皆さんは「ザック麻痺」という言葉を聞いたことがあるだろうか?聞いたことがなくても意味がわかる人はいると思う。



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ライブドアブログ編集部おすすめ記事のなかに掲示板まとめブログの「リュックサック麻痺」について言及した記事があったので、それをまた僕は「そういやあったな『ザック麻痺』」と懐かしい気持ちになった。

「ザック麻痺」と僕らは学生時代の頃に呼んでいたのだが、ようするに重たいザックを背負うことで肩周り(というか脇の下)の血行が悪くなり腕が痺れてきて仕舞いには感覚が無くなってくる現象のことだ。

現代のザックは肩のみならず背中、腰などで荷重を分散しつつ背中に密着させることで一箇所が締め付けられるということはあまり無いと思うので、昔のザックのように肩に食い込んで麻痺するという感じではない。そんな現代のザックでも貧弱な僕はだいたい30kg以上になると肩がしんどくなるのでどうしても余計にショルダーやウエストのストラップを強く引くことて何としてももっと荷重を分散してやるぞという思いに駆られる。

すると、特にショルダーハーネスのストラップをグイッとやり過ぎると脇の下にどうしても強い圧がかかるのだ。するとどうなるか。まさに上腕部の出血が多い場合の間接圧迫止血法に近い状態になる。

そんでもって血が滞るので麻痺するわけ。僕は癖でクソ重ザックを背負うときに腕を組んでしまうのだがこれもザック麻痺を助長する。

ザック麻痺が起こり始めて放っておくと腕が死にそうなので、さすがにストラップを緩めざるを得ないし、腕組みを解いて腕をブンブンする。するとまた肩が重く感じてしまうので、「ザック麻痺」が起こると「あかん!ザック麻痺や!」とパーティのメンバーに知らせ、「そんだけ重い荷物を俺は持ってるんやで」とメンバーへ暗に知らしめることで承認欲求を満たしそれを背負うパワーに変換しないといけない。

これが「ザック麻痺」である。背負子背負ってのボッカと比べたらこの程度で麻痺なんてちゃんちゃら甘いんだろうなぁと思いつつ、さらにテント泊から遠ざかりUL志向とか軽量化に傾倒してからはとんと無縁になってしまった。そういう意味で、今は「重さへの麻痺」が進行してしまっており、このままでいいものかとふと思う。たまにはなってみるか「ザック麻痺」。


追記

ザックの重さで麻痺を起こすなんて肩の筋肉が足りないからだという意見がございますが、その通りでございます。弁解の余地もございません。


おわり
2024年2月1日

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