僕は2017年の秋からPaaGo WORKS(パーゴワークス)の中型ザック“カーゴ40”を愛用しています。変幻自在に容量を変化させて様々なアウトドアシーンに対応できるところが気に入っています。これまで僕がカーゴ40を使ってきたシーンとその使い勝手をご紹介します。
PaaGo WARKSの“カーゴ40”はどんなザックか?
PaaGo WARKS(パーゴワークス)は日本の新鋭アウトドアメーカー・ブランドで、「Pack And Go」のブランドコンセプトのもと、パッキングをしたら思わず走り出したくなるような軽快でユニークなバックパックや、タープ、小物類などを展開しています。
その商品ラインナップの中でカーゴ40は大きめのザックの部類になるのですが、そのコンセプトと使い方が独特なのです。
カーゴ40を簡単にいうと、「背負子(しょいこ)」のようなものです。ボッカ(山小屋への荷上げ)でよく使われる背負子ですが、これは木やアルミなどのフレームとハーネスだけで構成されており、フレームに段ボールなどを縛り付け、背負います。
一方、カーゴ40は背負子ほど頑丈ではありませんが、本体がほぼフレームとハーネスで構成されており、本来ザックに存在する荷室が存在しません。荷室のかわりにスタッフバッグを使用し、それをフレームに縛り付け、ザックの形状にして使います。
こちらが背負子ですね。アルミフレームと肩にかけるハーネスで成り立っています。
こちらがカーゴ40です。一見すると普通のザックですが、まんなかの荷室(荷袋)がスタッフバッグになっており、まるごと取り外しが可能です。ですからこの写真はあくまで一例で、決まった形を持たないのがカーゴ40の特徴です。
スタッフバッグを取り外した状態です。
こちらが背負子ですね。アルミフレームと肩にかけるハーネスで成り立っています。
こちらがカーゴ40です。一見すると普通のザックですが、まんなかの荷室(荷袋)がスタッフバッグになっており、まるごと取り外しが可能です。ですからこの写真はあくまで一例で、決まった形を持たないのがカーゴ40の特徴です。
スタッフバッグを取り外した状態です。
トップとボトム、真ん中に日本のベルトで荷物を包むようにホールドします。
背面は普通のザックと同じです。
パッキング自由自在…カーゴ40の便利な使い方
カーゴ40はあらかじめスタッフバッグが付属しますが、スタッフバッグを他社品に変えることで、オリジナルのザックにカスタマイズすることができます。またスタッフバッグも一つではなく、複数収納することもできるので組み合わせのパターンはかなり広がります。まさに自由自在なパッキングが楽しめます。
たとえば、防水バッグと組み合わせればザックカバー不要の防水ザックになりますし、二つのスタッフバッグを使えば二気室のザックになります。
また、雨蓋は取り外しが可能で、軽量化にもなりますし、取り外した雨蓋はチェストバッグとしても利用できるのです。
ザック本体の両サイドはバンジーコードが張り巡らされているのでちょっとした荷物や衣類の外付けもできます。もちろんボトルホルダーも完備してます。
なぜカーゴ40を選んだのか
僕がカーゴ40に出会ったのはファストパッキング(ウルトラライトハイキング)寄りのザックを探しているときでした。「九州の山々や屋久島を軽量な装備で歩きたいな」という理由から、僕はファストパッキング系のザックを物色していました。
条件は①外付けなどでパッキング性能を拡張できる。②大きすぎず小さすぎず…でした。
①について、ウルトラライト志向のザックはだいたい外付け用のバンジーコードやポケットが充実していたので、そこはどこも一緒かなと思いました。
しかし②のサイズについては難が多く、形がいいなと思った多くのザックは30リットル前後が多く、マウンテンレース仕様となっていました。30リットルでは2泊以上の山では攻めすぎですし、冬はなかなか使えません。
かといって大きめの雨蓋を排除した一気室のウルトラライト系ザックも使いにくそうな感じがしました。
「変幻自在に容量を変化できるザックでもあればいいのに」と思っているところにカーゴ40を見つけたのです。
カーゴ40の利用シーン
他にも夏の北アルプスのテント一泊山行でも使用しました。
ちなみに関係ないですが上の写真にパッキングされてるこのソーラーパネルはめっちゃ高性能です。十分実用レベルです。
カーゴ40はシビアな雪山や藪こぎがあるような山でない限り、幅広いシチュエーションで使えると思います。荷物が増えても減っても対応ができます。
パッキング方法に少し頭を使うことがありますが、それもまた一興なのです。毎回毎回、その山行に適した形に変形してくれる、頼もしいザックなのです。
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