
6月17日の群馬県の地震に続き、翌18日には大阪北部で震度6弱の大きな地震が発生しました。わかりきってることですが、あらためて日本は地震大国であることを思い知らされます。そこで、登山用品でできる防災は何か…ということを考えてみます。
どういう登山装備が災害時にどう役に立つか?
震災時には普段の生活に欠かせないライフラインや衣食住が脅かされます。登山は最低限度のライフラインと衣食住を身体ひとつで背負って行いますので、登山用品には非常時に快適に暮らせたり、便利に過ごせたりするアイテムがいくつかあります。登山も楽しめるし、非常時には生活の助けになるなんて、登山用品はまさに一石二鳥です。
高価な装備を買うときに家庭内で形見の狭い思いをしているお父さんも、「これ、防災用品としても使えるから!」と言えば説得力がありますよ!(笑)
テント・・・
シュラフ(寝袋)・・・
登山用のものは高品質のダウンが封入されており、びっくりするくらい保温力があります。寒い時期の避難生活でも十分温かくして睡眠ができます。
エアーマット&ロールマット・・・
空気を入れて膨らませるマットや巻いて収納できるマット類です。避難所の硬くて冷たい床の上でも快適に寝転んだり、座れます。
蛇腹式に折りたたむタイプ。軽量で安価。
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銀マット・エマージェンシーシート・・・
レジャーシートよりはるかに高耐久性のシートです。アルミを蒸着させており、くるまると体温を反射して保温効果を発揮します。テントの中に敷きこむと快適性も向上します。数百円のアルミの銀紙みたいなブランケットは使い捨てですぐ破れてしまいますのでご注意。
僕のおすすめはNASAの開発した素材のやつで、抜群の耐久性の汎用性があります。隅にグロメット(鳩目)があるので紐を通せばタープとしても使えます。
NASAの開発素材を使用したブランケット。
ゴアテックスのレインスーツ・・・
完全防水、透湿素材の雨具はビニールカッパとは比にならないほど快適です。野外では濡れは体温の低下を招きますので、まさに命を守るウェアです。あらゆる全天候作業で活躍します。防寒着としても優秀です。たいていは上下セットです。
マルチツール類・・・
非常時であればあるほど、あると便利なやつです。栓抜き、缶切り、コルク抜き、ナイフ、ドライバー等…。
せっかく非常食があっても口を開けられない…なんてことが無いように。
ガスバーナー(ガスストーブ・ガスこんろ)・・・
アウトドア用のガスはプロパンガスが混合されているので、カセットガスより高火力なのが特徴です。水を素早く煮沸できます。暖かい料理も作れます。
災害時のおすすめはコンパクトなものより大きめのゴトクのものです。もしくは、ガスとバーナーがホースで分離されている「分離型」がいいでしょう。
ちなみにガスは使用期限が無いので缶容器に腐蝕や破損が無い限り保管できますので備蓄品になります。
おそらく震災時に一番役に立つ登山用品でしょう。
ガスランタン・・・
ガスバーナーと同じガスカートリッジを利用して大きな灯りをつけることができます。「マントル」と呼ばれる発光核を内部に取り付ける必要があります。
ヘッドライト・・・
頭にライトを装着することで、ハンズフリーで目の前を照らせます。電池式が大半ですが、USB充電できるタイプもあります。
ソーラーパネル・・・
僕のおすすめです。太陽光からUSBケーブルで別売りバッテリーに充電ができ、スマホも充電できます。変換率が高いものならば晴れの日に2~3時間でスマホを満タンまで充電できます。
SUNTACTICSのソーラーパネルには色々助けてもらったので、自信を持っておすすめしたい。
ポータブル浄水器・・・
泥水をきれいな水にろ過する装置です。キャップにろ過装置がついているタイプが使いやすいです。
僕は持っていませんが、学生時代に北海道の山に行くとき共同装備で購入しました。
僕は持っていませんが、学生時代に北海道の山に行くとき共同装備で購入しました。
ヘルメット・・・
本来は岩場の登山やクライミングで使用するものですが、防災用としても使えます。
登山靴・・・
ガラスや瓦礫が散乱した場所でも安全に歩行が出来ます。
ザック・・・
縦走用の大型ザック(容量90~100リットル)があれば色々なものを持ち運ぶのに便利です。荷重が肩と背中全体と腰に分散されているので、重さも感じにくいつくりになっています。
ストック・・・
杖です。トレッキングポールとも。怪我のときの歩行補助に。ストック二本があれば簡易担架の材料になります。
他にもまだまだありそうですが、パッと思い付くのはこれくらいでしょうか。
ナイフとかファイヤースターター(火打石)なども一見すると使えそうですが、そこはライター等を使ったり、ハサミを使った方が賢明だと僕は思います。
防災用品といってもサバイバルをするわけではないので、普段からあるものは使いつつ、登山の道具を取り入れていく…というのが良い気がします。
登山用品を、防災用品として見直し、整理することの必要性を感じた今日この頃でした。
ナイフとかファイヤースターター(火打石)なども一見すると使えそうですが、そこはライター等を使ったり、ハサミを使った方が賢明だと僕は思います。
防災用品といってもサバイバルをするわけではないので、普段からあるものは使いつつ、登山の道具を取り入れていく…というのが良い気がします。
登山用品を、防災用品として見直し、整理することの必要性を感じた今日この頃でした。
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