人身御供となってアコンカグア社製ザックを買ってみました。僕が選んだイグアスは完全防水のロールアップ式小型ザックです。日帰り山行はもちろん、沢登りなどの水に濡れるアクティビィティでも使用可能です。シンプルな作りなのでカスタマイズも可能ですし、用途はかなり広いと思います。これだけのパフォーマンスで5,000円を切る値段は驚きです。
格安ザックブランド“Aconcagua (アコンカグア)”について
前の記事でアコンカグアについて書いたんですが、自分で調べているうちに欲しくなってきてしまい、ミイラ取りがミイラになってポチっと買ってしまいました。
アコンカグアを知ったのは格安の大型ザック(70リットルクラス)の存在がきっかけでしたが、調べていると小型のザックのなかにもなかなか良いものがあります。
どこかで見たことあるようなデザインが多いのですが、ウェブサイトを見る限りは、ちゃんと登山用の要素を備えた商品が多いように思えます。
そのなかでも目を引いたのが“IGUAZU (イグアス)”でした。
値段を見ると4,400円…。アウトドアブランドのザックとしては破格のお値段です。30リットルクラスのザックなら8,000円~10,000円くらいはします。
早速届いた商品のタグを見ると…オンラインストアでは販売価格とは別に小売り希望価格がついてる…?謎です。
あと謎のYKK推し。やはり謎多きブランド、アコンカグアですが、安いし機能性も魅力的で、僕はコスパ重視なので細かいことを気にするのは野暮ってもんです!
ここがスゴいよ“イグアス”の特長
それでは実際に届いた現物を見ながら、僕がイグアスを買ってしまった理由をご説明しましょう。
①ロールアップ式の開口部
中身はこんな感じ。
ジッパーではなく、ロールアップ式にすることで、外からの水の侵入を防ぐのはもちろん、荷物の多さに応じてザックのサイズを増量できます。だから容量が23L+7Lなんです。
また、無駄なパーツをなくすことでザック自体を軽量なものにしています。重量460グラム。
標準くらいの荷物量を入れるとこんな感じになります。シルエットは逆台形で、重心が上の方に来るので荷重が安定します。
多めの荷物量だとこれくらいです。
②高い防水性
防水性、撥水性は謳うものの、表生地素材はちょっと安物っぽさが否めません。何デニールだとかコーデュラナイロン使用とか特に書いてないので性能は未知数でが、あんまりハードに扱うと破れそうな気もします…。
しかしその分軽くできています。
ザック重量は460グラム。
まだ水に浸してないのでわかりませんが、内部はしっかりと縫い目をシーリング(目止め)してあり、「完全防水」というのは本当っぽいです。空気を中に入れて入り口を密閉して押すと、エアーバッグのようにパンパンになりますので、気密性はあるようです。
ただし、両サイドについてるファスナーの収納スペースは防水ではありません。濡れても問題ないすぐに使うものを入れるしかないですね。
このスペース、500mlペットボトルがぎりぎり入るサイズでした。
他に行動食や、地図(ジップロックに入れて)などを入れる感じですかね。
背面パッドは保水しにくいらしいですが…実際はどうなのやら。しかしながら、薄くて適度なクッション性でオスプレーのザックのようです。
また、チェストベルトは抜き差しによって位置を変えられるのですが、このチェストベルトを入れるループも活用できそうです。
③脱着式のウエストベルト
ウエストベルトを外せれば、ハーネスの装着にも干渉しませんね。
④ピッケルループ、ギアループ付き
ピッケル、ヘルメットを外付けしてみました。
これならアルパインクライミングのアタックや、沢登り等、登攀要素の強い登山でも使えるかも??
特にギアループはショックコードやカラビナを通しすことで、装備の外付けが可能になります。これにより容量拡張ができるかもしれません。
まとめ:どんなシチュエーションで使えるか
僕がこのイグアスをの使い道として考えているのは、日帰りの沢登りです。
僕は結構日帰りで沢に登ることが多いんですけど、これくらいの容量がちょうどいい気がします。
しかも嬉しいのが荷物の量に応じて容量を変えられるという点ですね。沢登りって下山用の靴が必要だったり、登ってる最中はネオプレンスパッツや沢靴を履いていたりで、登っているときと、そうでないときのザックの中身の量が違うんです。行きに荷物をぎゅうぎゅうにしても、登ってるときはそれらを使って身に付けてたりしますから、意外とザックの中身が減ります。なのでイグアスのように容量を変化させられるザックは良いと思います。しかも完全防水ですし。
山頂へのアタックザックとしても良さそうです。
夏場のファストパッキングなどでも使えそうです。荷物を超軽量化できれば30リットルのザックでも夏のアルプスはテント泊縦走できると言いますし、そんなチャレンジもしてみたいです。
シンプルな構造でありながら背面のループ、ショルダーベルトのループの存在により、カスタマイズにより容量拡張の可能性を秘めた“イグアス”。しかも完全防水。
とても広い用途で使えそうです。フィールドで使用したらまたレポートするとします。
おわり
コメント
コメント一覧 (2)
私も沢歩き大好き人間なので、物欲がむくむくと…。
アコンカグアは23Lのチャコを通勤用に使っています。
通勤なので、メリットもデメリットも、あまり感じません。
もちろん、こうなっていれば…と思うことはありますが、
そんなことを言っていたらキリが無いし…。
で、必要にして十分というわけ。
価格もお手頃。
山用と街用は分けています。
やっぱり山で使えば汚れるし、汗臭いですから。
またもやコメントありがとうございます。
イグアス、興味本意で買いましたが、生地の耐久性は普通なので、沢でハードに使うと穴が開いたり擦りきれて防水性がダメになる不安があるのでやはり二重防水にすべきでしょうね。
それでも一回日帰りの簡単な沢で使いましたが、可もなく不可もない感じでした。むしろ悪い印象はなかったので良いかもです。
一気室のロールアップ式なので開け閉めは面倒ですけど沢なら行動中そんなにザックの中ガサガサやらないので気にならないですが。