せずにしっかり固定できる。外付けしてもとても安定感がある。
その他の収納系
ヒップベルト(ウエストベルト)には便利なファスナー付きメッシュポーチ(左)と
メッシュポケット(右)がある。メッシュポケットにはゴミなどを入れるのに最適。
左のファスナー付きポーチにはスマートフォンを縦に入れるためのインナーポケットが入っている。スマホを入れるとインナーポケットが縦に伸びるが、使わない場合は内側に折りたためる。
ストックもこのように外付けできるし、ピッケルも外付けできる。ザック下部にはピッケルのピックを通すスリーブもついている。
その他のディテール
本体吹き流し入り口のコードロックは写真のように引っ掛けて引っ張ると片手で操作可能で中身にアクセスしやすい。このコードロックはストック外付け用のバンジーコードにも使われている。雨蓋も狭そうに見えて意外と十分に収納できる。
本製品はワンサイズだが、175cmの僕が背負うとこのくらいのサイズ感となる。大きすぎず小さすぎないサイズだ。4〜5時間山でテストしたが背負い心地も良好。
レインカバーが附属
オレンジのレインカバーが最下部に内蔵されている。一昔前はレインカバーは別売りが当たり前であったが昨今は附属しているのが当たり前になっている。
リーズナブルな価格
こちらの製品はAmazonでも取り扱いがあり、タイムセールの対象になるなど、結構安く買える場合がある(定価は19,250円)ので、かなりコストパフォーマンスが良い。人によっては好ましくない点
- サイドアクセスができない。このクラスのザックはサイドにファスナーがついていてそこからも内部にアクセスできるようになっているモデルもあるが、本製品には無い。僕はこれはあってもなくてもどちらでもいいと考えているのでそこまで気にならなかった。
- デイジーチェーンが無い。カラビナなどを外付けできるデイジーチェーンだが、リチウム30にはついていない。デイジーチェーンがあると外付けなどカスタマイズの幅が広がるが、リチウムはこれで完成度が高いので僕としては外付けの必要は感じないし、むしろつけないほうがいいと思う。
- ヘルメットがうまく外付けできないかもしれない。ヘルメット装着についてはまだ試行錯誤の段階だが、公式としては装着のための機構は無い。フロントポケットに突っ込めないことも無いが、その分本体容量を少し犠牲にしている気がする。別売りでヘルメットホルダーがあったほうがいいのかもしれない。
- フロントポケットの外側にポケットがあるが、あまり役に立たなそう。ファスナー付きのポケットがあるが、マチもないしフロントポケット内のモノに圧迫されて薄い紙地図くらいしか入らなそう。
こんな人におすすめ
- たとえば一つのザックで色々やってみたい人。最近のザックはトレランやファストパッキング向き、沢登り用、クライミング向きなど沢山の種類があるが、このリチウム30なら大抵のことはこなせそうである。さすがにトレランは厳しいかもしれないが、走らないのならUL装備で夏のテント泊も十分可能だろう。
- とりあえず30リットルのザックが欲しい人。とりあえず富士登山に行くとか、日帰りでどこか登ることになったとか、30リットルのザックが必要な人にはおすすめしたい。こういうタイプのザックを買っておけば後々色々転用できるからだ。
僕は一つのザックで色々済ませたい人なので、友人とののんびりハイキングや、子供連れの日帰り登山や、一人で行くプチバリエーションコースやスピードハイクに使うつもりである。
リチウム30は決して奇をてらったギミックなどは無い。だが、そのシンプルで基本に忠実でありながらもマムートらしい現代風デザインを僕は気に入っている。
おわり
2023年3月23日
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