先日、人生初フルマラソン大会である長野マラソンを走ってきた。練習不足で結果はダメダメだったが、そこであらためて感じたものは「登山とランニングでの体力や筋力の違い」だった。



トレーニング不足と体調不良

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言い訳にしか聞こえないと思うが、結果が芳しくなかった要因はある程度推測できる。一つはトレーニング不足でもう一つは体調不良である。

トレーニング不足についてだが、以前住んでいた場所と比べて近所に良いランニングコースが無いので、トレーニングのモチベーションが思っていたより上がらなかった。それに加えて、3月、4月と風邪気味で土日寝込むことが多く、思うようにトレーニングができなかった。月間距離も2月で150kmに届いていないし、3月は250kmという目標を掲げておきながら111kmという体たらくであった。

そして風邪気味で咳が完治しないままマラソン当日になり、さらにひどいことに軽いぎっくり腰(腰痛)も出てきてしまったため、ロキソニンテープを貼って出走となった。どれもこれも長野の寒暖差のせいな気がする。

なんとか完走は出来たが、やはり練習不足とコンディションが悪いなかでタイムが狙えるわけもなく、アドレナリンも出ずにサブファイブ笑。

過去に非公式でマラソンを走ったことはあったのだが…。

当日の会場入りが早過ぎた!

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初めのマラソン大会であったが、前日受付もクリアして走る格好や預け荷物などもなんとか決まったわけだが、当日の会場入り時間だけは読めなかった。

何せ六千人とも七千人とも言われる人数が一度に集まるのである。せいぜい300人のトレランレースにしか出たことがない僕はビビった。ビビって6時くらいに会場入りしてしまった。スタートの号砲は8時20分なのに。

若里の駐車場についたのが5時45分頃だろうか。シャトルバスは5時15分から出ているが、まだ駐車場もバスもガラガラ。当然会場も人はまばらであった。トイレなどにビビって早めに着いたら早過ぎて、もうそれだけで疲れてしまった。屋内には入れず、外は寒いし、アップをするにしてもやりすぎはよくない。すぐに暇になり寒さで体力が奪われて会場入りは早くても1時間前くらいにすればよかったと反省。

長野マラソンの見どころ

応援が多い

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なぜそんなに見知らぬ僕を応援してくれるのか?というくらい応援が多い。なんだかすごいレースを走っているすごい選手の気分になれる。

エイドが結構充実している

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他の大会を知らないが、トレラン大会並みに補給食が充実している。給水ポイントは本当に頻繁にあるし、そこでは水とアミノバイタルが必ず紙コップに入って置いてある。

後半になると補給食が置いてあるエイドも多く、バナナ、塩キャラメル、栗饅頭、カステラ、スポーツ羊羹、アミノバイタルプロのジェルなどがある。全部揃っているエイドは1ヶ所くらいしかないが、バナナは結構頻繁に登場していた。

持参した半額のメダリスト塩ジェルは捨てようかと思うくらい不味かったのでエイドだけで十分だった。

景色が良い

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言わずもがな、長野の山々がよく見える。実は長野市からは北アルプスが結構よく見える。蓮華岳から鹿島槍五竜の後ろ立山連峰や、戸隠高妻山、妙高などの山々が千曲川河川敷からよく見える。

この景色だけで山好きならばアドレナリンが湧くというものだが、僕は結構普段見慣れてしまっているのでパワー出がでなかった…。

走った三日後に山に登ってみたら…

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長野マラソン後、翌日は酷い筋肉痛で、翌々日も少し疲労が残っており、3日後にかなり平常になったので朝の低山ハイクをしてみた。

登りの動きでマラソンのダメージを感じることはなく、マラソンで使わなかった筋肉を山の登りで使っている感じ。しかし降りになるとマラソンで走っているときに痛かった筋肉や腱に響いた。

やはりランニングで使う筋肉は登りのじっくり踏み込むような筋肉ではなく、降りの衝撃に耐える筋肉なのだと実感。とくにアスファルトでのランニングは脚の筋肉と腱にかなりの負荷がかかっているので、その負荷のかかり方は下山時の不可と似ている。

ランニングは登山のトレーニングに有効か?

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山登りはマラソンのトレーニングとしては不向きだということが実感としてわかったが、ランニングは登山で下山時の膝の痛みや脚のガクガク感を抑えるためのトレーニングとして有効と言える。

山で登りの筋肉が走る筋肉と違うと感じたのは、山登りの筋肉は路面に応じて多様な筋肉を使っているからだと僕は思う。一方でマラソンなどのロードランニングはひたすら同じ筋肉を使う動きになる。

あと、これはトレーニング不足だからなのかもしれないが、マラソンでは単純に推進による筋肉ダメージよりも、着地衝撃による筋肉ダメージのほうが大きいので、山の登りでは推進の筋肉したか使わないのでダメージが残っていないと感じたとも言えそう。自動車に例えるならエンジンは無事だがサスペンションやタイヤが先にダメになってしまいスピードが出なくなってしまっている状態である。

つまり、マラソンやトレランのトレーニングの基本は、着地衝撃に耐えるための筋力をつけることにありそうである。そのためにはやはり距離を走らないとだめなんだろうなぁと思った次第だ。

マラソン大会はもう出ないと思うが、色々勉強になったので普段の山歩きに生かしていきたい。


ランニング・サイエンス
ブルーワー,ジョン




おわり
2023年5月2日

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