久々に登山を始めて間もない人や、これから登山を始めたい人を山に連れて行くことになったので、そのとき僕なりにこころがけたいことを整理してみた。(個人の意見であり他人に強要するものではありません)



一緒に登る山の選定

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基本的に僕は初心者を山に連れて行くことが好きである。自分一人だと適当になるところを、あーでもないこーでもないと試行錯誤するのが楽しい。

相手が初心者であれば、経験者が山の選定をしたい。その際、今回の山は何回目で、前はどこに登ったか、次はどこに登りたいかなどを確認するといい。少しでも経験があればそれを基準として山のレベルを考えられる。また次に登る山を見据えているのであればそこを基準として今回の山を決めればいい。

たとえば前回は初めて高尾山(東京)に登ったというのであれば、次は標高1,000mでコースタイムが4時間くらいの山かな…と目星をつけてみる。また、その高尾山にどれくらいの疲労度で登れたかによって、レベルアップすべきなのか、再び同レベルの山に登って身体を慣らしていくのかというところも判断したい。

有名な山を選びたい

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体力面、経験面である程度選定に余裕があるのならば、有名な山をなるべく選ぶ方が良いと思う。あくまで個人的な意見だが、最初のうちはいくら体力に合っているとは言えども、あまり無名な山は登りたくない。どうせなら家族や友人にどんな山に登ったのか分かりやすく説明しやすい山がいいだろう。

その点において「日本百名山」はわかりやすさがある。人は多いが、筑波山や丹沢、谷川岳、木曽駒ヶ岳、立山など比較的イージーな百名山はあるので可能であれば候補にあげたい。百名山でなくても「〇〇三山」のように観光的に名の知れた山でもいいだろう。

相手は山で何をしたいか

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相手の体力面を知ることも大事だが、相手が山に何を求めているのかも大事だ。相手が山でどのような体験を期待しているのかを具体的に確認しておこう。たとえば山でシングルバーナーを使って調理がしたいのかもしれない。もしくは野生動物を見たいのかもしれない。富士山やアルプスの姿を見たいのかもしれない。それらを写真に撮りたいのかもしれない。

そういう要望を叶えるために山の選定もまた少し変わってくる。調理もしくは写真撮影をしたいのであれば時間に余裕を持てるコースタイムの設定がいいだろう。時間に余裕がない場合は調理を簡単なもの(フリーズドライやインスタントラーメン)などに変更したりすることも必要だ。

山の選び方、コースタイムの作り方

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初心者を山に連れて行く場合、
  1. 体力的にどういう山がいいのか、
  2. 有名な山で体力に合う山はあるのか、
  3. 山でやりたいことを盛り込んだ場合どういうコースタイム設定にすればいいのか…
などを僕は考えるようにしている。この発想は僕が十数年前に大学のサークルで新歓活動をしていて培った視点に社会人になって培った営業的な視点を加えたものだ。相手の好きをどう伸ばすか、無理強いせずに相手がやりたいことをどれだけさりげなくサポートできるか、そうすれば相手はもっと山を好きになってくれるだろう。

しかし忘れてはいけないのは僕がやりたいのはガイドツアーではないということ。あくまでお膳立てはするが登山の主体は個人である。その過程の中で自立した登山者になってくれればと思っている。

人と山に行くことも、そのために計画を立てるのも楽しい。皆がハッピーな登山をこれからも増やしていきたいと思う。

ちなみに下記リンクの『ヤマケイ登山学校 登山入門』は非常に体系的に登山について入り口から中級くらいまでまとめられているのでおすすめの本。




おわり
2023年7月13日

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