中国の怪しいメーカーが超小型で超コンパクトなストーブ(シングルバーナー)を出しているとのことで、おそるおそる使ってみた…。
中国製超小型軽量ストーブ(シングルバーナー)
非常にシンプルな作りだが、中国のBRS社という、ちょっと怪しげなメーカー製。中国製を悪く言うつもりはないが、火器なので安全性は実績から考慮したいもの。しかしスペックは魅力的なので試しに「えいや!」と買って使ってみた。
アマゾン実売価格約1,800円にしてわずか25gの超軽量

とにかく小さくて安いのに軽量。チタンのゴトクにアルミのボディ、ヘッドはステンレスを使用してる。
たたんだ状態のサイズは高さ約5cm×幅約3cm×奥行約3cm程度。手のひらサイズどころか、大人の手のひらに3台は乗せられる。

ゴトク径は約6cmですので大きな鍋では不安定で無理。500~700mlくらいのソロ用マグクッカーが最適なクッカーのサイズ。
ちょうど写真のように、EPIのシングルチタンマグカバーセット500がぴったり。
問題点は日本で正規のガス機器検査を受けてないということ
日本で発売されるガス機器は日本ガス機器検査協会という機関で国の指針の下、検査して安全性に問題無いもののみを発売している。
この中国製バーナーは検査協会の検品済マークを取得してないので検査は受けていないことになる。なので、一酸化炭素(CO)の濃度や周辺温度など、いつくかの面で日本の基準をクリアしていないので日本で発売されている他のブランドと同様に扱うと、もしかしたら危険な目に遭うかもしれない。
それとは別だが、商品のパッケージの説明文など、いかにもヤバそうな感じがするw
それとは別だが、商品のパッケージの説明文など、いかにもヤバそうな感じがするw
「アウトドア風に使用してください!」
「さもなくばされるガスブロー!」
(笑)
実際に使ってみると・・・
燃焼してみると、とにかくガスの噴出の勢いが強いのでリフティング(バーナーヘッドから上部に離れた位置で燃焼すること)しまくり。あと燃焼音がすごい。つまみをマックスまで開く勇気はなかった。お湯が沸騰する速度については測ってないが、使用状況にもよりけりなので割愛。
器具栓の形状やゴトクのしまい方など、そっくり。まあおそらく、中国国内でパクって作られたものだと思われる。
ただBRS社のほうがチタンゴトクを採用しており、軽量化している。パクったとしても改良を加えてくるあたり、中国のものづくり精神は素晴らしいと思う本当に。かつての日本もそうだったのに今は変なプライドだけが残っちゃってる気が。
登山ではおすすめできない!
Amazonのレビューでは「ガスが出ない」「ガスが漏れた」「ガスが出すぎた(止まらない)」「本体が熱くなってバルブが溶けた」「ゴトクが折れた」などというマイナスな評価も一定数ある。
ちょっとしたキャンプなら笑い話になるかもだが、登山となると温かい食事にありつけないことは命に関わわる。