朝一番の登山で道を塞ぐ蜘蛛の巣許すまじ。僕は“ある新兵器”を導入することにしたが…。



対蜘蛛の巣最終防具

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すっかり夏になって朝一番の登山道にアイツが罠を仕掛ける季節になってしまった。蜘蛛の巣である。

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あまり人が立ち入らない低山登山道は一晩でフルサイズのネットが顔面クリーンヒットを狙って待ち構えている。数十分前に人が通ったはずの場所にもすぐに新規設営されていたりするから油断ならない。

そこで僕はせめて顔面への不快感をなくすために“ある物”を使ってみることにした。

モスキートネットである。

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ネット状の袋を顔をかぶるだけの単純なもの。本来は蚊や蜂などから身を守るための製品であるが、これを使えば顔に直接蜘蛛の巣が絡まる不快感は無くなるのではないかとここ数年思っていた。軽量コンパクトなのもいい。


効果とデメリット

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使ってみると当然ながら顔に蜘蛛の巣が引っかかる感覚はなく、それは良かったのだが、視界が悪いという圧倒的デメリットがあった。もちろん見えなくはないので、登りなどでゆっくり歩くときはさほど問題はなさそうである。しかし下りなどでスピードを上げるには足元の段差などがわかりにくいのでちょっと怖い。遠くも見にくいのでルートファインディングや危険予測もしにくい。しかし、メーカーや仕様によっては視界はもっと良いものがあるのかもしれない。

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僕の使ったやつは目が細かくて、視界はこのようにヴェールを被っているよう。影のコントラストがわかりにくい。
あと、もう一つデメリットとしては、見た目が不審者というところ。顔だけネットで球状に覆われているため、側から見ると怪しさマックス。まあ人気のない蜘蛛の巣の山で使うなら問題ないけど、万が一人に会ったときに相手がビビること間違いない。

結論

モスキートネットは視界が悪くなりすぎるので行動中の蜘蛛の巣ガードとしては正直実用性が乏しかった。こうなったらもう蜘蛛の巣と友達になるしかない。蜘蛛の巣は水滴と同じような物で、すぐ乾くと思い込むしかない。あとは古典的な木の枝戦法だ。枝を持ちながら眼前の蜘蛛の巣を、ジョジョの奇妙な冒険第3部のDIOが時の止まった世界で花京院の法皇の結界を地道に切るように、破壊しながら歩くしかない。

もちろんこのモスキートネット、本来の使い方であるまとわりつく虫から顔を守るには有効である。テント場でメマトイやブヨが大量発生しているときなどは重宝するだろう。



おわり
2023年6月30日

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