最近良いなと思っている自作アルコールストーブの作り方。
これまで幾度となくアルミ缶でアルコールストーブを自作してきて、特にトルネードタイプのものを作ってきたりしたが、実はそれには少し不満があった。それはゴトクが別に無いと使えないことだ。実用面ではそれが面倒くさい。
ゴトクが不要となるとサイドバーナータイプを作るしかない。しかしサイドバーナーでも少し不満がある。それは炎が横から出過ぎると鍋底から炎がはみ出しがちになることだ。なるべく上向きに炎が出るサイドバーナーを作る必要があった。
そこで行き着いたのはモンスターエナジーの缶だった。この缶はストレート缶に高いが飲み口に微妙な傾斜があり、サイドバーナーでありながら上向き気味にジェットを出すことが出来るのだ。
トルネードタイプは穴の開け方とかが少し気を使うので量産向きではなかったので。缶1本で出来るのも特長だ。
まずコンパスカッターで飲み口側をくり抜いていく。一度に力を込めずに何度か切り込みを軽く入れておき、先の曲がったペンチを使って切り込みに沿って切り裂いていくようにくり抜くと簡単。
カッターとかハサミを駆使して適当に三分割する。左からインナー、アウター、ボトムと呼ぶことにしよう。インナーとアウターは最終的に高さを3cmにする。ボトムはインナーより高さが低ければ適当でいい。
アウターにジェットを開けていく。楽しい作業の一つだ。均等に穴を開けるにはマスキングテープを使う。あらかじめマスキングテープを巻き、缶の直径の長さでカットし、そこに均等な感覚で印をつけていこう。このマステは一度作ればその後の量産で楽になる。穴の数はお好みで。
穴はミニリューターを使うと圧倒的に楽。付属のスクリュービットの一番小さいやつを使うといい。穴の位置は傾斜の下の方を狙う。
ボトムパーツは最後アウターと嵌合させなければならないので嵌るように折り目をつけて絞っておく。絞りすぎても隙間ができてしまうのだがまあ適当でOK。長いペンチを使うと楽。
写真を端折ってしまい申し訳ないが、インナーはこうなる。つまり一度開いて直径をボトム内側の溝に合うようにして、ホッチキスで止める。その際に底部には二箇所ほど穴あけパンチで虫食いみたいな切れ込みを入れる。普通にハサミでV字にカットしてもいい。
断面図はこのようなイメージ。
久々にガスストーブを使ってみると音がゴーッとうるさくて耳障りだし、何か急かされているような感覚になってしまう。自然の中で急がず焦らず過ごしたいのならアルストが一番だ。
今回紹介したアルコールストーブはズボラな僕でも簡単に出来るようにしているのでトルネードはちょっと難しそうという人でも気軽にトライしてほしい。唯一欠点としてはモンスターエナジーを飲まなければならないところだ(笑)
おわり
2024年5月19日
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簡単で実用的でカッコいいアルコールを目指して
これまで幾度となくアルミ缶でアルコールストーブを自作してきて、特にトルネードタイプのものを作ってきたりしたが、実はそれには少し不満があった。それはゴトクが別に無いと使えないことだ。実用面ではそれが面倒くさい。
ゴトクが不要となるとサイドバーナータイプを作るしかない。しかしサイドバーナーでも少し不満がある。それは炎が横から出過ぎると鍋底から炎がはみ出しがちになることだ。なるべく上向きに炎が出るサイドバーナーを作る必要があった。
そこで行き着いたのはモンスターエナジーの缶だった。この缶はストレート缶に高いが飲み口に微妙な傾斜があり、サイドバーナーでありながら上向き気味にジェットを出すことが出来るのだ。
ずくなしストーブ:作るのに必要なモノ
長野の方言で「ずくが無い」=「面倒くさがり」というようなニュアンスの言葉がある。このアルストは量産が簡単に出来るように作り方の簡易化にも努めたので「ずくなしストーブ」と呼びたい。トルネードタイプは穴の開け方とかが少し気を使うので量産向きではなかったので。缶1本で出来るのも特長だ。
- モンスターエナジー缶
- カッター
- ハサミ
- コンパスカッター
- 先が少し曲がったペンチ
- 細長いペンチ
- 穴あけパンチ(1穴)(なくてもOK)
- ミニリューター
- マスキングテープ
- 油性ペン
- 定規
- ホッチキス
おおまかな作り方
まずコンパスカッターで飲み口側をくり抜いていく。一度に力を込めずに何度か切り込みを軽く入れておき、先の曲がったペンチを使って切り込みに沿って切り裂いていくようにくり抜くと簡単。
カッターとかハサミを駆使して適当に三分割する。左からインナー、アウター、ボトムと呼ぶことにしよう。インナーとアウターは最終的に高さを3cmにする。ボトムはインナーより高さが低ければ適当でいい。
アウターにジェットを開けていく。楽しい作業の一つだ。均等に穴を開けるにはマスキングテープを使う。あらかじめマスキングテープを巻き、缶の直径の長さでカットし、そこに均等な感覚で印をつけていこう。このマステは一度作ればその後の量産で楽になる。穴の数はお好みで。
穴はミニリューターを使うと圧倒的に楽。付属のスクリュービットの一番小さいやつを使うといい。穴の位置は傾斜の下の方を狙う。
ボトムパーツは最後アウターと嵌合させなければならないので嵌るように折り目をつけて絞っておく。絞りすぎても隙間ができてしまうのだがまあ適当でOK。長いペンチを使うと楽。
写真を端折ってしまい申し訳ないが、インナーはこうなる。つまり一度開いて直径をボトム内側の溝に合うようにして、ホッチキスで止める。その際に底部には二箇所ほど穴あけパンチで虫食いみたいな切れ込みを入れる。普通にハサミでV字にカットしてもいい。
断面図はこのようなイメージ。
アルストは男のロマン
効率とか使い勝手とか抜きにして、アルコールストーブは自作と作業の手間含めて楽しい。そして燃焼音がほとんどなくてとてもリラックスできる。これはロマンなのだ。
久々にガスストーブを使ってみると音がゴーッとうるさくて耳障りだし、何か急かされているような感覚になってしまう。自然の中で急がず焦らず過ごしたいのならアルストが一番だ。
今回紹介したアルコールストーブはズボラな僕でも簡単に出来るようにしているのでトルネードはちょっと難しそうという人でも気軽にトライしてほしい。唯一欠点としてはモンスターエナジーを飲まなければならないところだ(笑)
おわり
2024年5月19日
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