
ソーラーパネル(太陽光発電)というと、実用性が無かったり、すぐ壊れたりという話もよく聞きます。しかしそれでも野外で太陽の光だけでデジタルデバイスを充電できるのは大変魅力的です。僕が選んだソーラーパネルの性能と使用感をご紹介します。
SUNTACTICSのソーラーパネル“sCharger-5”がチート並みにスゴい!
SUNTACTICS(サンタクティクス)はアメリカのコンパクトソーラーパネル専門メーカーです。その製品ラインナップの中で最もコンパクトな“sCharger-5”というモデルが超オススメなのです。
そのスペックは…(専門的なことは僕は詳しくはありませんが…)
- 出力:1200mA、5V、6W
- 回路:1-USBポート、Auto-Retry™(自動回復)
- 重量:200g
- サイズ:15㎝×15㎝(閉じた状態)15㎝×28㎝(開いた状態)
- 防水性:耐水圧水深40フィート(約12m)、耐腐食性
- 太陽電池効率:〜20% 単結晶
- 四隅にグロメットホール有り
“Auto-Retry”(オートリトライ)というのは、一度太陽が隠れて充電が停止しても太陽が出てきたらまた自動で再充電されるというものです。
「なんだ普通じゃん」と思っていたのですが他社製品は充電が停止される度に再起動しないといけないものも多いんですと。
また、アウトドア・登山においては軽量・コンパクトであることは最低限の条件だと思いますが、十分満たしていると思います。
防水性、耐腐食性があるのはアウトドア仕様としてはとてもうれしいです。
水にジャブジャブ入れても大丈夫らしいですが、それはさすがに怖くて出来ません…。USBポートにキャップは無いのですが、水が入っても乾かせば大丈夫のようです。
さらに、「太陽のエネルギーをどれだけ電気に変換できるか…」ということの指標である電池効率が最大20%というのは他と比べてもすごいらしいです。確かにしっかり充電できているという実感はあります。しかし他社製品を使ったことが無いのでなんとも言えませんが…。
同社のテストによりますと、なんと、充電残量ゼロのiPhoneを2時間35分で充電でき、ACアダプタ(2時間)にはかないませんが、パソコンのUSBポート(4時間)より早く充電できるというのです!
ここまで読むと、「ほんまかいな…そんな夢のようなソーラーパネルがあるんかいな…チートやないか…」と疑いたくなると思いますが、僕が導入に至った経緯と使った感想をご紹介していきます。
僕のソーラーパネル導入の経緯
ソーラーパネルが一番役立つ山行は夏の2泊以上の山行ではないでしょうか。最近は電波の入る山も多く、単独で山に入るとついついTwitterなどをいじり、闇雲に電池を消費してしまっていました。しかし、それでは本当にスマホが必要な緊急時に電池切れになってしまう…。それは良くないと思い、ソーラーパネルを探し始めました。
今思えば、ソーラーじゃなくて普通に高性能なモバイルバッテリーをあらかじめ家で充電しておけば、スマホ2~3回分くらいは充電できるんですけどね。
でもソーラーパネルの「自給自足感」と「テクノロジー」が融合してる感じが気に入ってて、モバイルバッテリーではなくソーラーパネルを買っちゃったんです。
あと、2015年に単独で飯豊山を縦走したんですが、そのときは連日うだるような暑さだったんです。忌々しい太陽の下で「このクソ熱い太陽のエネルギーを無駄にしているのはもったいない!」と思ったのもソーラーパネル導入きっかけの一つです。
しかしソーラーパネルというと、あまり実用性がなかったり、すぐ壊れるというような声もネットでは見受けられました。ただ、ソーラーパネル自体はメガソーラーや、人工衛星をはじめとしてすでにタフなものが実用化されてるわけで、それ自体は使えないものではないわけです。
ようするに、少し値段が高かろうが、ちゃんとした良いものを選べば失敗はしないんじゃないかと…。
そこで色々調べた結果、SUNTACTICSのsCharger にたどり着いたのです。しかしネットでは具体的に山で使ったようなレビューも見つからず、メーカーの謳い文句を信じるしかなかった僕は、実際に使うまではその性能に対して正直半信半疑でした。

屋久島にて。みかんと比べてもこのサイズ。
お値段ですが、現在アメリカでは99.95ドルですので、日本円だと1ドル108円くらいだとして、10,800円くらいです。しかし、Amazonでは並行輸入品しかないので24,000円くらいしますが…。アメリカのメーカー直売から直接購入が可能なのかどうか…。
SUNTACTICS sCharger-5を使ってみた感想

屋久島にて。みかんと比べてもこのサイズ。
結論から言うと、買って本当に良かったと思っています。
北アルプスで真夏にザックの雨蓋に取り付けて6時間ほど歩いたんですが、スマホのバッテリー残量がゼロからに約60%まで復活しました。
北アルプスで真夏にザックの雨蓋に取り付けて6時間ほど歩いたんですが、スマホのバッテリー残量がゼロからに約60%まで復活しました。
ザックに取り付けているときはあまり太陽の位置に気を使っていなかったので、影になったり、効率的ではなかったんですが、それでも6割まで充電できました。
このとき、僕は何がなんでもスマホのバッテリーを回復させなくてはならない理由があったので、まさにソーラーパネルに救われたんです。「何がなんでもスマホのバッテリーを回復させなくてはならかった理由」は 槍ヶ岳北鎌尾根で財布を落とした話。 に書いてあります。
お値段ですが、現在アメリカでは99.95ドルですので、日本円だと1ドル108円くらいだとして、10,800円くらいです。しかし、Amazonでは並行輸入品しかないので24,000円くらいしますが…。アメリカのメーカー直売から直接購入が可能なのかどうか…。
ちなみに僕はAmazonで22,000円くらいで買いましたが、高い買い物とは思いませんでした。もちろん現地の定価で購入できれば一番ですが。
というわけで、このsCharger-5は僕の山装備の必需品になりつつあります。2泊以上の日程に限りますが。
モバイルバッテリー併用がオススメ
ちなみに、効率の良い充電方法としてはやはり直接スマホに繋ぐより、モバイルバッテリーに繋いで一度蓄電して、蓄電されたモバイルバッテリーでスマホを充電したほうが断然充電できます。
僕はコンビニで2,000円~3,000円で売っているようなチンケなバッテリーを使ってますが、ちゃんとしたやつが欲しいなあと思う今日この頃。
しかしながら、安物のバッテリーでもしっかり充電できているのでそれもSUNTACTICSのスゴいところですな。
Suntactics
とにかくベタ褒めしましたが、SUNTACTICS sCharger-5は「僕がこの3年で買って正解だったランキング」堂々一位なのは間違い有りません。
また、災害時などの非常用としても重宝すると思うので一家に一台あってもいいのではないでしょうか?
コメント
コメント一覧 (2)
ちなみにこちらがワタシのサイトになります。
https://yamanobori.site/
ご丁寧にありがとうございます。
リンク、全然かまいませんので、貼っていただいて大丈夫です!参考になれば幸いです。