
SOTO (新富士バーナー)のポケトーチはライター1個を中にそのまま装填するだけで小型のトーチバーナーになる優れたアイテムです。その使い心地と用途について考えてみました。
なぜポケトーチを買ったか
ポケトーチ自体は2010年にアメリカの有力なアウトドア誌『BACKPACKER』のエディターズチョイスを受賞し、一躍有名となった製品ですが、僕は「面白いアイデアだな」と思ったものの、今まで買いたいと思ったことはありませんでした。
しかしエマージェンシーギアを再考するにあたり、火起こしの効率の良いギアとして買ってみました。
火起こしと言えば、ファイヤースターターがサバイバルギアとしてありますが実用性を考えるとライターがやはり使いやすいですし。
通常のライターはガスを空気中で燃焼させるだけですが、ポケトーチは普通のライターを燃料としてそのまま一個装填し、ライターから吸出したガスと空気を筒内であらかじめ混合したものを空気中で燃焼させるので、普通のライターを内燃式ライターに変えることができます。
仕組みもさほど複雑では無く、仮にトーチヘッドが壊れてもライターとして使えるのは実用性が高いと思います。さすがにライターが破損することは、よほどのことが無い限りあり得ないでしょう。
ガス充填式のスライドガストーチと迷ったのですが、充填式するよりもライター単体で使えるところが汎用性が高いと判断してポケトーチにしました。
燃料もライターひとつですので低コストです。それでいてお値段も1,000円ちょいですので試しに買ってみました。
ポケトーチを使ってみて良いと感じたこと
ライターとの最大の違い二つあり一つは火の勢い、二つ目は炎の出る方向です。
まず火の勢いですが、ライターは生ガスを燃料させている(ガスをそのまま燃焼させる)ので赤い炎がゆらゆらとしますが、ポケトーチは空気と混合されたガスを勢いよく出すので青白い炎が勢いよく噴出されます。
これにより、ライターの大敵である風に強くなります。風に強くなれば野外で火をつける作業は圧倒的に早くなります。例えば焚き火、炭火の火起こし、ガスランタンのマントルの燃焼などです。
また、火の出る方向がライターと違って斜め横に出ますので火を使った作業が楽になります。ライターですと真上にしか炎が上がらないため、指を火傷したり、燃焼させたいものにうまく火を当てられなかったりします。とくに下や横向かって火を出すということはライターでは難しいです。オートイグナイターの付いていないバーナーの点火、焚き火の着火はもちろん、山でう○こをした後のトイレットペーパーの燃焼にも大活躍でしょう!
細引きを切るときもライターで切るより操作性が良いと思います。
さらに嬉しいことに、ポケトーチ専用ライターでなくても使用可能のようです。ためしに100均で買ったライターを装填してみても火をつけることができました。ただ若干火が短い気がします。まあこれは自己責任でということで。
ポケトーチを使ってみて疑問に思ったこと
ポケトーチはライターを入れる下パーツにトーチヘッドを被せるという形で構成されているのですが、ただプラスチックの凹凸でカチッとはめるだけなのでそのうちすり減ったり割れたりしそうなのが気がかりです。
また、ライターを入れたら点火スイッチを押すだけで炎が出るので、なにか安全装置のようなものがあったほうがいい気がします。流石にライターを装填したままザックに入れて何かの拍子で炎が出たら大惨事です。なのでいちいちライターを抜き出して仕舞わないといけません。
しかしガスストーブもガスカートリッジを取り付けたまま保管するということはしませんし、安全面を考えるとライターは抜いたほうがいいのかもしれません…。
ポケトーチ用途のまとめ
- 焚き火の火起こし
- バーナーの点火
- ガスランタンのマントルの燃焼
- 細引きの切断
- ファーストエイド道具の加熱消毒
- 加熱調理(炙り)
- 野外うんこ時のトイレットペーパー燃焼
など。
手軽に手のひらサイズで高火力が出せるポケトーチ!さらなる可能性がありそうです。
コメント
コメント一覧 (4)
コメントありがとうございます。
まさにこのトーチタイプで充填式がSOTOからこの春新発売しますよ!もう発売中かもしれません。コンパクトで便利そうです。
火口キャップで埃やゴミも入り難いのは良いですね、火力(ガス量)調整が大きなのも良いですね。
仕様頻度も低かったのにST-480はタンクが破損したのかガス漏れするようになったのでちょっと心配なSOTO製品ですが^_^;
一緒に保管していたST-480を買う数年前にオマケで貰った充填式ライターは何ともないのが何とも
それでも気になってしまいます、なんか好きなんですよねSOTO
ST-486マイクロトーチは気になりますよね。ポケトーチ買ってなければ買ってたかもしれません…。