関東某所から長野県に移住して丸2年が経過したので、移住ビフォーアフターで予想通りだったこと、予想と違っていたことなどを書いてみようと思う。
まず、個人的な結論として信州移住はとてもいい。後悔はゼロだ。もちろんそうなるためには移住者の適性や地域の特性、その相性、家族構成などの要素がある。僕は諸々特に問題なかったのでよかったが、一概にみんなが良い思いをするわけではないことを予め断っておく。
しかし家を買うとなると少し勝手が違う。あと職場も勝手が違う。やはりなぜそこに住んだの?なぜそこを選んだの?というところは直接的または間接的に問われる。僕の場合は「妻の実家がこっちでして」と言えば100%問題ない。アウトドア好きな人は正直に「登山が好きなので」言えば腑に落ちてくれると思う。これは僕も言っている。
動機とか事情とかをある程度オープンにしなかったり、「敵じゃないよ〜」という表明をしないで、近所の人や職場の人に心を閉ざしたままだと、向こうから何かと監視されている感じになりかねない。
長野県のみならず地方移住に言えることだが、東京などの大都市には隠れ場所がたくさんあって匿名性のある生き方ができる、というようなことを聞いたことがある。しかし地方は隠れる場所は無いし名前も常に晒される。なにせゴミ袋にも名前を書いて出さないといけないのだから。人と関わりたくなくて地方に行くのであれば、それは求めているものとは真逆の環境なのでやめたほうがいい。しかしこれについては地方に限らず神奈川千葉埼玉なんかのベッドタウンあたりでも高齢化は進んでおり同じような感じかもしれないが。
その分天然のインフラ、つまり自然はめちゃくちゃある。自然公園みたいに管理された場所は少ないが、その辺の河川敷とかその辺の山とかクルマさえ止められれば何とかなるのでGoogleマップで探せば遊べそうな場所は色々ある。
結婚していてなおかつ小さい子供がいると、子供繋がりで勝手に地域との繋がりが生まれてくる。これは人それぞれの考えによるが僕は良いことだと思っている。僕は子供には地域と繋がりを持って生きて欲しいと思っているし、僕自身も繋がりを持ちたい。大人が一から友達を作ろうと思うとなかなか切り口をどこにするのか難しいが、子供の学校や保育園を通じて大人同士で簡単に知り合いになれるのは非常にリーズナブルだと思う。
しかしこれは諸刃の剣で離婚とかとなると危機である。ご近所付き合いも相まって、都会よりは居心地が相当悪くなるだろう。
僕は独身時代は都会での匿名性のある暮らしのほうが気が楽だったし、まだまだ飲み歩きたい、遊び尽くしたかったので地方に移住して家を持つなんて想像できなかった。もちろん転勤レベルなら良いとは思っていたが、東京へのアクセスが悪くなるのは最悪だと考えていた。
地方に移住するのであればある程度は都会との物理的繋がりを手放さないといけない。手放していいと思えないといけない。そして地方の地で手に入れる繋がりや資源の価値を存分に享受しそれで心が満たされる必要がある。都会で得ていたものをそのまま期待しながら地方に住むのはやや無理があると思う。
そこらへんのメリットデメリットの天秤掛け作業が、地方移住には大事だと思う。
まず、個人的な結論として信州移住はとてもいい。後悔はゼロだ。もちろんそうなるためには移住者の適性や地域の特性、その相性、家族構成などの要素がある。僕は諸々特に問題なかったのでよかったが、一概にみんなが良い思いをするわけではないことを予め断っておく。
予想通り良かったこと
- 満員電車が無い。通勤時間が短い(十数分程度)
- 自然が豊か
- 空が広い
- ツルヤが便利
- 土地が安い
- 夏涼しい
- 累積標高を簡単に稼げる
- リゾート地と言われる場所に思い立ったらその日に日帰りで行ける
予想外に良かったこと
- ご近所がみんな良い人(僕のところは)
- 自治会も面倒臭い行事がほぼ無い
- 消防団とか勧誘されない(僕のところは)
- 誰かしらが果物とか野菜とか米とかを頻繁にくれる
- 予想以上に毎日が別荘生活
- 家と家の間が広い
- 家から日本百名山のうち8座くらいが見える
予想通り不便なこと
- 車がないと生活できない(一人一台)
- ガソリン代が高い
- 飲食店の選択肢が少ない
- 天下一品とバーガーキングが無い
- 冬寒い
予想外に不便なこと
- 歩道が狭いorない
