親子で山にいくようになり4年くらい経った。ときに嫌がったり、ときにノリノリだったり、ゆる〜く山に登ってきた経験からゆる〜いアドバイスを。(非専門家個人の見解です)


タップできない目次
  • 子ども向けの登山専門店があってもいいくらい
  • 子ども用登山靴などはオーバースペックな場合も
  • 服はモンベル、ユニクロがおすすめ
  • 「登山靴」という幻想!
  • 靴は子どもが履き慣れたスニーカータイプでOK
  • 山を選ぶ上で標高が幼児に与える影響
  • 大人の枠にハメずに子どもの素質を活かそう

子ども向けの登山専門店があってもいいくらい

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最近思うのだけど、親で子どもを連れて山に登る人ってもともと山登っていた人が大多数な気がする。当然っちゃ当然なんだけど。

でも、子どもの体力づくりや情操教育的な観点から、親御さんに山登り経験が無くても子どもを山や自然に連れていきたいっていうニーズがある、と僕は思っている。

だから子どもと一緒に大人も登山を始められる環境ってあったほうがいいなぁと思うんだけど、現状お店もメディアもほとんど大人向け。だから子どもを登山に連れていくには、①まず大人が登山を理解する②それを噛み砕いて子どもに教える。という流れになってしまう。

本当は子ども向け登山専門店があってもいいくらい。

子ども用登山靴などはオーバースペックな場合も

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登山経験がある大人なら自分の経験から子どもがどの程度の服装で行動できるのか目星が付くかもしれない。しかし登山をやらない大人だと見当がつかないためついつい大人のミニチュアみたいな格好をさせてしまうかもしれない。

それが全て悪いとは言わないけど、大人に通用する物事は一度子供用に置き換えて考える作業が必要だと思う。僕個人として思うことは、子ども用の登山靴やリュックなどだいたいはオーバースペックな印象だ。必ずしも専門的な製品ではなく、子どもがいつも着用しているものが望ましい。

服はモンベル、ユニクロがおすすめ

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国内で幼児の登山ウェアのラインナップが一番充実しているのは間違いなくモンベルである。夏は汗をかくのでモンベルのポリエステルのTシャツが重宝する。我が家では夏は普段着もモンベルの半袖で、長袖も春秋に活躍している。

他にも秋冬シーズン用でフリースなどがあればいいが、モンベルっぽいものであればどこでもいい。羽織ものだとユニクロの化繊のパーカーも重宝する。

結局普段公園で走り回れる格好と同じ格好でよくて、何も特別な衣装(コスチューム)を揃える必要はない。

「登山靴」という幻想!

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一番悩ましいのは靴だと思う。大人も初めて登山をするときは悩む人も少なくないはずだ。なぜなら世の中には「登山靴」という「登山専門の靴」があって、登山に行くには「登山靴」が必要と考えがちだからだ。

僕の持論だが、登山に登山靴は必ずしも必要ない。そもそも登山靴の定義ってなんだろうか。アウトソールが硬くて凹凸が深く、ミッドカット以上で、場合によってはアッパーが防水透湿で…というイメージだろうか。

しかしそれはものすごい荷物を持って、険しい岩場を長時間歩く際にギチギチに脚を固定するために生まれた。そのような目的でそのような場所に行くのであれば必要かもしれない。でも子連れ登山でそんなシチュエーションになるだろうか?

靴は子どもが履き慣れたスニーカータイプでOK

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そもそも荷物もほとんど持たないし、初級の山なら岩場なんて無い。それに子どもの脚はとても柔軟でよくできている。言うなれば動物の足だ。素足に慣れた野生動物に靴を履かせたらおそらく本来の動きの妨げになるだろう。だから子どもにはなるべく締め付けが少なくソールも薄いスニーカーで十分なのだ。

ただ、アウトソールの凹凸だけは気にしてあげたい。あまりツルツルだと滑ってしまうのである程度トレイルに対応しているものがいい。その靴が滑るか滑らないかは普段公園の築山の斜面などで本人が伸び伸び走り回れているかどうかで判断すればいい。

とある山で僕は親子登山で典型的にダメな装備の例を目撃した。時期は真夏。標高差300m程の低山で道は林道のように整備されている山。小学生低学年〜幼稚園年長くらいの子どもに30リットルくらいのザックを背負わせ、長袖長ズボン、ハイカットの登山靴。とても暑そうにしており見事で序盤数百mくらいの地点でバテていた。こういうのは本当に良くないと思う。

ちなみに我が家はVIVOBAREFOOT のキッズシューズを普段履きから登山まで愛用している。大人からしたらかなり薄いソールだが子どもは気にせずホイホイ歩いていくからすごい。

山を選ぶ上で標高が幼児に与える影響

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どこの山に行くかの話をする前に、子どもを山に連れて行くことについて、医学的な見解がある。

山岳医療救助機構によると、新生児〜2歳までは標高2,000mを越えることを避けたほうがいいとしており、ケーブルカーなどを使用すると圧力のバランスがとれないこともある。

2〜5歳であっても標高3,000mを越える山小屋に一晩滞在することは避けるようにすすめている。乳幼児は解剖学的および生理学的にその後の年齢とは大きく異なり高地への曝露による反応が大人と異なるとのこと。

このような前提があるため、幼い子供を山に連れて行くときはいきなり高度を上げたり、標高の高い場所に連れて行くことは避けたい。近場の1000m以下の低山登山から始めるべきだ。


なので初めて登山に行くのであれば、登山道がよく整備されており、トイレもあり、売店などもある観光地のような低山ハイキングからスタートすべし。いきなり中央アルプス千畳敷ロープウェイや西穂高岳ロープウェイを使うようなことはおすすめできない。

大人の枠にハメずに子どもの素質を活かそう

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大前提であるが、子どもが山に行きたがっていないのであれば無理やり連れて行くことはない。子どもが山や自然とさらなる触れ合いを求めていることを確認した上で、山登りを始めよう。

そしてそのためにまず大人が体力を付けないといけないし、持ち物などについても知っておいたほうがいい。しかし子どものスタイルはあくまで子どもの普段通りでよくて、大人の枠にハメることはしなくていい。

さらに、行く山は標高1,000mも無いような、場合によっては100〜200mくらいのよく整備された低山がいい。それは医学的な根拠もある。地図上は小さな山でも子どもにとってはとても大きな冒険なのだ。

とにもかくにも、大人にとって良かれと思っていることは、必ずしも子どもにはマッチしない。子どもの視点で子どもがやりたいように、動きやすいようにして、子ども本来の無垢な素質を活かした登山を心がけたい、と僕個人的には思うのだ。




おわり
2023年12月29日

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