体力が無いんです。昔から。
僕は大学でアウトドアサークルに入って登山を始めたんですが、それまで本格的な山登りなんてしたことは無かったんです。
当然、最初の登山は高尾山とか、奥武蔵とか、丹沢とか標高2,000m以下の低山で、人の多い人気コースにするべきです。雪も無い時期がいいでしょう。
その木曽駒ヶ岳に行く前に登山靴を買ってしまったんです。当時2万円くらいのトレッキングシューズです。
これはもう僕の登山・山歩き人生のテーマと言っても過言ではありません。
体力が無いというか、運動が好きではない。球技とか全くダメです。
登山も最初はダメでした。
体力が無くても登山は出来るのか?
僕は大学でアウトドアサークルに入って登山を始めたんですが、それまで本格的な山登りなんてしたことは無かったんです。
じゃあなぜアウトドアサークルに入ったのか。単純に誘われたからです。それだけです。まあ自然は好きだったので、「アウトドア?まあ大丈夫かなあ」くらいの適当なノリです。
「体力なんか無くても登山は出来る」…先輩方がそう言ってたような…。
確かに体力に自信が無くても登山は出来ます。ただし、ちゃんとステップアップしていくことが重要です。
最初にハイレベルな山はやめておく
当然、最初の登山は高尾山とか、奥武蔵とか、丹沢とか標高2,000m以下の低山で、人の多い人気コースにするべきです。雪も無い時期がいいでしょう。
しかし僕が初めて登ることになった山は中央アルプスの木曽駒ヶ岳という、標高2956mの山だったのです…。
「いや、アルプスって初心者行けんの…?」と素人ながら思ったものです…。
時期は6月中旬くらいで、下界では梅雨で、たすが季節で言えば「夏」。しかし、アルプスにはまだ残雪がべったり。そんなことも知らずにホイホイ先輩に付いていってしまい、「だ、騙された…」という気持ちでしたね。
木曽駒ヶ岳は麓の駒ヶ根からロープウェイで千畳敷というとても絶景な場所(標高2612m)まで一気に登れるのですが、それを使わず我々は下の登山口から登り始めたのです。
残雪がきつく、ズポズポ足を取られたのを覚えております。結果、道に迷い、引き返し、12時間も行動して下山するという、なんとも悲しい結果に終わりました。
ずっと樹林帯で景色も見れず、そのときはひたすら足の裏が痛くてツラかったのを覚えています。もう山なんて行かないよ絶対。
最初に登山靴を買ってしまった
その木曽駒ヶ岳に行く前に登山靴を買ってしまったんです。当時2万円くらいのトレッキングシューズです。
今は廃盤ですがスカルパのゼログラビティという靴です。
買ってしまったからには、せめてあと1回か2回くらいは登山をせねば元が取れない…と思って、幸か不幸か、とりあえず山登りを続けたのです。まあ、色々あってだんだん登山が好きになっていったわけですが。
体力に自信が無い人は工夫するしかない!
結局、先輩方は体力があったんです。体力がある人に体力が無い人の気持ちはわかるまい…。はじめから勉強が出来る人が勉強の出来ない人にわかりやすく教えることが出来ないのと一緒です。
体力に自信が無いならなんとか工夫をするしかない…それが僕の結論でした。鍛えるのは面倒くさかったので…。
今思えば、そこが僕のギア(装備)のこだわりや、「どうすれば疲れずに登れるか」という考えが生まれる発端でした。
どうすれば疲れずに登れるか?!
これはもう僕の登山・山歩き人生のテーマと言っても過言ではありません。
積極的なトレーニングはしたくないというワガママを押し通しながら、楽して登る!!
こういう工夫って楽しいんですよね。最初は登山なんかもう嫌だと思っていたんですが、登山靴を買ってしまった以上その後も何度か登り、その度に何かしらツラい思いをするんですが、たいていバテるのは僕だけだったんですよ。そうすると、今回の装備はこれがダメだったとか、こういう気持ちだったからダメだったとか反省するようになって、今度もっとこういうふうに改善してみようとか考えるわけです。
次第にそういう「改善」が面白くなってきて、山も楽に登れるようになってくると更に面白くなってきて…すっかり山登りが好きになってしまったのです。
おそらく、このブログで今後紹介するのは「こういう登り方は楽」とか「この装備使うと楽」とか、とにかく楽して登山をして、体力に自信が無い人でもそれなりに山を楽しめるように後押しする内容になるでしょう。
僕が山登りをどのように「克服」していったかご紹介できればと思います。
2018年1月27日
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