- 公園が少ない(これは地域による)
- 子供の送り迎えも場合によっては車
- 駅前とかで飲んでから帰るための公共交通機関がほぼない
- 思ってたより坂が多い
- 平坦なジョギングコースが貴重
ご近所付き合いについて
移住する際に地元の人との付き合い方について心配する人は多いと思う。いわゆる「よそ者問題」だ。でも長野市や松本市、上田市、佐久市と言った大きめの街なら人の移動はよくあるし、いちいち「よそ者が来たわ!ザワザワ!」なんてことはない。普通の首都圏で行われる引越しと同じだ。でも限界集落みたいな場所に行きなり素性の知れない若者が来たら村人はざわつくだろうけど。知らんけど。しかし家を買うとなると少し勝手が違う。あと職場も勝手が違う。やはりなぜそこに住んだの?なぜそこを選んだの?というところは直接的または間接的に問われる。僕の場合は「妻の実家がこっちでして」と言えば100%問題ない。アウトドア好きな人は正直に「登山が好きなので」言えば腑に落ちてくれると思う。これは僕も言っている。
動機とか事情とかをある程度オープンにしなかったり、「敵じゃないよ〜」という表明をしないで、近所の人や職場の人に心を閉ざしたままだと、向こうから何かと監視されている感じになりかねない。
長野県のみならず地方移住に言えることだが、東京などの大都市には隠れ場所がたくさんあって匿名性のある生き方ができる、というようなことを聞いたことがある。しかし地方は隠れる場所は無いし名前も常に晒される。なにせゴミ袋にも名前を書いて出さないといけないのだから。人と関わりたくなくて地方に行くのであれば、それは求めているものとは真逆の環境なのでやめたほうがいい。しかしこれについては地方に限らず神奈川千葉埼玉なんかのベッドタウンあたりでも高齢化は進んでおり同じような感じかもしれないが。
インフラ
インフラの整備はやはり都会には劣る。歩道は狭いし、公園も少ないし、公共施設もショボい。病院も少ない。つまるところ投入できる税金が絶対的に少ない。地方の一番の課題は医療と介護や高齢者向けの問題なので、アクティブな世代向けの税金の使い方は難しいのだろう。その分天然のインフラ、つまり自然はめちゃくちゃある。自然公園みたいに管理された場所は少ないが、その辺の河川敷とかその辺の山とかクルマさえ止められれば何とかなるのでGoogleマップで探せば遊べそうな場所は色々ある。
小さい子供がいると色々強い
正直、個人的な意見だと、独身で地方に移住するのはなかなかやろうとは思えない。独身だと自分のことを説明するのに客観性が欠けるからである。地方はやはり古いところがあるので、結婚しているほうが良しというか、一人前とされている風潮は残念ながらある。結婚していてなおかつ小さい子供がいると、子供繋がりで勝手に地域との繋がりが生まれてくる。これは人それぞれの考えによるが僕は良いことだと思っている。僕は子供には地域と繋がりを持って生きて欲しいと思っているし、僕自身も繋がりを持ちたい。大人が一から友達を作ろうと思うとなかなか切り口をどこにするのか難しいが、子供の学校や保育園を通じて大人同士で簡単に知り合いになれるのは非常にリーズナブルだと思う。
しかしこれは諸刃の剣で離婚とかとなると危機である。ご近所付き合いも相まって、都会よりは居心地が相当悪くなるだろう。
メリットデメリットはある
結局のところ、メリットもあれば必ずデメリットもあるので何を重視するかによって、移住が良いものとなるのか、そうでないのかが決まると思う。僕は独身時代は都会での匿名性のある暮らしのほうが気が楽だったし、まだまだ飲み歩きたい、遊び尽くしたかったので地方に移住して家を持つなんて想像できなかった。もちろん転勤レベルなら良いとは思っていたが、東京へのアクセスが悪くなるのは最悪だと考えていた。
地方に移住するのであればある程度は都会との物理的繋がりを手放さないといけない。手放していいと思えないといけない。そして地方の地で手に入れる繋がりや資源の価値を存分に享受しそれで心が満たされる必要がある。都会で得ていたものをそのまま期待しながら地方に住むのはやや無理があると思う。
そこらへんのメリットデメリットの天秤掛け作業が、地方移住には大事だと思う。
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